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自分の生き方に自信をなくしてしまいました

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有り難し有り難し 6

事の発端は上司のセクハラです。
上司は周囲の女性に対してスキンシップが多く、私もその1人でした。社会人なりたての私にはそれが社会では耐えて当たり前、そう思い数年間耐えてきました。
しかし行為がエスカレートしていき違和感を感じたことから友人、家族、同棲している彼氏に全て話し相談しました。

皆、相手はもちろん、彼氏がいながら曖昧な態度を取り続け、事の重大さに気づかない私も悪いとの事です。

結果、私は会社に報告し、気持ちを切り替えて異動することになりました。
私自身曖昧な態度を取ったりと悪い面があるので裁判沙汰にせず穏便に済ませ去りたかったこと、上司は数ヶ月の出勤停止後に復帰することから、職場の社員には詳しいことは伝えず双方の社会モラルの欠如が理由として対処すると説明されました。
職場が好きだった私は、周囲の社員に謝りながら去ることは非常に苦痛でした...しかしその上司が残らないと他社員に負担がかかる為仕方ないことだとも思います。

また、彼氏はセクハラを当たり前として受け入れ断れなかった私にショックや怒りを感じ、彼自身の家族にすべて相談しました。そしたら家族内では男女の意見が分かれ揉めてしまったようです。

彼の家族も巻き込んでしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。いつかは結婚と考えていましたが、彼の信用を失い、彼の家族にもこれからどんな顔をして会えばいいのかわかりません。

なぜ被害者の私がここまで周囲に謝罪し申し訳ない気持ちで過ごしていかなければいけないのか
反対に、セクハラを断れなかったこと、罪悪感から彼に話してしまい家族まで巻き込む形になったことを思うと今までの私の判断はすべて間違えていたのだと感じました...

気持ちを切り替えて頑張りたいのですが、自分自身の判断や生き方に自信がないです。うまく説明出来ませんがどうすればいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

被害者である確認と将来への布石

おはようございます、初めまして。

職場での出来事にお悩みですね。
お辛いでしょう。

「上司」「の女性に対してスキンシップ」がどの程度のものだったかが判然としませんが、そもそもスキンシップ自体がご法度です。恐らく、「女性」に対してということなので、「上司」は同僚の女性たちにも同様に振舞っていたのでしょう。「社会人なりたての私にはそれが社会では耐えて当たり前」と誤解されたのも無理はありません。明らかに職場上の上下関係を不当に利用した行為です。

周囲の家族や彼氏さんまで「曖昧な態度を取り続け、事の重大さに気づかない私も悪い」とあなたの責任を問うているようですね。私は、そのバランス感覚が疑問です。一番に悪いのは、職場という逃げられない環境で権力を不当に行使した上司です。もう少し言えば、それを放置していた会社全体、先輩社員たちの責任です。

会社は、「双方の社会モラルの欠如が理由として対処する」と、喧嘩両成敗のように処理するようですが甚だおかしな結論です。痴漢行為をされたのは、それを誘発するような服装をしていたからだというような飛躍した本末転倒の理屈です。罰せられるべきは、一にも二にも加害者です。被害者であるあなたが庇われたり、慰められることがあっても、肩身の狭い思いをするのは本当に不条理なことだと思います。

とはいえ、もう既に事態としては進行してしまっているので、お尋ねのようにどうすれば良いか、ですね。

仕事場では、一社員であるあなたにできることは少ないでしょうし、家族との関係もこれからも続けていく必要があるでしょう。

私が今、お考え頂きたいのは彼氏さんとの関係です。彼氏さんは、あなたを第一に庇うのではなく、逆に責めたという事が気になります。のみならず、彼氏さんは自分の家族に話してしまい、揉めたそうですね。

あなたは受け止めてもらえない苦しさを、ここに書かざるを得なかったのでしょう。本来なら一番にあなたを安心させるべきなのが彼氏としての相応の役割でしょうに、逆にあなたを追及して、今後の未来もあるかもしれない家族にまで宜しくないイメージを伝えて問題を拡散させてしまった。その判断自体と、あなたに対する思いの程を憂慮します。

あなたの被害者としての思いは、責められるべきものではありません。
これを確認しつつ、より良い将来への布石を打つのが良いと思います。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

初めまして
お返事ありがとうございました。

お返事の内容を読ませて頂いたことで、
積み重なっていた不安と恐怖が少し軽くなった気がします。

結局は生きる上で自信がなくても自分自身で選択して生きていかなくてはいけませんよね。

何年後にあの時は大変だったな、と過去の笑い話に変えられたらいいな、と思います。

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