自分を責めてしまいます
昨年結婚した娘夫婦のことで、ご助言よろしくお願いします。
娘婿は、婚約中と結婚後何ヶ月もしない間に、女性と関係を持ったことが今年になり、両家の親が知ることとなりました。
なぜそんなことを…と、娘への裏切りが許せずにずっといます。
幸せな顔をして、式の準備をし、同居を始めてからも嬉しそうだった娘がかわいそうでした。
けれど、理由の1つに、娘婿から、私が話した事が原因だと。
結婚前の1か月は、親子の時間を大切にしたいと話した事。
娘婿は、娘と会えない時間を別の女性で埋めていたようです。
それを聞いてから、ずっと娘の幸せを私は奪ってしまったのではないかと、責めてしまいます。
でも、娘婿を許すことが出来ません。
また同じ事を繰り返すのではないかと、信じられずにいます。離婚はしていませんが、娘婿と以前のように、接する事ができずにいます。
心の持ちようを教えていただけませんか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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視座によって人の印象は変わる
拝見いたしました。
まず初めに、あなたに非はありません。
会えない時間を別の女性で埋めることができる、ということ自体がおかしいですけどね。代替不可能な存在だからこそ結婚するのではないかとおもうのですが…
さて率直に。
なぜ信用できないかというと、一度見てしまったものはなかったことにできないからです。
ちょっと汚いですが、想像してみてください。
目の前に野菜畑があります。
普通はあり得ませんが、犬がやってきて、電柱にするように野菜に向かって用を足しました。
後日、その野菜は何回も何回も洗って、食卓に出されました。
あなたは食べることができるでしょうか。
おそらく、食べることができたとしても、一瞬躊躇はするでしょう。
これが一瞬見てしまったことの力です。
一度起こったことは、可能性として頭の中に住み着きます。
今回はこの例と形式は同じです。
一度浮気してしまったら、また次も浮気するようにしか見えない。
これはもう仕方ないです。
脳科学的な仕組みでもあるからです。
さて、この浮気の可能性、消えることはありません。
つまりこれから長く付き合っていかなければならない、ということです。
浮気の印象から誠実な印象。
様々な印象が大小あることと思います。
この印象の割合は相手の行動によって左右されますが、同時に、あなたの視点によっても左右されます。
浮気してるのでは?と思うと何でも浮気と関連づけるので浮気の印象が強まります。
誠実なはずだ!と思うと為すことが誠実さと結びつくので、誠実の印象が強まります。
浮気してしまったのは気の迷いだったのではないか?
本当は誠実な部分もあるのではないか?
そういった視点で探していくと、誠実の印象が強まり、浮気の印象は過去のものとなるはずです。
結局、相手が変わらなければ仕方ありません。
ですが、信じるにはこちらから根拠となるものを探すことも大切です。
葛藤はあると思いますが、是非フラットな目線で物事を捉えていただければ良いのかな、と思います。
あなたは自分を責めないでください
質問者からのお礼
お忙しい中、ありがとうございました。
自分を責める日々でした。
責めなくていい、非はないと、おっしゃっていただけて、一歩進めそうです。
娘婿を許す事はできませんが、娘が選んだ道を見守っていくしかないんですね。
娘が幸せな日々を過ごせるようにと、毎日祈りたいと思います。
ありがとうございました。