お母さんに会いたい、声が聞きたい
6月末に母が亡くなりました。ガンでした。母の希望が自宅で生活したいと言うものでしたので、旅立ちは家でした。
旅立の日は家族みんなで同じ空間にいました。
リビングにベッドがおいてあります。
ちょっと台所に行くね
と声をかけ
しきりなしの台所に私が3分いって
帰ったよ
と母のところに戻ったら息をしていませんでした。
静かでした。
父と兄と私と私の夫、2歳の息子、みんなで協力して母を支えられたと思っています。
本当にいい時間が過ごせました。
母は保育士をしていました。息子のいやいや期や人見知りをもろともしませんでした。
はいはい、可愛いねー(笑)って感じです。
最初は
ばぁば好きじゃない
と言っていた息子でしたが、旅立つ前日は
ばぁばとぅきとニコニコ。
母は笑顔でありがとうと言っていたのが印象的です。
私には旅立つ前日、
おはぎ、ジュース飲みたい
と大きな声でせがみました。
ジュースがなかったので息子のアンパンマンジュースを
これで我慢して
と言って渡しました。
頭をペコリとし、また穏やかにありがとうと言ってくれました。
親孝行できたし、全力で母の思いに答えられ、後悔のない看取りができたはずなのに、とてもさみしいです。
目を閉じると母が優しく微笑んでます。
おはぎと呼んで欲しい
膝枕して欲しい
母に会いたいです。
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お母様は大切な宝物を残されているのではないでしょうか?
ご質問有難うございます。
拝読させていただきました。
まずもって、おはぎさんのお母様のご冥福をお祈りいたします。
お母様が眠るように、ご臨終を迎えられたということは、それはお母様の積んでこられた徳によるものだといってよいでしょう。
人は病でなくても「死」というものから逃れることができません。
その最期の旅立ちに皆さまで立ち会えたということは、本当に有難いことであり、お母様もさぞお喜びのことと想像いたします。
おはぎさんがそういわれるのですから、さぞお優しいお方だったのですね。
大切なひとは、いつになっても会いたいものでございます。
会いたい。
声を聞きたい。
膝枕もして欲しい。
そう思われても、無理はありません。
しかし、お母様は大切な宝物をおはぎさんに残されているのではないでしょうか?
それは、おはぎさんのお身体そのものです。
おはぎさんの頭はお母様の頭、
おはぎさんの足はお母様の足、
おはぎさんの十指はお母様の十指、
おはぎさんの口はお母様の口です。
これまでお母様が優しくしてくれたように、お子様や周りの人にも優しくされてはいかがでしょうか。
周りの人には会ったとき、
家族に話しかけるとき、
お子様を膝枕するときなど、
なるべく優しく接するように心がける。
きっとそこには、いつもお優しいおはぎさんのお母様がいることと思います。
ご文章から、すでにお優しいおはぎさんにこういうことをいうのも誤解を招いてしまうかもしれません。
しかし、心の持ちようで、そのお気持ちも少しは和らいでいくことと思います。
仏さまが、おはぎさんのお母様を浄土に導いてくれますことをお祈りしております。
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長い目で見れば、命は繋がっているのだと思います。
息子さんにもおはぎさんのように感じてもらえたらステキですね。
質問者からのお礼
太田先生
お返事ありがとうございます。
子供の時はお母さんと頬ずりすると落ち着きました。
30歳ですが最近までお母さんに膝枕してもらってました。
息子とたくさん、スキンシップ取ります。
家族に、大切な友達に、感謝し、優しい気持ちで接します。
お母さん、お父さん、ご先祖様からもらった体を大切にします。
太田先生のお言葉で心がすこし、和らぎました。
なにをしなければならないか、わかりました。
ありがとうございました。