嫌なことに固執してしまう
嫌なことが起こると、ずっとそれに意識を奪われ、考え続けてしまいます。何をしている時でも、その嫌な事が頭から離れず、絶望的な気分になります。自分でも病的だと思います。
人から見れば些細な事でも、自分の中では人生を脅かす多大なストレスなのです。些細な事を、大事として捉え過ぎているのかもしれません。でも、考え方を変えることができないのです。
元々、完璧主義で白黒思考が強く、「思い通りにならないこと」、「自分が努力して変えられないようなこと(社会問題や政治など)」についても、怒りの感情が強く、怒りと悔しさで眠れない事も多々あります。
些細な事がうまくいかないと、人生全てがうまくいっていないと感じるようになり、色々考えすぎて、生きていることが嫌になってしまいました。
心のどこかに嫌な事がいつもこびりついて、楽しいことも考えられなくなってしまいました。
どうしたら、「自分で変えられないこと」「思い通りにいかないこと」への執着を断ち切って、人生を前向きに楽しんでいくことができるでしょうか?残りの人生を楽しいことだけ考えて、生きていきたいです。怒りと執着を手放すヒントが欲しいです。
お坊さんからの回答 1件
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自分への思いやりを育てるために。
りりい 様 相談ありがとうございます。
まずは、思い通りにならないことで、イライラしたり、怒りを感じたりする自分を責めないことです。そのような状態になったのは、自分のせいではなく、自分に責任はなく、自分が悪いのではないと思うことが大切です。繰り返し何度も思いましょう。
そして次は、癒しです。これまでに、安心安全を感じたこと、穏やかさや心の温かさ、癒されたと感じたことを思い出し、その思いに浸ってみることです。もし実際に其の場所があるなら行ってリアルに癒されてみることが助けになります。
それから、瞑想です。マインドフルネス瞑想がよいでしょう。マインドフルネスは、善悪の判断せず、評価せず、ただ自分を客観的に眺め、自分の今の状態を感じる方法です。つまり白黒思考から離れる練習です。最初は5分も瞑想できなくても構いません。自分を責めずに自分のペースで瞑想の練習をすることです。ただ呼吸に意識を向けるというマインドフルネスの瞑想が最初はお薦めです。誰でも最初は自転車が乗れないように、最初は難しいのです。でも続ければだんだんと上手になっていきます。
さらに、自分へ思いやり、優しさを向ける慈悲の瞑想です。色々方法がありますが、他人から優しさや思いやりを向けてもらったことを思い出し、それを素直に受け入れ自分の中に優しさが流れ込むようにイメージすることなどがあります。心の落ち着き、心の温かさを自分の中に感じて、自分の中に慈しみの心を育てていきます。自分を責めないことも含めて自分への思いやりの心を育む練習は必要です。段階を踏むことで難しそうに感じるかもしれませんが、優しさは誰でも持っていますので安心して実践を検討してみてください。一礼
質問者からのお礼
早速のコメントをありがとうございました。実践的且つ具体的なアドバイスを頂けて、とても心が軽くなりました。少しづつでも、毎日実践して練習を繰り返していきます。本当にありがとうございました。