自殺者の供養
回答 3
有り難し 49はらはらと桜の花びらが舞い散る、暖かい春の日でした。
上司が自らその命を絶ちました。
躁鬱病を患っており、日々苦悩する姿が日記に綴られていたそうです。
大変お世話になり、尊敬していました。
面倒見が良くて、優しいお人柄でした。
自殺者の魂は成仏が困難だと聞き及びました。
今までの恩返しをする為にも、上司を極楽浄土へ旅立たせて差し上げたいのです。
私にも出来ることが有りますでしょうか。どうか教えてください。
宜しくお願い致します。
お坊さんからの回答 3件
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神仏が放っておくわけがありません。
ご質問謹んで拝読させて
いただきまさした。
悩み、苦しみ、絶望に
打ちひしがられながらも、
周りの人たちに気を配りつづけ、
とうとう紡いで紡いで、
もたせていた糸が
切れてしまったと、
感じました。
神仏の御慈悲は、
このような方のためにあるのです。
何とか生きようとしたけれども、
どうにもならなくなった。
悲嘆の底に沈んでしまった。
この方こそ、
仏さまの慈光という、
光が照らされるのです。
ご心配はごもっともですが、
仏さまの導きにより、
極楽浄土に連れて行かれました。
大丈夫です。
あなたができること、
それはこの上司の方が、
望まれていたように、
毎日楽しく充実した日々を
お過ごしになることです。
向こうの世界から、
心配されないように、
安心されるような日々を
お過ごしくださいませ。
これこそが、
何よりの御供養、
手向けでございます。
心優しく、
思いやりの深いあなたなら、
きっと幸せに過ごせます。
ご多幸を祈ります。
命は様々な繋がりがあります。
初めまして、お早う御座います。
私も、かつては想像すら出来なかったとても深い暗闇と順風満帆な人生から絶望に嘆き苦しむ人生が訪れました。それらは私をどこまでも追って、追い詰められて自ら命を絶ったことがあります。当時は、何故助けたんだ・・と、より嘆いて苦しみました。生きよう・・もう駄目だ・・という狭間を行き来して身体と心がアンコントロークして追い込まれてしまうと突然、命を絶とうとしてしまいます。それだけ、心に傷を負ってしまうと絆創膏を貼って簡単に治せる事でもなく、メンタルクリニックを受診したから大丈夫や、すぐに結果が出せるという問題ではありません。
尊厳死という問題があります。人生にも困難の嵐が押し寄せて来ます。それらに立ち向かって必死に生きようとして、とことんまで追い詰められてしまってどうしょうもなかった想像を絶する出来事だったと思うのです。上司の方もその絶望の中を必死に歩まれ必死だったことだと思います。徐々に、上司の方が選んだ尊厳をゆっくり受け止めていって頂きたいと思うのです。自ら命を絶つ＝地獄にいく・・そうではありません。だからと言って、自殺が良いと言ってはいません。しがらみ、憎しみ、辛さ・・様々な苦しみなどから解き放たれて、今は本来の姿を取り戻しているのです。とても思いやりのある優しい心の持ち主だったはずです。自分の苦しみと同じように感じて、共感をして・・そのような心を持った方だったからこそ、自分の心を痛めても救って上げたいと思って自らの心を痛めてしまったのです。
今は命の時間を大切に過ごして頂きたいです。人は亡くなったら終わりでなく、愛した人や友人の心に入って、想い出などに寄り添って共感をして一緒に思い切り泣いて・・そして涙が自然止まった時、それぞれが新たなストーリーを歩み出すのです。決して終わりではないのです。豪華なご供養をするのでなく、いかに御霊さまに対して心から純粋な祈りを届けられるのか・・そして、残さた方々が笑顔で過去でもない、未来でもない、二度とないこの瞬間を自分らしく生きていくことがご供養だと思います。人生と言う冒険旅行は、立ち止まって自分自身と見つめ合ったり、散りばめられヒントと言うピースを集めてつなぎ合わせて自分で描き演じて行きます。運命も人生も自分自身もいくらでも変えられリスタートが出来るのです。
ご上司様に心から南無大師遍照金剛 合掌
どのような死因でも成仏している。
本当にお辛いことです。
でも仏様がもうお救いくださっているので
その上司の方も成仏されています。
あなたはただ
西の方に向かって合掌し
感謝と哀悼の意を手向けてください。
相談や法要を考えているなら
下記のサイトをご参照ください。
自死自殺に向き合う僧侶の会
http://www.bouzsanga.org/
質問者からのお礼
ご多忙の中、私の相談に親身になってご回答頂きまして、誠に有り難う御座います。上司の突然の訃報に直面して、嘆き悲しんでおりましたが、皆様から頂いたお言葉で、明るい希望が芽生えました。
上司の生前の生き生きとした姿は、思い出として私の中で色鮮やかに生き続けます。苦しみからようやく解き放たれたのですね。この世ではもう御目にかかることは叶いませんが、寂しくはありません。魂は不滅だと信じているからです。
上司のご冥福を祈ります。
有り難う御座います。
