人に対し「嫌い」という感情を抱きたくない
人に対して「嫌い」という感情を抱きたくないと悩んでいます。
私には、好きになりたいのにどうしても
好きになれない友人がいます。
どうして好きになれないのかは、
自分でもはっきりと自覚しています。
彼女に対する「嫉妬」なのです。
彼女はとても美しい顔立ちに加え、
本当は弱いのにもかかわらず
けっして人に甘えない強さも持っていて、
とても魅力的なひとです。
はじめは、そんな彼女に嫉妬ではなくて
憧れの感情を抱いていました。
「嫉妬」へと変わってしまったきっかけが
あります。
私は、彼女と出会う前に彼女の元恋人のことを好きになっていました。
そのまま「元」であれば、彼女との友情は続いていたと思うのですが私が好きになった矢先、二人は復縁しました。
それ以来、彼女に対する憧れが
嫉妬へと向かうようになったのではないかと
考えています。
彼女の魅力はとてもよく知っているうえ、
好きな人の好きな人のことを悪く思いたくも
ありません。嫉妬という感情に囚われている
自分がとても情けなく、二人の前から姿を消そうと思っています。
しかし、二人の前から消えることは
「嫉妬」という感情からの「逃げ」なのでは
ないか?と思うときもあり、
何も行動に移せないまま愚図愚図しています。
「嫉妬」や「嫌い」などの負の感情を、人様に対して抱きたくないと強く思っています。これらの感情にどのように向き合えば良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
では喜びに変えましょう。
ご質問ありがとうございます。
嫉妬心を無くすには、相手の幸福を喜ぶことです。
その男性にとっても、好きな人といられることは幸せなことでしょう。
お二人が幸せであることを喜びましょう。
と、そうはうまくいかないのが人生かもしれません。
嫉妬は怒りの感情でもあります。
自分の内にある怒りの感情を相手にぶつけている。
そもそも自分の感情なのだから、自分で解決するしか無い。
取り出すことはできるのか?
自分の中のどこにあるのか?
有るけど、無いもの。
実態は無いけど、有るもの。
自分自身が作り出した実態のないものに振り回されているのかも。
ではそれを喜びに作り替えてみませんか?
嫉妬できる相手との出会いは、宝物
人は、自分と何らかの共通点がある相手に嫉妬しやすいようですね。
同年代、同姓、同じ人を好きになる、同じ趣味や同じ仕事、同じ役職、兄弟(同じ親)など。
まったくかけ離れたレベルの人には嫉妬しにくい。
そう考えると、自分と共通点があってレベルが近いけどちょっとだけ優れているその友人、そんな人に出会うことは、人生でそう何回もあることではないのです。
嫉妬できる相手との出会いこそ、あなたの人生の宝物かもしれません。
嫉妬しつつも、相手を「可愛いとこあるじゃないか」と慈しみましょう。
嫉妬の相手をやっつける必要はありません。
良いお手本だと思って、相手の良いところを真似して盗みましょう。
きっとあなたは、成長できます。
質問者からのお礼
願誉浄史さま、眼鏡和尚さま、ありがたいお言葉に誠に感謝いたします。
「嫉妬を喜びに変える」「嫉妬できる相手との出会いは宝物」どちらも胸の内にスーッと入っていきました。
私は負のエネルギーをひたすら自分自身で作り出しているだけかもしれない、それならば自分で作り変えることも可能かもしれませんね。
彼女との出会いを大切にし、自分自身が成長できるようにもう少し彼女に対する心の持ちようを模索してみようと思います。
ありがたきお言葉、胸に留めておきます。