安心できる場所がない場合には
初めまして。新型コロナ対策が全世界的に長引く中、悩みを聞いていただきありがとうございます。うまくまとめられるかわかりませんが、よろしくお願いいたします。
私は今子育て中です。この世の中をつらく苦しいところだというふうに、未来ある子供に感じさせたくありません。
しかし、実際、この年になって、人間不信になりつつあるかもしれません。
実の両親とは折り合いが悪く疎遠。夫や義両親は厳しく、昔ながらの友はいません。
新しく知り合った人ともうまく信頼関係を築けず、ストレスをためてばかりです。
人間不信なのにこうして相談することにも矛盾がありますが、申し訳ありません。
人づきあいに疲れぐったりしている姿を子供に見せてしまっています。
昔から、安心できる関係の人がいません。
一番幸せだったのは、子供が生まれたときだけです。そのときですら、いい親になれるか不安がありました。
病院や子育て相談に行ったこともありますが、そこに答えはありませんでした。今は家族からも、もう外に相談することはすすめないから自力で独りで解決するようと言われています。
ひとりの時間を大切にして気分転換しようとしても、うまく発散できません。
このまま生きていくしかないでしょうか。
子供に疲れを見せず自分自身もぐったりせず暮らすことを願うのは、無理でしょうか。
私は、身を滅ぼすまで毎日悩みつづけるしかないのでしょうか。
もしかしたら、問いの立て方が悪いから、答えにたどりつかないのでしょうか。
子育ては大変ですが子供はかわいいです。ただ、自分の心の中の空洞(孤独、他人からの評価を求める心、見捨てられる不安、プライドなど)は埋まりません。
よろしければ、ご意見いただけますでしょうか。
お話を聞いていただきありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分を出すところから始めては
こんにちは、初めまして。
このハスノハを頼ってくださって嬉しいです。
「子育て中」とのことで、心身ともにお疲れでしょう。
また、ご自身のことを「人間不信」とも言われていて、「安心できる場所がない」思いで日々をお過ごしのことと思います。
「病院や子育て相談」に相談したけれども答えが無く、家族に「自力で独りで解決するようと言われ」たとのこと。義理の両親ならまだしも、夫、実のご両親までが「厳しく」て、今あなたが孤立状態にあるということが今ひとつ解せないです。これは、実際に何か出来事があったのでしょうか。この部分が明らかではないので、以下は多分に推測でのご返答になります。
私が注目したいのは、「昔ながらの友はいません」というところです。あなたは、ご自分の素の部分をさらけ出すことに常に躊躇があるのではないでしょうか。それは、「自分の心の中の空洞」とご自分で表現されている、「孤独、他人からの評価を求める心、見捨てられる不安、プライド」が関係していると思います。
自分がかつて実の両親から認められ、評価されることが極めて少なかった。むしろ、いつ見捨てられるか分からない不安をずっと抱えていた。だから、他人になど認められることを最初から期待しない。期待しないから自分の心を伝えない。恐らく積極的に近づいてくれる友人も学生時代にいたのでしょうが、あなたの殻に閉じこもるような様子(外部から見ればプライドが高いように見られた)を見て友人になら(れ)ない。そういう延長上で今があるのではと想像しました。
愛されるからそのままの自分を出せる、というのは本来であり理想でしょう。しかし、これを待っていても事態は打開できません。思い切って、自分を出してみることから始めませんか。子供さんに自分のことを話してみることから始めるのはいかがでしょう。例えば「ママね、この絵本読んでこんなこと思ったんだー」というところから。親という立場ではなく、人間と人間の素の部分を触れ合わせるような思いで。
お子さんは、あなたのそんな包み隠さない素顔を待っているのではないでしょうか。きっとお子さんは素直に応えてくれますよ。そのような日々の中で、自分そのものを出すこと、相手のそのままを認めること、愛すること、愛されることが徐々にあなたの心の中で腑に落ちていくのではないかと思いました。
ご参考になれば幸いです。
自分に優しくしてみましょう
minamo 様 相談ありがとうございます。
お子様をしっかりと愛しているご様子。またこれからも変わらず愛していきたいというご様子がうかがえます。でも周りの対人関係にはお疲れのようですね。
「子育ては大変ですが子供はかわいいです。」これは大変いい心持ちだと思います。そして、「自分もかわいい」と思ってください。
お子様に向けている、その優しさ、暖かさ、温もり、思いやりを自分に向けてみましょう。
不思議なものでお子様に優しくできるのに、自分の事をケアすることを後回しで、できないことや悩みがあると自分を責める人が多いのです。自分を厳しく批判していませんか?自分を人間不信になりそう、ダメだと、攻撃していませんか?
