hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

家にいたくない時の居場所が欲しい

回答数回答 2
有り難し有り難し 27

児童養護施設に在籍したあと、現在は里親家庭で生活しています。
 
家族のことは好きなのですが、家にいたくないと思う時が頻繁にあります。
 
都心部であれば十代女子のためのバスカフェなどがありますが、私が住んでいるところは田舎なのでそういった活動が全くありません。
 
したところで高校生の行ける場所は限られているため実際にはしませんが、家出をしたくなる時もあります。
 
両親とうまくいかないときは祖母の家に逃げる、友達の家に行くといった方法をとれる友人がとても羨ましいです。
 
なにか方法はないものか、調べても分かりません。
 
知恵をお貸しください。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

不本意であることは理解するが…

"児童養護施設に在籍したあと、現在は里親家庭で生活"
どういういきさつだったのかは、お察しします。

"家にいたくないと思う時が頻繁にあります"
社会的養護下にいる子どもたちが、不本意ながら施設や里親の元で生活している事は痛いほどわかります。しかしながら、この令和日本において尚、衣食住が満足に得られる有り難さをちゃんと知っているのもあなた方であると私は思いたいです。

里子であるあなたが滅多な言動行動を起こせば、里親さんは児童相談所から問答無用で”虐待”などの疑いをかけられ調査されます。今、児童養護の世界は、「疑わしきは罰せず」ではなく「疑わしきも罰する」地獄の世界です。里親はそんな事実はなくとも、子どもの権利を侵害する悪党のレッテルを貼られて排除され、あなたも「保護される」というカタチで、今の生活を失います。

どうしても辛抱堪らないのであれば、児童相談所が電話一本ですぐにでもあなたを保護しに来てくれるでしょう。しかし、あなたもそれなりの代償を払わねばならぬ事を覚えておいて下さい。

{{count}}
有り難し
おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
このお坊さんを応援する

伝えるところから

ご相談拝読しました。お家以外に居場所が欲しいのですね。高校生であれば当然の要求であると思います。

文章から拝察するに里親さんとは上手くいっているようですが、そのことはお伝えしてみましたか?遠慮はいらないと思います。私も里親経験がありますが正直な気持ちを言ってもらえることは里親としては嬉しいことです。

さて、おっしゃる通り田舎ですと選択肢は限られますね。田舎の程度がわかりませんが、公園やどこかで時間をつぶそうにもみんなが知り合いのような地域ですと中々心休まる場所も見つけにくいかもしれません。

中々いい考えが浮かびませんが、部活動や塾、習い事もそうした役割を果してくれそうな気もします。あるいは田舎から近郊都市部の何らかの活動に通わせてもらうことも考えられるでしょうか。

でもあなたの求めているのはそういうことでなく、突発的に苦しくなったり悩んだりしたときに頼ったり逃げられる場所が欲しいのでしょうか。
今ではオンラインではいろいろなサービスがありますが、やはりそういう時は実際に身を運べる場所があると違いますよね。近くのお寺さんで何か活動してたりはしないでしょうかねえ…。

名案が浮かばなくてすみません。でも根本的な解決というのはあなたがあなたの気持ちを嘘偽りなく家庭で伝えられるようになることだとも思います。

やはり前回の相談内容が最大のポイントではないでしょうか。嘘はどれだけ固めようとも嘘であることには変わりません。あなたが思いっきって話す勇気を持てた時、ご家庭がまた違った場所に感じられるかもしれません。

もちろんその勇気を持つためにも、それまで頼れる場所が欲しいところですね。そのことは素直に「私も高校生だし親には言いたくないこともある年ごろだから家庭以外にも何か居場所が欲しいんだよね」と伝えてみてはいかがでしょうか。

里親さんも最初はとまどうかもしれませんがきっと何か考えて力になってくれるのではと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

転落院様
 
答えてくださってありがとうございます。
 
曖昧な書き方になってしまったため、少し誤解させてしまいました。
 
家にいたくないと思うことはありますが、里親さんとの生活が嫌になったわけではなく、また不本意ながら渋々生活をしているというわけでもありません。
 
惜しみなく愛情を注いでくれる里親さんには本当に感謝しております。
 
決して里親さんのことや、衣食住が整った環境にあることを蔑ろにしているわけではないのです。
 
しかし私の考えていることは里親さんに失礼なことなのかもしれない…と反省しております。
 
里親さんに迷惑がかかることのないよう、行動には気をつけていきたいと思います。
 
丁寧なご回答、本当にありがとうございました。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
吉武文法様

答えてくださってありがとうございます。
 
もちろん叱られることもありますが、里親さんとは良好な関係を築けていると思います。
 
おっしゃる通り、まだ家にいたくない時があるというのはまだ話したことがありません。
 
里親さんがどう思うのか気になり、なかなか言い出せないでいます。
 
しかし吉武文法様のお言葉を借りて、家庭以外にも居場所が欲しいということを一度伝えてみようと思います。
 
里親さんと相談しながら、新しい居場所を見つけられるよう頑張ります。
 
そして、今はまだ言えませんが、いつか前回質問したことをきちんと自分の言葉で伝えられたらいいなと思います。
 
丁寧なご回答、本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