生きる意味のヒントを教えて下さい
はじめて相談させていただきます。よろしくお願いいたします。
私は今、自分の生きる目的を見出せずに悩んでいます。
生きていく意味を見つけるヒントでもいいので、
何か教えをご教示いただければと相談させていただきました。
私は生まれもって視力に障害があり、普通の人よりも物が
見えにくく、また日光に長い時間当たることが出来ない
持病を持った障碍者としての生を生きております。
そんな自分には10年ほど前、「一度でもいいから健常者と平等に一緒に何か仕事で成果を出す。」という目標がありました。
人は生まれたからには何か成すべき事があり、
障碍の原因となった遺伝病から子を作ることも難しく、
性分的に家庭を持つことも出来ないであろう自分の
成すべきことはこれだと信じて、生きてきました。
その過程で、心を壊して働けなくなる寸前まで追い込まれたこともありましたが、今の上司でもある良き理解者の助けもあり、半年で人並みに働けるよう克服しました。
そんな生き方の甲斐もあってか、会社に直接利益貢献できるプロジェクトで健常者の部下を率いて2ヶ月仕事をすることが出来ました。トラブルこそ多発しましたが、10年越しの悲願を達成することが出来ました。
問題はここからで、上記の目標は人生をかけて成すことだと信じていた自分は、次に何を成せばいいのか分からずにいます。心を一度壊してでも成し遂げたかった事を成した今、かつてのように物事に真剣に取り組めていません。
救ってくれた上司は自分を煽ることで成長させたいという意図を感じているのですが、信念ありきで戦い続けてきた自分に余力はありません。
そこに応えられない故にとても不義理だと苦しみつつ、もう楽をしたいという自分もおり、葛藤でさらに苦しんでいます。
また、10年苦しんでいる間、出来たであろう人並みの楽しみや幸せが「煩悩」として頭をよぎり、
何気ない日常を送っている人を見ては嫉妬し、
自己嫌悪しています。
かつての真っ直ぐ信念を信じて生きてきた自分と比べて怠惰だと思うことが増えました。
私は成すべきを確かに成したが、まだ生かされている。その意味が分からないと前へ進めない気がしています。
最終的には自分で生きる道は決めなければならないのですが、今のような自分にも参考になる教えがあればぜひご教示願います。
生きている意味を疑ってしまう。普通の幸せを羨ましく思ってしまう。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたらしく、そしてあなたにしかない良さがあります。
初めまして、今晩は。
心からの葛藤や訴えを受け取り致しました。私もかつて、最愛の妻を病気により看取り、その後にご縁があった方を東日本大震災で失いました。重度障がいがある長男、健常児の次男を私一人で育て・・過去ばかり追って、追い詰められ自殺をしましたが蘇生されて今があります。神も仏もない・・と自暴をして不平不満ばかりの日々でした。
お釈迦様も・・思うようにならないとおっしゃられています。善き事ばかりで、苦しい事ばかりですと、有難みを忘れてしまいます。そうでなくても、物があふれ・・お金さえあれば何でも手に入る世の中で、大切な何かを忘れてしまっている現代は自分自身を見失ってしまう方が多いと思います。
両手がない女性が、巧みに両足を手のように使っている方、事故により頭を半分無くした方、大やけどで顔面と心に傷を負った方・・知られていない障がいを持たれても日々諦めずに過ごす方もいらっしゃいます。誰もが、明日の命や明日が訪れる保証がありません。そして、私を含め・・誰もが事故や怪我により障がいを持つ事になるかも知れないのです。
これだけは忘れないでください。亡き彼女が過去ばかり追う私に、過去に生きるのでもなく、訪れていない出来事や未来を考えるから不安や心配になる。未来でもない、二度とない今を生きている。この瞬間をあなたらしく生きてと何度も伝えていました。失ってからその意味の大きさを知りました。その通りだと思います。苦しんで暗闇の中を必死にさまよい・・それよりも多くの気づきを与えて頂けました。周りに染まらずに・・枠にはまらずに、作り笑顔をして無理に自分を作って見失ったり心を奪われたりせずに、あなたには、あなたにしかない”良さ”があります。私の長男もこの今と言う瞬間を息子なりに生きています。頑張るから疲れ、自分を見失ってしまうのです。ほどほどが一番です。
結果をすぐに求めようとせずに、TPOに分けて顔を替えたりせずにあなたらしく、人生と言う冒険旅行をあなたのペースで歩んで見ませんか?人生も運命も、あなた自身もいくらでも変えられます。生きている意味も時空を超えて求めていた答えが必ず現れます。あなたを必要としている人が居て、あなたも誰かを必要として今を生きているのです。夢や希望は捨てない限り逃げて行きません。あなたらしく人生と言う長い冒険旅行を仕合せに歩めますように。 合掌
質問者からのお礼
お忙しい中、お返事有難う御座います。
「頑張るから疲れ、自分を見失ってしまうのです。ほどほどが一番です。」
この言葉に気づかされる部分が大きかったです。頑張ることは善い事で、
そうでない事はあってはならないと思い込んでいた気がします。
その結果、誰かのために生き、自分の生を歩めない。
正しかった過去に執着して、間違うかもしれない未来に怯える。
人生としてはなんとも皮肉なものだと思います。
人生を冒険旅行と例えていただいた点、今後のヒントになりそうです。
これまで、「目標」という結果のみに生きていましたが、
旅なのだから、寄り道しても言いし、「旅の恥はかき捨て」とも言いますし、
多少の恥はあってもいいのかもしれません。
結果に執着してきた自分にとって難儀ではありますが、
自分のために生きてみる、結果を急がない生き方を意識してみようと思います。
本当に有難う御座います。