中絶後立ち直れません
6月に中絶手術を受けました。相手は堕してほしいと強く望み、そう言うしかない彼の事情はここには書きませんが私もわかっていました。
それでも、お腹の張りやつわりの症状、そして何よりお腹に手を当てることで、そこに確かに命があることを身をもって強く感じていた私にはどうしてもその愛おしい小さい命を消してしまうという選択はできませんでした。
毎日のように話し合いをしましたが、例え彼の協力が得られないとしてもどうにか産み育てたい私と、どうしてもそれを許してくれない彼とで、話は平行線のままでした。
最終的には、初期中絶の期限が迫っていること、私が1人で育てていくことが本当に赤ちゃんのためになるのか、生まれてきて幸せだと思ってもらえるのか、心の底からの自信を持つことができなかったこと、そして1人で産むと言うのなら自分の知らないところで自分の子供と私が生きているなんて耐えられないので俺は死ぬと言う彼のことを守りたいという思いから、手術を受けました。
自分で決めて手術を受けたのに、後悔と罪悪感から心が不安定になってしまい、死にたいと思うようになりました。
赤ちゃんを犠牲にしても守りたいと思った大好きな人なのに、中絶したのは彼のせいだという思いもどうしてもなくなりません。
そして、そんな風に、泣いてばかりいたり、八つ当たりをしたりする私に対して、手術直後は「俺が助けるから大丈夫」と言ってくれていた彼はだんだんと苛立ちを隠さないようになっていきました。そして先週ついに「もううんざりだ、二度と関わりたくない」と言われてしまい、LINEはブロックされ電話も出てくれなくなってしまいました。そのような状態で直接会いに行く気力もありません。
赤ちゃんの命を消してしまい、結局大好きな彼も離れていってしまい、私は一人ぼっちになってしまいました。
私はどうすればよかったのでしょうか?その時々で自分にできることを精一杯考えてやってきたつもりですが、この結果を見たら全て間違っていたのではないかと思ってしまいます。
赤ちゃんのことを自分の手で殺してしまったという事実と、大好きな彼が離れていってしまったことと、辛くてたまりません。
手術の後から、毎日空に向かって赤ちゃんのことを祈っています。それ以外に何か私にできることはあるのでしょうか?
どうしたらこの苦しみから抜け出せるでしょうか?助けてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
赤ちゃんは「いのち」を教えてくれた
お話を伺い、胸が苦しくなるほどの悲しさが伝わりました。よく打ち明けてくださいました、ありがとうございます。
結論を先にお伝えすると、あなたは間違っていません。
堕胎は日本の刑法でも罪にあたりますし、仏教でも「殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ」という教えを大事にしています。
あなたの彼は「殺さないなら自分が死んでやる」とあなたを脅したということ。
堕胎をしたくなかった、そして事情があったうえでの選択とはいえ、後悔し毎日祈るあなたの感情は人として自然なものです。
あなたの赤ちゃんは、そのいのちをもって、「いのち」ということ、尊さをあなたに教えてくれたのだと思います。
ただ、あなたの彼には伝わってないようですね。
あなたを脅してまで自分の事情から赤ちゃんのいのちを奪わせ、その罪の重さに苦しむあなたに苛立つ。いのちを奪った罪を彼は背負っているはずなのに、気づいていません。
赤ちゃんは、いのちの大切さとともに、彼はあなたと歩むべき人ではないことを教えてくれたのではないでしょうか。
後悔はなくなりません。
それがいのちの尊さです。
赤ちゃんが教えてくれたことを大切に、あなたの尊いいのちを生きてください。
質問者からのお礼
お答えいただきありがとうございます。
私は赤ちゃんと周りの人に感謝をしながら絶対に生きなければいけないのだと思います。頭ではそうわかっていても、後悔と罪悪感に押しつぶされそうになり逃げ出したくなります。とても弱い人間なんだと思います。
でも、赤ちゃんが少しでも心穏やかに、できれば笑っていてくれるように、謝りながら祈り続けたいと思ってもいます。妊娠も中絶も相手以外に誰にも話していないので私の赤ちゃんのために祈れるのは私しかいません。
先のことは何も考えられませんが、とにかく祈り続けようと思います。
誰にも言えなかった、彼も聞いてくれなかった辛い気持ちを聞いていただけて心が少しだけ軽くなったような気がします。本当にありがとうございました。