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自分の嫌いなところ

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有り難し有り難し 4

初めて投稿させていただきます。
いつも様々な回答を読み、勉強させていただいております。
私には6ヶ月の娘がいます。
明るく面白い元気なお母さんに憧れますが、今の自分は程遠いです。
自分について嫌なところがたくさんあり、
嫌なところを減らしたいと思っていますが、できません。どうかアドバイスをいただければと思います。

まず、しょっちゅうイライラしてます。かなりイライラした時は、優しい心が持てず、泣いてる子供を遠ざけて5分ほど放置してしまいます。泣き声をストレスに感じ、勝手に泣いてろ!と心の中で思ってしまうのです。
主人に対しても、冷たい態度をとったり、また、嫌味な言い方をしてしまいます。
失敗したらかわいく謝って、困ったら素直にお願いできる人になれればとは思うのですが、なかなかその時の感情に流されできません。
子供だって私を困らせようと泣いてるワケではないので、その1つ1つを楽しめればと頭では思うのですが、泣き声にイライラし、そう思えません。
さらに、友人の不幸話を聞いた時に、上辺では心配してますが、心の中では、ホッとしています。自分はまだ幸せだと思えて、なんだか安心するのです。

娘はあまり手のかからない子です。主人は本当に優しく、不満はありません。かわいい、幸せと心から思える時もたくさんあります。
でも、基本自分は、こんなにも意地悪で、怒りやすく、感じの悪い人。性根がこんななので、いつか、理性を失い、取り返しのつかないような、虐待や、主人にも呆れられてしまうような事をきっとすると思い、恐怖を感じます。昨日は、うるさい!と子供に怒鳴ってしまいました。
こんな自分が嫌いなのに、結局変えられません。
できることなら理想の自分に近づきたいと思います。どうすればキレイな心を持てますでしょうか?
自分も周りもいつも笑顔でいられるようになりたいです。

長々と支離滅裂な文で申し訳ありません。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

少しづつ、少しづつ(笑)。

マカロンさん、こんばんは。

質問の投稿を拝見させていただきました。
マカロンさんと同世代の僧侶として、お役に立てるかわかりませんが回答させていただきます。

6ヶ月の娘さん、可愛いけれども、泣かれるとイライラしてしまう。
子供相手に「うるさいっ!」て怒鳴ってしまう。
あると思います。ただ、そうなった後の「心が苦しい」のですね。

『娘はあまり手のかからない子です。主人は本当に優しく、不満はありません。かわいい、幸せと心から思える時もたくさんあります。』
と思えるなら大丈夫。明るく面白くなかったとしても、いいお母さんであると思います。

『キレイな心の持ちかた。』とは?

これは簡単に言うと、エンドレスな修行の途中経過の『現在』の状態が「キレイ」か「汚れている」かということです。心がけていれば「キレイでいられる。」忘れていると、垢がついてしまう。」ほどほどにキレイがいいと思います。(肩肘張らず。)

スマホショップの店員さんがお客さんが触れて、指紋のついたであろう、スマホの画面をクリーナーで常に拭いていますよね(フキフキ)。林檎のマークのお店などでは、みんな画面のお掃除に一生懸命です。スタッフの動きを観察していると、お客さんの顔色伺いながら手は動いてます。
だから、いつも見本用のスマホやPC,タブレットがキレイ。
でも、お客さんに触られてちょっと脂がついたり、指紋がついたりはしているんですよね、営業中は。だからスタッフはすぐ拭く。

ココロも一緒です。いつもいつもキレイな人なんているのでしょうか。「キレイにしよう」という想いや努力があって「キレイなココロ」だな、と思える、思われる。でも本当の自分のココロは、ちょっとしたキッカケで、傷ついたり、汚れたり、浮いたり、沈んだりする。そこを理解して、クリーニングやメンテナンスしていくと、『キレイなココロを持った、理想の自分。』に近づけると思います。

最後に、変わらない(変われない)人なんかいない(笑)。人間は常に一瞬一瞬アップデートされているのです。変わってないように見えて、実は少しづつ少しづつ変化して行くんです。
嫌な自分から理想とする好きな自分へ、少しづつ、目には見えないアップデートを積み重ねれば、きっとマカロンさんは変わっていくでしょう。
マカロンさんご自身の「今の苦しみ、悩み、イライラ。」全て「未来への糧、幸せ、喜び」となりますように、家庭、子育てを含む日常の平穏無事、そして、マカロンさん家族を含む周りの皆様の身心の健康をお祈りいたします。 合掌

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有り難し
おきもち

こんにちは。 埼玉県秩父市のお寺で住職をさせて頂いております、野村圭秀と申します。 縁に随って生かされている、そんなことを感じている40代の僧侶です。 沢山の回答はできませんが、よろしくお願いします。 【プロフィールを見てくださった方へメッセージ。】  一期一縁、再び訪れることのない今<時間>や此処<場所>を生きていく、というコトを私は心掛けるようにしています。 どんなに辛く、悲しく、暗い所にいても、心を閉ざしていたとしても、あなたのすぐそばにはきっと、自分が気づいていない『誰か』や『何か』が支えてくれているはずです。 大丈夫、きっと大丈夫です。 自分を信じて生きていくことが必要な時代です。 ただ、自分だけでは不安になってしまうので、もう一つ支えてくれる何かを見つけられるといいと思います。 例えば、私の場合は『宗教的な生き方(実践)』であり、それは『仏教』や『禅』という思考や教えをベースとした生き方です。 難しい言葉ですが『自灯明、法灯明』という生き方かもしれません。  あなたの場合は何に支えられているでしょうか?  ご自身で考えてみる機会になれば幸いです。 自分で考えることで、自身が救われていきます。他人が示すことができる正解などはありません。 その答えが少しでも見出すことが出来たならば、次の一歩が、次に進むべき道が見えてくるのではないでしょうか。 合掌 【おぼうさんず💗ラブ 記事】 https://hasunoha.jp/article/mihotoke/52                        

質問者からのお礼

野村様
いただいたお言葉を、じっくりと何度も何度も読ませていただきました。
そして、自分が今後、するべきこと、目指すべきことが見えてきました。
今までは、イライラしている時には、キレイな心でありたいという想いは消え、怒りに任せて行動をしておりました。
そして、心のどこかで、理想にはなれないと決めつけて、今を嘆いていたのかもしれません。
大切なのは、いつも、どう在りたいかを頭におくことなのではないかと思いました。
また、「垢がつくのは当たり前、ついたら落とせばいい」そう考えることで気が楽になりました。
これから死ぬまで私は母であり、妻です。きっと理想に反する事をこれからも多々してしまうと思います。それでも、その立場をさせていただけてることに感謝し、一生という修行の中で、野村様の仰るとおりメンテナンスとクリーニングを日々行い、好きな自分でいられる時間が今より多くなるよう努めていけたらと思います。
お忙しい中、心に染みるお話、本当にありがとうございました。

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