高齢出産と不安
回答 1
有り難し 7こんにちは。
前回の質問に温かいお言葉をいただき誠に有り難う御座います。
夫婦で話し合い、避妊を止め自然に任せて子供を待ってみようとの事になりました。
今回の悩みですが、私が38歳であり所謂高齢出産の域であるという事なので、ネットで調べていくとリスクが沢山書いてありました。
子供の障害の可能性を考え、出生前診断を考え、中絶を考え…出来ても居ないのに、出来るかも分からないのに、既に「尻込み」「恐怖」を感じてしまっています。
ネット検索をしては落ち込み、起きても居ない事を想像しては恐怖心にかられ、こんな風に心配性な自分は欠陥があるのではないかと更に落ち込んでしまいました。
馬鹿です。子供です。
赤ちゃんを見てみたい、育ててみたい、産めなくなってから後悔したくない。そう思っていた気持ちもありますが、恐怖が今は強いです。
唯、尻込みしている時間も無いのは理解しています。
どうかこの迷いを捨て、ゆったりとした気持ちで全てを受け入れたいと思っているのですが、どの様に考え日々を過ごせば良いのでしょうか。
我儘
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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自分中心でなく生まれてくる子供を中心に考える
私ども夫婦はなかなか子どもに恵まれず、第一子が妻34歳、第二子が妻38歳の子でした。産婦人科のお医者さんが第二子出産直後の妻に、40歳過ぎたら急にリスクが高まるので、お子さんはこの子までに、とおっしゃったとのことでした。
だから、あなたのお悩みは分からないわけではありません。が、後世の評価はともかく、旧日本海軍の連合艦隊司令長官だった山本五十六はお父さんが56歳のときの子どもさんだそうです。軍人にならためには頭がよいだけでなく身体が頑健でないと今でいうと防衛大にあたる学校にも入れなかったのですから、高齢出産だからペケと決めつけてはいけないのでしょう。
そうはいっても心配で仕方ないとおっしゃるなら、タイトルに示した通り、不安なあなた目線で考えるのではなく、生まれてくるお子さんの視点からお考えになっては如何でしょう。
と申しますのは、仏教では、子どもは親を選んで生まれてくると考えます。つまり、子ども中心に考えるからです。
仏教では輪廻転生ということを説きます。生まれ変わり死に変わりしていろんな境涯を経めぐる、ということです。誰かが命を終えると別の生き物に生まれ変わるのですが、その生まれ変わりのとき、両親を見てお父さんがいいと思えば女（メス）に生まれ、お母さんが素敵と思えば男（オス）に生まれてくる、らしいです。
この話を現在の日本人であるあなたに信じ込めというのではありません。ただ、お子さん中心にお考えの方向を変えてみる、自分中心に悩むのを止めてみる、という方向転換には役に立ちそうじゃありませんか。
お子さんが生まれてくるのもご縁なら、どんなお子さんが生まれて来るかもご縁。もちろん残念ながら生まれるご縁がなかったということになるのかもしれません。お子さんに恵まれるかどうかはあなたがたご夫婦の思惑を超えた事柄なんだから、お任せしなきゃしょうがない。そう考えたら気持が軽くなりませんか。あなたのご夫婦のところに生まれて来るかどうかは子どもの側の問題なんだから、御子供の側に委ねてしまったらいいんじゃないかと思いますよ。
質問者からのお礼
藤岡様
お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。
私達夫婦の元へやってくる子供へ託す、私には中々難しい考え方であり、昇華するのに時間が掛かってしまいました。
子供目線で物を考え(考えるのをやめる)
ぐるぐる考えこんで悩んでしまった際に教えの通り実行してみた所、取り敢えずの悩みの意識を手放せました。
別の問題もあり、悩みは尽きませんが、悩み過ぎも良くない前へ進めないと少しだけ前向きになれました。
本当に有難う御座いました。
