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死ぬ瞬間についてばかり考えます

回答数回答 3
有り難し有り難し 13

現在32歳、独身、女です。
ここ最近ほぼ毎日のように「死ぬ時が怖い」と考えてしまいます。

人間関係や仕事については多少の不満はあれど人生の中でも1番充実していて、特別不安が強くなるような原因や心当たりはないのですが、半年ほど前から毎日死について考えてしまいます。

「死ぬ時はどんな恐怖を感じるのか」
「死ぬ時は何が起きて終わるのか」
「死で意識が無くなる事が怖い」
「一分一秒無駄にせずに生きなければ醜く後悔するのでは無いか」
と言ったふうに様々な不安があります。
仕事中でもふと考えて、動悸がしてくるときもあります。

なんとかしてこの不安感から離れる、あるいは先行きについて前向きに捉えられるようになりたいと思っているのですが、どのように考えたら良いのでしょうか…?

良いアドバイスや、お話などありましたらお願いいたします。

2023年9月12日 23:35

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悩みはどこから生まれますか?

ご質問拝読いたしました。

死んだらどうなるのだろう?
死ぬ時はどうんだろう?

多かれ少なかれ、
誰しもが思う不安だと
思いますよ。

特に社会人になって、
ある程度先が見えてくる。
自分のライフキャリアとでも
言いましょうか。

見えてくるとつまらない。
こんな人生でいいのか?
生きていても仕方がない。
否定的な思いが浮かんでくる。

理由は、
目標が定まっていないからの
ように思えます。

ライフデザイン

という言葉があります。
ご自身の人生を
どのように作っていくのか?
を自分で考えてみては、
いかがですか?

ライフデザインは、
何も資格を取得して、
キャリアアップしていく。
ということだけでは
ありませんよ。

朝、YouTubeを見ながら、
ヨガやストレッチを
まず5分やってみる。
夜、10分でいいから、
フラワーデザインを
やってみる。

これも立派なライフデザインです。
ご自身のことを、
ご自身で彩ることが、
ライフデザインだと、
思いますよ。

毎日毎日、
明日何をするのか、
プランニングしてみる。

簡単なこと、
小さいことでいいのです。
まずは、
始めてみる。

少しづつ、
少しづつ、
気持ちが明るくなりますよ。

大丈夫!

大丈夫だの気概を持つこと。

毎日毎日、
鏡に向かって、
最初は作り笑顔でいいので、
笑顔で、私は大丈夫!
と毎日いい続けてみて
ください。

そのうち、
大丈夫になりますよ。

ご活躍を祈念しています。

2023年9月13日 0:53
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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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安心なさって下さい

拝読させて頂きました。
あなたがつい死について考え込んでしまってお悩みなさっておられることを読ませて頂きました。詳細なあなたのお心の内はわからないですけれど、あなたがとてもお悩みなさっておられることは伝わって参ります。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
あなたも既にご存知の通り私達は誰しもが必ず亡くなる時が参ります。それは平等に与えられるものです。ですから私達誰しもがいつも生と死のはざまにいるのです。それはいつもです。いつ亡くなるのかはわからないです。次の瞬間かもしれませんし、3日後かもしれませんし、1か月後かもしれませんし、一年後かもしれませんし、五年後かもしれませんし、十年後かもしれませんし、三十年後かもしれませんし、五十年後かもしれません。おそらく百年後には亡くなっているかとは思います。
私達が亡くなる時には必ず仏様や神様が優しくお導きなさって下さいます、先に往かれた親しい方々やご先祖様方があたたかくお迎えなさって下さいます。そして一切の迷いも悩みも苦しみも痛みからも救われて心から安らかになり、ご先祖様と一緒に何の憂いもなくなり清らかに円満にご成仏させて頂くのです。ですからどうか安心なさって下さいね。私達は何の迷いもなくなっていくのです。

亡くなる直前には自らの過去の考えや言葉や行いや他者との関わりや出来事や感情が一気によみがえってくるでしょう。それら全てを仏様や神様にありのままお伝えなさり心から反省し懺悔して謝罪し感謝することでしょう。そこにはうそもいつわりもありません、ありのまま全て真実です。

仏様や神様はいつでもどこでもどんな状況の中にあったとしてもいつも私達をお見守りなさっていて下さいます。どれ一つとして見落とすことなどありません。

どうかこれからの未来を誠実に生きて下さいね。

あなたがこれからの未来を健やかに心から誠実に生きていかれます様に、ご縁を大切になさり思いやり心から幸せに生きていかれます様に切に仏様や神様に祈っております。

あなたの人生はこれからも続いていくのです。それは死しても尚次があるのです。どうか焦らず己れの人生を生きて下さいね。

2023年9月13日 8:10
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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阿弥陀仏の来迎で臨終正念

浄土宗ではこう考えます。
南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えていれば、その人の臨終時に阿弥陀仏が迎えに来てくれ、極楽浄土に往生させてくれる。
阿弥陀仏が来迎すると、臨終の瞬間に正念(安らかな精神集中)を得られ、断末摩の苦しみが起きない、と。
断末摩とは、末摩マーマンという全身のツボみたいなものに苦痛が生じることなのですが、阿弥陀仏の来迎があると、末摩は無くならないが末摩に苦痛が発生しないと言われます。
だから、南無阿弥陀仏と日々念仏して、阿弥陀さまの力で臨終正念をいただきましょう。
なむあみだぶなむあみだぶ
なむあみだぶなむあみだぶ
なむあみだぶなむあみだぶ

2023年9月13日 7:50
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

皆様心のこもったご回答ありがとうございました。

30年程は友達もほとんどおらず、家族の仕事だけで過ごしていたので、充実し始めた人生がぶつりと終わるのが恐ろしく感じてしまうのかもしれません。

敬虔な仏教徒では無い私を仏様や神様が救ってくれるかは、わかりませんが、それでも後悔なくおわれるように日々を過ごさなければと少しだけ前向きになれました。

一分一秒無駄にせず過ごすことは出来なくてもやりたい事や気になること。一つ一つ生活に取り入れながら、進もうと思います。

ありがとうございました。

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