母になるべきではありませんでした
初めまして。
夫、4歳の息子がおり、現在妊娠5ヶ月です。恐らく傍から見たら何不自由無く幸せに見える家庭ですが、だからこそ、私の存在が邪魔に思えて仕方ありません。
周りが気に入らずイライラする自分、失敗する自分が大嫌いで、自分の存在を否定することが辞められません。また、「ママのこと嫌いでいいからね」等とわざと息子に言い聞かせてしまいます。
夫は家事育児を手伝ってくれるし、息子は良く食べ良く遊ぶ健康な子です。しかし夫の家事育児のちょっとしたやり方が気に入らなかったり、息子の行動(食事の仕方やテレビの時間、片付け等)について常に口煩く、笑顔でいるより不機嫌でいる時間の方が遥かに多いです。子供だから仕方ないことも分かっているのに、優しく接する方法を選べなくなっている自分に気付きます。
他人には完璧主義のような要求をするくせに自分は落ち度だらけで、失敗をする度、また息子を叱りつけたりする度に、私の存在がいけなかった、私が母親になってはいけなかったんだと、わざと息子に言い聞かせてしまいます。
子育てについて、正論なのだろうけどあるべき姿が強すぎて自分を苦しめている、と夫には良く言われます。分かってはいるのですが、その枠を外したとき、自分がルーズになりすぎたり、子どもに悪影響があるのではと考えてしまいます。
少しリフレッシュしたとしてもまたすぐ戻り、不機嫌・叱る↔自己嫌悪・存在否定の繰り返しです。
一番懸念しているのは、息子への悪影響です。母親がイライラしているのは自分のせいだと思い始めている様で、私の機嫌を取ることが多々あります。自分の存在価値を母親に求めるのが幼児ですから、それが満たされないと自己肯定感が低く育ってしまうことも分かっています。私のイライラは叱ってしまう自分に対してなのに、息子が不憫に思えてなりません。改めて、私が母親でなければ良かったのに…と、存在を否定したくなる日々が続いています。
息子はこんな私のことが大好きで、普段からべったりです(恐らく離れていってしまうかもという不安も強い様に思います)。私がいなくなることがこの子にとって一番の恐怖であることも分かっています。勿論夫や両親にも迷惑かけますし。。一つ願いが叶うとすれば存在を無かったことにしたいのですが、それが叶わぬ今、こんな母親の人間性を今一度戒めて下さい。
長文失礼いたしました。
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愛されているということ
こんにちは、初めまして。
子育てに奮戦されていますね。心身ともにお疲れでしょう。
「人間性を今一度戒めて下さい」とのことですが、私は上からあなたのことを言うつもりはありません。同じ悩める人間として感想を述べさせて頂きます。
思い惑われるご心中は、私も三人の子供を授かっている経験上、その一端が分かります。親になるということは、一層の人間的な成熟が求められるので、理想と現実に悩むことも何ら不思議ではありません。あなたは、まさにその渦中にあるのだと思います。
あなたの文章で最も気になったのは、「ママのこと嫌いでいいからね」という言葉です。その言葉からは、あなたが「存在を無かったことにしたい」といわれているように、この母親という事実を否定したい、現実から逃げ出したいという思いがあふれています。
あなたは、家族を含めて自分以外の他者と一線を引く癖がありませんか。「他人には完璧主義のような要求をする自分は落ち度だらけで」という風に、他者に厳しい一方自分にも厳しいのでしょう。ご主人もそのことを指摘しておられるようですね。ただ、観念が先行すると、現実の自分には必ず落差があり、そこには減点方式の常に満たされない、安心できない気持ちに支配されてしまいます。毎日、常に過大なノルマを課された状態で気持ちに余裕ができるはずもありません。その余裕のなさが、育児へのイライラや、自己肯定感の低さとなっているのでしょう。
観念から始めるのではなく、現実から始めませんか。
