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中絶

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有り難し有り難し 24

シングルマザーで子供が2人居ます。

バツイチの彼氏がいるのですが、酔っていた事もあり、普段は避妊対策をきちんとしているのですが、その時は出来ませんでした。

その後に、アフターピルを貰いに行ってきちんと服用していれば防げていたことなのに、大丈夫だろうと思っていた自分をバカだなと感じます。

相手が避妊せずにするのは、それなりの覚悟があってのことで、自分のことを受け入れてくれたのだと思っていた点もあります。

生理が遅れていて、妊娠検査薬で検査をしたところ、陽性の反応がありました。

その事を彼に伝えてみたところ、軽く流されてしまい、わたしとのことを真剣に考えていて避妊しなかったのではなく、自分の快楽を求めての行為だったことに気づきました。

もっと早くにその真実に気づいていれば。と、後悔の念でいっぱいです。

相手には、再婚する気もないようです。シングルマザーで3人の子供を育てるのは、経済的な余裕もなく、下の子の発達障害もあるので、中絶を選択するしかないという状況です。

自分の中に宿った命を絶つということが、こんなにも辛く、苦しい決断だとは思っていませんでした。

親にも言えず、毎日ひとりでこの事を考えていると、眠れません。

初めての中絶ということもあり、手術をしてそのまま自分も死んでしまうのではないか、2人の子供を残してもう戻って来れないのではないか。お腹の子に対しても、どう謝ればいいのか。

この想いを一生背負って生きていく覚悟はしているのですが、今お腹に感じている鼓動を自分の手で摘み取ることへの罪悪感でいっぱいです。

誰にも吐き出すことが出来ず、悩んでいたところ、こちらの存在を知りました。

馬鹿な過ちをしていることは、自分が1番わかっています。
仕事をしている時は湧かないのですが、子供を寝かしつけた後に眠れないほどの不安を感じています。

拙い文書ではありますが、書き記させて頂きました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ベストな方法はありません。ベターな方法しかありません。

おはようございます。
まずは岡山の方でいらっしゃるのですね。わたしは岡山と兵庫の県境の出身、両親とも岡山県の出身ということでご縁を感じお答えさせていただきます。
まずは、日本では古来の年齢の数え方は「かぞえ年」でした。つまりお母さんのおなかに宿った時から命は始まるという考え方です。仏教でも同様に考えています。
仏教的見地から「中絶」という問題をみれば「大きな罪である」と考えられていることは揺るがせようのない事実であり、ほとんどの仏教研究者の見解も同じです。
3人目として生み育てられれば、罪の意識を感じなくて済むでしょうが、生活がひっ迫され家族共倒れになってしまうとお考えのために、罪の思いを一生背負ってでも中絶の道を選ぶ決心をしておられるのだろうと思います。
現代の低賃金社会において、シングルマザーでお二人をお育てになること自体、想像を絶する大変なことであると私も認識しております。今の彼氏さんが結婚してくれない以上、今のあなたの判断がベターなものであり、かつ現実的なものであると思います。
おなかの3人目のお子さんは、2人の兄弟のため、あなたのために犠牲になられるのであれば、手術の後、相応のご供養をされるべきでしょう。時々「水子は祟る」云々という方がおられますが、決してそのようなことはありません。ただし、一つの命が、今生活をしている家族3人のために失われるのですから、決して忘れ去られるようなことがあってはなりませんし、あなた自身が「背負っていく」と決心された以上、過ちが繰り返されないように肝に銘じなければなりません。
また今の彼氏さんが、二人の間の命が失われることに無関心でいられるという感覚の持ち主であれば、差し出がましいですが、過ちを繰り返さないためにもお別れになった方がよろしいかと思います。

あなた様ご一家が、お健やかに過ごされますことを願っております。
皆が幸せに過ごせますように。
いかなる境遇にあろうとも心安らかでありますように。

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有り難し
おきもち

武本法修
山寺の住職をしている真言宗善通寺派僧侶です。貧乏なので兼業で行政書士をして...
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質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。
そうなんですね!すごくご縁を感じます。

誰かに聞いて欲しくて、でも、誰にも相談出来なくて、苦しかった。気持ちが軽くなりました。

はい。もう二度と同じ過ちを繰り返さないことを誓います。
ひとつの命を絶つことに関して、無関心なようなので、お付き合いしている彼ともお別れします。このままズルズル関係を続けても、会う度に思い出し、自分も前を向けないと思うので、ここに投稿する時に決めておりました。

水子供養は、もちろんする予定ですが、供養するタイミングが分からず、調べているところです。

お腹の中の子のことは、自分の生を終える日まで忘れません。
本当にありがとうございました。

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