自分に優しくしてください。お子様に優しくするように。サポーティブに自分を優しく励ましてください。温かく無条件に自分を受けいれるのです。苦しいと感じる時は、積極的に自分をなだめて、落ち着かせて、自分を癒すことをしてみましょう。
具体的には、自分に向かって「辛いね。ストレスたまるね」などで今の自分を受け入れ、ゆっくりとした呼吸を繰り返し、落ち着かせて、「自分に優しくできますように」と何度もつぶやいてみてください。そして、身体の気になる所、胸やお腹や腕などをさすりながら、「大丈夫」「大丈夫」と繰り返しつぶやいてみましょう。
「私が私に優しくありますように」
「私が私の居場所のある事を忘れませんように」
「私の愛の中で休息しますように」
と、自分で自分を癒すようにしてみてください。
急がなくても、焦らなくてもいいですよ、自分に思いやりを向けてから、自分にかわいいを向けてから、お子様に愛情を注いでください。
そして、ちょっと気分があがったら、お子様にお願いしてハグしてもらいましょう。やがてその優しいハグを、ご主人に広げられることを祈っています。
一礼
読み進める中で
拝読させて頂きました。
あなたがこの社会で生きて人とのお付き合いの中でなかなかうまくいかずにお悩みなさっていることこれからの未来にも不安を感じていることを読ませて頂きました。
なかなか本音を吐き出して人に伝えることは難しい世の中ですよね。ましてこのような状況の中ではただでさえ不安にさいなまれますし、独りで追い込まれてしまうと思います。
それはあなたがだけではないです。誰しもがこのような世情の中では「本当に大丈夫?」と疑心暗鬼にもなってしまいますよね。
この場所でも沢山の方が不安や心配をかかえてご質問なさっていらっしゃいます。よろしければ気晴らしの気持ちでも気楽に参考までに皆さんのご質問をご覧になってみて下さいね。あなたが決して独りではないことが様々なご質問を読み進めていく中でわかってくるのではないでしょうか。
可能な範囲で引き続きあなたの中でお悩みなさっていること不安に思うことをこの場所でいろいろご質問なさって下さいね。あなたの疑問をまた様々な回答やアドバイスされることでしょうし、それによって他の方々もその質問によって同意されたり合点がいったり安心することも出てきますでしょうからね。
それは善い方向に相乗効果を生んでいきます。
このような時こそ、このような状況であるからこそ私達は素直な気持ちでお互いを尊重しあい意見を言い合い人の意見に耳を傾けてみて参考にしあい、様々目に見えないところでも助け合うことができると思います。
人間ですらか全てを信じることも難しいですし、全てを疑ってかかることも難しいものです。あなたが読んで受け取れる範囲で善い方に受け取っていければいいと思いますよ。
あなたにはとても大切な人やものごとが沢山ありますしつながっています。
あなたが沢山の方々とつながりながら気を楽になさって頂いて安心して生き抜いていかれます様切に祈っています。
質問者からのお礼
釋 悠水様
初めまして。このたびは、御多忙の折、メッセージをいただきありがとうございました。
いただいたお言葉通り、子供との素直な
人と人との関係に安らぎを見いだしたいと思います。
ただ、私の両親も人間関係の悩みが多い人たちで、子供の頃、私は悩みをかかえる両親の気持ちにどんなときも寄り添い、味方であることを強要され、添わなくては人格を否定され、つらかった記憶があります。
釋様のお言葉が深く心に響きつつ、まだ親なしでは生きられない立場の我が子をそのようにしたくなく、外に救いを求めてしまっております。
大人同士のやりとりにはストレスが多く、最近、このままでは遠からず心の許容量を越えそうな気がいたしますが、環境を変えることはできません。
今のまま、黙って耐えなくてはいけないと感じておりますが、心は耐え切れるでしょうか。
絵本を通して気持ちを伝えることが、親の悩みに子供をつきあわせることと同義ではないのはわかっているのですが、すみません。ただ、私の気持ちが疲れているので、純粋な心を持つ子供に対して、気持ちに共感し労ってくれる「親」のような無理な役割を無意識に負わせてしまいそうな気がして、そんな自分が子供と接するのすら、時に怖いのです。心の支えは必要ですが、我が子に負担をかけたくなくて...わがままでしょうか。
釋 孝修 様
Kousyo Kuuyo Azuma様
お礼が遅くなりましたが、御多忙な折、本当にありがとうございました。いただいたアドバイスを読み返しています。しっかりと受け止めて考えます。