出来ないところがある、けど出来ているところもあるのでしょう。
「息子はこんな私のことが大好きで、普段からべったりです」とのこと。あなたは、分離不安からの行動と言われています。そういう見方もありましょうが、私はストレートにお母さんがいてくれるだけでいい、大好きだよと言っている様に思います。
あなたは、今のままで愛されているのです。ご主人にも、息子さんにも。
そのシンプルな現実からあなたは始めるべきではありませんか。
立派な何者かになる必要はありません。
あなたは、そのままで既に愛される者になっている。
このことを、丁寧に丁寧にかみ締める時期にあるのではないでしょうか。
これからもどうぞお幸せに。
子育ても、人生も一度きりしかないのです
初めまして、お早う御座います。
私は亡き妻が残してくれた、2歳の健常児次男、4歳の重い障がいがある長男を懸命に育てたシングルパパでした。当時は、シングルパパという言葉も珍しく周りからの珍しがられたり、男一人でかつ・・障がいがある子どもを育てられるのか・・・と言われたりもしました。妻を失った自分のケアすら出来ず、心を殺し自分を捨てて大切な二人の子ども達を守り育てました。
人生にも、子育てにもマニュアルがありません。バランス良い子育てばかり求め行き詰まっていたとき、ママ友さんからこんな言葉を言われました。
パパさんの想いは子どもに届いているし、小さな時期はあっという間!子育ては人生と同じで一度きりなんだから、この小さな時期の子育てを楽しまないと!!
この言葉に救われ、自分らしい子育てや長男と次男それぞれと一対一で向き合う時間を例え数分でも作るようにしました。子を育て、父母がどれだけ私たちを苦労して育ててくれたのか・・大きな気づきも与えて頂けたのではないでしょうか?
子どもは親の心を敏感にキャッチします。いう事を聞かなくて・・走り回って、元気に遊ぶ。それで良いのです。元気な証拠ではないでしょうか?周りがこうだから、我が家も・・ではなく、あなたの子育て方法で良いのです。間違えながら、衝突しながら、親も子どもと一緒に成長をするのです。親の先生は子どもです。子どもから多くを学ばせて頂くのです。心を尖らせずに、笑顔で穏やかに。居心地の良い場所を作って、この二度とない瞬間をご家族で笑って過ごして見て欲しいです。
上手に心をリセットして充電をして、頑張らずに”ほどほど”が全て丁度良いのです。枠にはまらずに、大切な心と自分を見失わないように。あなたには、あなただけにしかない”良さ”があります。結果をすぐに求めようとしたり、顔を作り替えずに、自分らしさを忘れないでください。今、苦労している出来事も・・時が留まらず動くのと一緒で、動いています。必ずあなたの苦労して来た事が花開く時が訪れます。人生も運命も自分自身もいくらでも変えられます。たった一度の人生と言う冒険旅行です。せっかくこうして人として生まれてきたのです。過去でもない、未来でもない、この瞬間をあなたらしく人生という冒険旅行を仕合せに歩めまように、お祈り致しております。
合掌
質問者からのお礼
釋 悠水様
ご丁寧なお言葉ありがとうございました。仰る通り、今までの人生においても、他人と一線引いてしまうことが度々ありました。しかし、子育ては日々真っ向勝負。人間性の未熟さを痛感させられるのが余裕の無さを生んでいたのだと思います。
べったりな子供の姿を、純粋に「ママが好き」と思ってみると、少し気持ちに余裕が出来ました。自分自身で自分を愛せない分、まずは子供からの愛情をしっかり噛み締めようと思いました。本当に、ありがとうございました。
永寛様
お返事遅くなり申し訳ありません。
お言葉ありがとうございました。
子育てはあっという間…分かってはいながら、楽しむより苦しい方が辛いのが正直なところでした。
子育てを間違ってはいけないという思いが強かったことに気付かされました。
「間違えながら、親も子どもと一緒に成長をする。子どもから多くを学ばせてもらう。」心に留めて、あっという間の子育てを少しでも笑顔でいられたらと思います。ありがとうございました。