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いつまで続く?この状況は

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有り難し有り難し 30

久しぶりに相談させて頂きます。
世の中がコロナでギスギスして毎日息がつまります。
職場や家庭内では明るく楽しくを演じていますが、疲れました。
例えば「時計が壊れたのは悪い事の身代わりになってくれたと思おう」という考え方で心の整理をする様に、今の世界状況をどう受け止めどう理解したら良いのか、気持ちが楽になれるお言葉を頂きたいと思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一人に一人にとって本当に大切なものは何か見つめるときが今では

簡単にコロナの苦しみを、無くすことは出来ないし、そんな便利な言葉や慰めもないのではないでしょうか?
これまで、日常生活当たり前だと思っていたことが崩れたわけです。当てにしていたことが間に合わなくなった。でもそれはよく考えればお釈迦様一言で、諸行無常とおっしゃる。考えてみれば来るべきものが来たのかもしれません。縁起の道理、因果応報と感じています。先日NHKで国立環境研究所の五箇先生が、コロナのような感染症が発生したのは、人間が環境を破壊し、野生動物の土地をどんどん奪って、今まで接触しなかった動物同士、人間と動物が接触するようになったからだとおっしゃっていました。考えてみれば、今人が経験しているような苦しみや悲しみを動物たちはずっとしてきたんではないでしょうか?人間が動物たちを生き生きと生きることを阻害してきた。新しい生活様式といいますが、この地球を分かち合う数多くの生物種に、大きな負担を強いてきたこれまでの生き方を根本的に反省すること抜きに、新しい生活様式を考えても、大事なことを見ないようにしている気がします。同じことが人間に返ってきているのかもしれない。だから、これからもしかしたらこうした感染症・災害とずっと付き合わないといけないかもしれません。

その中で確かな生き方のようなものはないと思います。ただその中で、仏様の残された智慧の言葉を聞き、我々自身の生き方を見直すことは出来ると思うのです。
より互いの命を大事にし、一日一日を大切にして行く。何が自分にとって本当に不要不急の大事なことかもう一度見つめ直す。それが今私たちがすべきことかもしれません。不要不急という事で言えば、本当に急がなくていい事ばっかりに急いでいたかもしれない。本当に、必要でないことをこれがなくては生きられないと言っていたかもしれない。一人一人にとって固有の大事なものは何かもう一度見つめ直す、それが今なのかもしれません。

お釈迦様の言葉を紹介します「我らはここにあって、死ぬはずの者であると覚悟をしよう。このことわりを、他の人々は知っていない、しかし、このことわりを知る人々があれば争いは静まる。」

お互いに限られた命を生きる者同士です。そう理解したところから、傷つけ合っている場合ではない、人間関係が変ってくるという事だと思います。個人的には今こそ仏様の言葉を聞いて立ち止まって考える時だと思います。

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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一切皆苦

いつまで続くんだろう?
と思うのではなく
いつまで続いても構わないぞ!
くらいの開き直りが必要なのかもしれません。

変に楽観視することなく
今の大変な状況を
そのまま受け入れるしかないでしょう。

疲れてしまうほど
明るく楽しくを演じるのも止めてしまいましょう。
負の感情を撒き散らすのも駄目ですが
わざとポジティブにする必要は無いと思いますよ。

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

コメントありがとうございます。
大切な事に気づかす、気づきつつも向き合おうとしていないのかもしれません。
私が書いた例えの様に簡単にはいかない事なんだと思いました。
が、少しでも考えを改め出来る事からまた新しく始めていきたいと感じました。
貴重なお言葉ありがとうございました。

和田様
目が覚める様な逆の発想!
気持ちが軽くなる発想は思い付きませんでした。
先程回答頂いた釈様と和田様のお言葉を励みに、いつまで続いも構わないぞ!っと思える様に、しかるべき行動と考えで乗り越えていきたいと思います。
貴重なお言葉ありがとうございました。

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