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死について

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有り難し有り難し 12

大切なものほど失いたくないのはみんな同じだと思っています。
特に家族に対して、いつ病気になるか、いつ死んでしまうのかと考える日々が多くなり毎日不安と恐怖に襲われています。苦しくて苦しくて心が落ち着かなくなります。

考えたくないのに考えてしまったり、どう自分を落ち着かせたらいいのか分からないです。なぜいきなりこんなことを考えるようになったのかも分からないです。ただニュースなどのノンフィクションでも映画やドラマのフィクションでも死についての情報をかなり拒むようになりました。
どうしたらよいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

誰でも苦しむ一つです。

らぷりさんのお悩みは、誰しもが一度は考えることかもしれません。もちろん全く考えたこともないという人もいるかもしれませんが、人として生まれてきた以上、年を取ること、病気になること、そして死を迎えること、必然のことであり、誰もが絶対に避けられないこと。これこそ、お釈迦様が私たちに教えられた四苦八苦の、四つの苦しみです。
らぷりさんは、そのことを知って悩んでおられるか、それとも全く知らずに悩んでおられるのか分かりませんが、実は、そういうことだったのです。

これらのことは、避けられないので、どうしてとか、避けたいと思えば思う程、苦しみます。それは停止させることができないからです。日々、刻刻と進む中で、時間と共に、これらのことは自然に訪れるからです。

しかし、一旦、考える方向を変えれば、そういうものだと思えるようになれば苦しみから解放されます。もちろん、それには時間もかかるでしょうし、現実に若いですから老いることも想像できません。大病を患わなければ病のことも理解できません。まして肉親や大切な家族が亡くなっていなければ、死を現実のものとして受けれ入れることができません。しかし、それはそれでいいと思います。

今、ご家族が健康でいる時には想像で考えますから、とても苦しく悲しくなります。どんどんと悪い方へと考えが進みますから、余計混乱するのは仕方ありません。まずは、真理としてそういうものなのかと、一旦、考えるのを止めましょう。
何故なら答えは出ません。
そして、イザその時になったら、意外と冷静に対処できるので、今は、想像のみで考えないことです。大切なものを失う恐怖、不安は募り出したら、どんどん出てきます。でも、それは自分で勝手に作りあげているものだと気づけばいいのです。

この四苦八苦については、又、別の機会にでもお話を聞いてください。
そして、仏教の教えの真髄はこのような悩みや苦しみに対処できると言うことです。これからも仏教に興味を持って頂き学んで頂けることを楽しみにしています。共に学びましょう。

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質問者からのお礼

ありがとうございます。本当にありがとうございます。

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