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人を受け入れるとはどういうことですか?

回答数回答 1
有り難し有り難し 14

こんばんは、久しぶりに投稿します。

先日家族から「どうして人を受け入れられないのか?」と指摘されました。
たしかに、私が感じるストレスのほとんどは、こういう風に感じる相手を受け入れられないことに原因があるかもしれません。
普通、こういう時はこうするよね?
普通、察するよね?
普通、悪いと思うよね?
普通、考えるよね?
普通、相手はどうか気にするよね?

受け入れる、とは「受け」て「入れる」ということですよね。
自分の中に相手を入れる、というニュアンスがあり、どうしても抵抗があります。
気に入らない相手や、理解できない相手も受け入れる、という心の状態がどういうものかも、想像がつきません。
本当に人を受け入れることで、人生がより良くなるのか?とも思います。

しかし、私自身受け入れてもらいたい、という思いがあります。
嫌なことは嫌と正直に言えるようになりたいのです。
そのためには、私も人を受け入れられるようにならなければと思っています。

どうかアドバイスよろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

習うより慣れよかもしれませんが

ご相談拝読しました。

「受け入れる」とはどういうことか…きちんと考えると難しい問題ですね。

考える事は大事なことですが、実際の他者との関わりにおいてその考えを優先することによって結果的に「受け入れる」ことから遠ざかってしまっては本末転倒な気もします。考えることと実践を両立していきましょう。

「受け入れる」ということが、他者や他者の行為を自分の理性や価値基準に照らして判断し、その許容範囲内に入るということであるならば、許容範囲を広げることが「受け入れる」範囲を広げられることになります。でもそれには限度がありますし、実際問題合う人・合わない人、つまり受け入れやすい人・受け入れがたい人がいるのが私たちの現実でしょう。

よって、「受け入れる」ということにおいて自分の理性や価値基準を中心に扱わないことこそがより多くの人とストレスを抱えずに関わるためのポイントでありそうです。

ではそれはそういうことなのか。言語表現には限界がありまずし私の語彙力では上手く表せませんが、「相手を相手として認める」ということなのだと思います。

自分の理性や価値基準に照らして生じる良い・悪いの評価を中心に扱うのでなく、相手自身がその時そうであったという事実をこそ中心とし、相手がその時はそうせざるを得なかった縁の中にいたのだという背景を含めて見つめていく。

けして運命論ではなく、生まれの境遇・生育環境・その時の状況・環境・関係という縁の中で一つの現象が成立するわけです。けして目の前の一つの現象のみを取り出して自分だけの基準で判断できるものではないということですね。

なにかヒントになれば幸いです。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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質問者からのお礼

回答いただきありがとうございます。

その人はその時そうせざるを得ない状態だった、と受け止めれば良いのでしょうか。
確かに小さな子どもや動物が何かを壊しても、むしろ自分の不注意だった、次から気を付けよう、と思えるのはそういうことかもしれません。
相手が自分と同じような大人だと、なかなかそういう風にはいきませんが、こうすると壊れる、という経験をこの人はしなかった、と考えると納得できるかもしれません。

私の解釈があっているかは分かりませんが、お話を伺い、固定観念を持たず客観的な視点を持つことが大切なのかな、と思いました。
お言葉の通り、実践する中で実感し、分かることもあるかもしれません。

丁寧に解説して下さり、ありがとうございました。

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