hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

覚悟、腹を括るとは

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

こんばんは。ハスノハさんにはお世話になっております。
僕は今度、社会人になります。東京で就職することに決めたのですが、今のコロナ禍の中で東京に就職するとなると、相当な覚悟が必要だと思います。
来週辺りにも、一度職場見学として東京に行かなければなりません。いや、何度も行ったり来たりすると思います。
僕は現在祖父母と同居している身なので、東京からコロナを持ってきて祖父母に移してしまうのではないかととても不安です。高齢ということもあり、特に祖母は昨年脳卒中で倒れたので、移してしまうと本当に大変なことになります。
他にも、自分ごとで申し訳ないことですが、自分がコロナにかかってしまうと学校もおそらく休業してしまい、周りから距離をとられたり、誹謗中傷を受けるのではないかと考えています。
本当にこのような縁が起きてしまった時を予測し、覚悟を決め、腹を括ることが大切だと自分なりに考えたのですが、覚悟やら腹を括るということがよく分かりません。
僕が尊敬する親鸞聖人はまさに人生に対してこの「覚悟」を体現した方だと思っています。
真宗や親鸞聖人の生き方を学ぶ良いご縁が巡ってきたと思っているので、ぜひ無知な僕に「覚悟」というものがどんなものなのか、ヒントを教えてもらいたいのです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

正しく恐れる。

ご質問拝読しました。
愚僧は週に3日、
都内に仕事で行きます。
骨接ぎをしているので、
患者さまとはかなり濃厚な
接触になります。
もちろん、
マスクの中には、もう一枚
抗ウイルスフィルターを入れ、
息苦しいので
マスクブランケットを挿入し、
フェイスシールドも、
付けています。
手指の消毒は
これは念入りです。
衣服にもアルコールを
毎回の吹きかけています。
そしてこれが一番大事な
ことですが、
外部を触った手で、
目、鼻、口、耳を
絶対に触らない。
消毒してから触る。
小さなスプレーを常時、
持っていて、
手指消毒してから、
触ります。
これ鉄則です。

ここまでやっておけば、
まず感染することは、
ないと達観しています。
愚僧はこれを
腹を括る 
ということだと思います。
何にもしなければ、
腹の括りようもありませんよ。

万全の対策を立てて、
上京してください。
マスク、
消毒液スプレー、
手袋、
そして、
三密になる場所には、
絶対に行かない。

体制を整えたら、
恐るものでありませんよ。
覚悟ができる。
腹を括ることができます。

おのおの十余ヶ国の境を越えて、身命を顧みずして訪ね来らしめた まう御志、ひとえに往生極楽の道を問い聞かんがためなり。

生きるか死ぬかの旅路に
比べたら現代の旅路は、
いかに容易なことよ。

親鸞におきては、「ただ念仏して弥陀に助けられまいらすべし」と、 よき人の仰せを被りて信ずるほかに、別の子細な
親鸞におきては、「ただ念仏して弥陀に助けられまいらすべし」と、 よき人の仰せを被りて信ずるほかに、別の子細なきなり。

愚禿は師僧の教えを信じる
ばかりであり、
他に子細などない。

たとい法然聖人にすかされまいらせて、念仏して地獄に堕ちたりとも、 さらに後悔すべからず候。

信じ切ったら、
恐るものなどない。

完璧に対策しており、
神仏の御加護を得て、
感染することなど、
絶対にありませんよ。

聞即信

{{count}}
有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

花山雲吉様、回答ありがとうございます。週に三日も都内に通勤しているのですね。
何もせず心構えだけで行ってもどうにもなりませんよね。
しっかり準備を万全にし、警戒心を持って行動する。これでもか、というくらい準備した上で、それでも感染してしまったらもう仕方ないですよね。
親鸞聖人のように自分でできることを明確に行い、コロナに感染しても後悔しない、というくらいまで万全の準備をして行きます。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