なにをしてあげられるでしょう
祖母がガンで入院しており、先は長くないようです。面会もコロナの影響で5分ほどしかできません。
お見舞いに行き、顔を見せることが祖母孝行だとは思いますが、他になにができるでしょうか。毎日を大切に楽しく、悔いのないように生きよう、とは思います。
でも祖母がいなくなってしまう、と考えると、夜も寝られないくらい怖い気持ち、悲しい気持ちになります。そしてまた、私は普通に生活できることが、申し訳なくも感じる時もあります。祖母は病室で1人でいるのに、みんな普通に生活してる。当たり前なんですが、こう、おかしい考え方になってしまう時もあります。
大好きな祖母、亡くしたくありませんが、他にできることや、どんな気持ちでいればいいのか、教えていただければ嬉しいです。気持ちが変なので、言葉もおかしくて、申し訳ありません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お祖母さんの良いところを思い出させてあげる
病室で少しでも面会できるなら、
「お祖母さんはいつも早起きして家を掃除していましたね。立派ですよ」とか、
「あの時、お祖母さんがこう言ってくれたからすごく気が楽になったよ、ありがとう」
など、自分が知っている相手の良いところを話して思い出させてあげて、自分の善行為を反芻させてあげると良いと思います。
善も悪も、実際の行為は一回だけでも、後から思い出してまた良い気分になったり悪い気分になったりするたびに、同じことをしているかのような功徳あるいは悪徳がまた心に生まれます。ですから、東南アジアの上座部では特に、誰かが亡くなりそうなときは、縁者が、その人の良いところを思い出させてあげます。
「死なないで」ではなく、「死ぬのは仕方ないけど、次も良いところに行ってね」と、死を看取るのです。輪廻が当たり前の仏教世界に生きている人同士なら、こういう見送り方のようです。
日本では輪廻をあまり信じませんが、どうせ死にゆく人に、しかも体が苦しんでいる人に、心まで苦しませたりするよりは、自分でも気づいていなかったかもしれない善行為を思い出に死んでもらう方が良いと思います。
死んでまだ続きがあるなら、生まれ変わる境涯は餓鬼道や畜生や地獄ではなく天界とか人間界になるでしょう。
私の悲しみを癒すことよりも、死に行く人の(来世も含めて)プラスになるように行動することがポイントです。
質問者からのお礼
お返事ありがとうございます。お礼が遅くなり、申し訳ありません。
また今日、面会に行き、とりあえず感謝の気持ちを伝えました。そしたら、もう喋れなくなっていますが、一生懸命に喋ろうとしてくれて、それだけでありがたく、嬉しくなりました。思い出や、祖母のすごかったところなどは今日はお話できませんでしたが、次の面会できる時までに、祖母との思い出を思い出し、お話できるようにしておこうと思います。