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これから先自分の幸せを願っていいのか

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

3年ほど前、中絶をしました。
当時の彼は仕事を転々とし収入も安定せず、過去に逮捕歴があった事も発覚しました。

私1人で育てていく選択もできず両親や友人に相談せず彼と話し合い中絶する事に致しました。お腹の赤ちゃんを産んでも今は幸せにしてあげられないと当時は強く思っていたのです。

今でも自分の身体が母親になろうと変化していった事、周りに悟られないよう何事もないように生活を続け手術に向かうまで、手術が終わった後の事鮮明に頭に焼き付いています。

水子供養はしておらず、エコー写真は手元にある為、毎年手術をした日や、自分勝手な事だと承知しておりますが今後の人生に不安を感じた時に写真を見て手を合わせております。
私自身、両親や友人に恵まれているのでふとした瞬間にあの時産んであげられたら、たくさん愛情を貰ってすくすく成長して幸せだと感じてくれたのではないか。
これから先誰かとの結婚、妊娠、出産を望んでもいいのだろうか。と後悔と不安の念に押しつぶされそうになります。

3年間男性と深く関わる事の無いまま生活しておりましたが30歳を目前に、何も知らない両親から結婚など心配される事が増え、両親に孫を、祖母にひ孫を抱かせてあげたい。という感情が強くなりました。

現在お付き合いしている彼がおります。
これから先、彼にも両親にも周りの友人にも中絶の過去を話す事はしないと自分で心に決めておりますが私は自分の幸せを願ってもいいのだろうか。許されるだろうか。と誰にも話せない不安と後悔に耐えられなくなりこちらでご相談させて頂きました。

自分勝手な悩み事とは重々承知しておりますがずっと過去に囚われ下を向いて生きていくのではなく、今後の人生を明るく生きていけるよう今の現状を変えたいと思っております。

厳しいお言葉でも構いませんので一歩踏み出す勇気を出すために何かお言葉を頂けますと幸いです。まとまりのない文となってしまいましたが宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幸せになろう

ご相談拝読しました。

大変お辛かったことでしょう。勇気を出してお話しくださりありがとうございます。

間違いなく言えることは、あなたが幸せを求めることを止める権利など誰にもないということです。幸せになりましょう。

さて、過去の後悔について自責や自罰に終始することはとても苦しいですし、それが本当の意味での反省になるとも言えないのではないかと感じます。

後悔は後悔のまま抱えていけること。なかったことにして開き直るのではなく、ずっとそれにとらわれて縛られつづけるのでもない。後悔から問われ、そのことを課題として生きていくことこそが過去が活かされることになります。

私たちは生きていると誰にも言えないことを抱えることがあります。それを一緒に背負ってくれるのが宗教の教えであり、宗教の教えで支えられる自分自身でもあります。自分の中に新たな視点が生まれるのです。

仏教は生きとし生ける者の救いを説きます。あなたも救いの対象です。そして赤ちゃんももちろん救いの対象です。

救いとは観念的な思い込みで無理矢理ポジティブになったり、都合の悪い思いを排除してなくしていけるようなことではありません。
ものごとをありのままに見つめ、事実を事実として引き受けていけることが救いです。

産んであげられなかった赤ちゃんはその命の事実を通して、こうしてあなたに大事なことを問いかけてくださっているのでしょう。
そのことを受け止めていくのが供養です。特別なことをせずともあなたの課題としてこれからも赤ちゃんからの問いと共に歩んでいきましょう。
もちろん気持ちの区切りや確認のために具体的な供養の機会を持つことも有意義なことです。それは追い追い考えていけばよいでしょう。

新たに一歩踏み出すとは、それまでの歩みをなかったことにするものでなく、それまでの歩みを土台として力強く歩みだすことです。

あなたの過去はけしてあなたを苦しめるだけのものではないのです。あなたには言わない自由がありますからこのことを無理に語る必要もありません。しかしこのことがあなたの土台となってこそあなたは救われるのだと思います。

どうぞお幸せに。そして良かったら仏教にあなたの事実を学んでみてくださいね。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

吉武文法様

この度はご返答ありがとうございます。
幸せになろうという文字を見た瞬間から涙が止まりませんでした。

産んで育ててあげる事は出来ませんでしたが、短い時間でも私の元へ来てくれた事で命の大切さや周りの方への感謝の気持ちが強くなりました。確かに、命の事実を通してたくさんの事を問いかけてくれたと思いますしこれから先の人生も続いていくと思います。
自分の中で区切りをつけるタイミングを考え、しっかり供養もしてあげたいです。

ご返答頂いた内容を、何度も何度も読み返しておりますがご相談させて頂いた時より気持ちが軽くなりました。
本当にありがとうございました。

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