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欲を抑えられず、自分にも人に迷惑をかける

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 自制が出来ません。
 私は今までの人生の中で日々怒られてきました。小学生の頃は成績がよくなく、人にも合わせられませんでした。中学生になっても自分の意のままに過ごしてしまい、試験があって周囲が勉強している中、授業中は常に寝ていて、試験期間でも焦らず勉強をせず遊びに行っていました。勿論結果は赤点ばかり。友人関係でも、自分の利益のみを考えて怒らせてしまっていました。
 そんな人生を、高校になって初めて後悔し始めました。自分を客観視してみると、周囲は色々と頑張っている中、自分には何もない。このままではいけないと思い、勉強をしようと思っても、やっぱり集中が出来ず、結果も出ず親に怒られてしまいました。そうして「どうして自分はこうやって努力をできないのに、生き続けているのか」を悩むようになりました。周囲の友人に相談しようと思っても、ネガティブや無神経な態度をとってしまい、結局離れていきました。
 今までの人生で何度も死のうと思いました。迷惑をかけることしか出来ない自分には存在価値がないと。しかし勇気が出ず、途中で失敗してしまいました。そのことを知った警察の方や学校の先生にも相談をして良いと言われてしたのですが、自分の人生を続けていけるような答えが出ず。立場上この行動(自殺)を否定せざるを得ないのはわかっていますが…。
 いま現在、来年に大学受験を控える身です。この自粛期間中も、やらなくてはいけないのはわかっていても、欲に負けてしまって思うように進まず、周囲が努力している中で自分はただ後退しただけでした。
 今は気持ちが浮き沈みしている状態です。よし、頑張ろう と意気込んでも、結果的に全然うまくいかず、自己否定に走ります。これを日々続けて気持ちも疲れています。
 前述したように、努力も出来ず、人に迷惑をかけ続けるだけの人生を生き続けていく必要性がわからず、だからと言って死ぬ勇気もない。先生に「本当に死にたい人はもう他のことが考えられないくらいの状態になっているから、貴方は大丈夫」と言われましたが、私だって悩んでますし全然大丈夫ではないです。もう人と関わりたくないし、学校にも行きたくなく、家にもいたくない。
 自己肯定感がないのはもう事実を受け止めているだけなのでそのままで良いですが、努力を続けたり人に合わせられる方法が知りたいです。長くてすみません。よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

パレットの真ん中に白を

こんにちは、初めまして。

大学受験を控えて、気持ちが落ち着かないことと察します。
何でも順調に行けば良いのでしょうが、そう上手く行かないところが人生の難しさでしょう。

あなたは、「何度も死のうと思い」かつ「途中で失敗して」おられる。

文面の多くは、他者とのコミュニケーションが上手くいかないこと、努力が出来ないことに多くの分量を割かれています。しかし、私はあなたが自らの命の終わりを思う、その根底にこそ焦点を当てるべきだと思います。

「自己肯定感がないのはもう事実を受け止めているだけなのでそのままで良いですが、努力を続けたり人に合わせられる方法が知りたい」とのこと。これは、私には砂上であることはさておいて、どうやったら堅固な楼閣が建てられますか、と問うているように聞こえます。問うべきはまず、基礎部分、地盤です。

あなたが自分で「自己肯定感がない」と認められていますが、これは「今までの人生の中で日々怒られてきました」という冒頭の文章にその元があると思います。誰に怒られてきたのでしょう、ご両親ではないですか。

勉強しなさい、の中にも柔軟な優しさがある。
失敗したのか、の中にも共に引き受けていく受け止めがある。
仲良くしなさい、の中にも親子の触れ合いがある。

そういった親子関係の中に、自己肯定感は自然と築かれていきます。
兎にも角にも自分は、大切にしてもらっている、その単純な事実があなたに腑に落ちていないのではないかと老婆心ながら思います。

パレットの真ん中に、黒色だけが多く、どんと鎮座していたらどうでしょう。
どんな色を投入してもきっと黒になります。
受験勉強も、人との付き合いも、自己肯定感の低さが原因になるでしょう。

では、黒がそっくりそのまま白に変わったらどうでしょうか。
その都度出す色と調和して、きっと鮮やかな絵になるでしょう。

このハスノハで相談し続けてくれてもいいです。
ご両親と一緒にカウンセリングに行って、素直な交流が出来るよう試みることも一つの方法かもしれません。

あなたが、いつの日か白を基調にした、自分らしい絵を描ける日が来ることを願っています。

御身お大事に。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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人として成長しています

今まで怒られ続けてきたのですから、前向きになれないのは無理もないことだと思います。勉強するのにも集中が続かないとのことですが、これも当然です。ほとんどの人は勉強が好きではないのですから。

ただ、「勉強しよう」と思った気持ちは大切にしてください。結果として勉強せず、成績は後退したかもしれませんが、その気持ちが湧いた瞬間にタケさんは人として確実に成長したのです。気持ちが浮き沈みして辛いと思いますが、努力が続かずため息をつくのも人生です。周囲の人を見れば見るほど焦ったり落ち込んだりするだけで、かえって時間の無駄です。これが自分のペースなのだと開き直っていきませんか。

高校と違って、大学は他人に合わせることなく、自分のペースでいろいろなことができる場所です。オープンキャンパスなどに行き、その雰囲気を感じてみてください。

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