hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

2人の息子の兄弟仲がこじれてつらいです

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

高1、小6の2人の息子をもつシングルマザーです。2人が口をきかなくなり、半年になります。

きっかけは、朝が苦手で機嫌が悪い弟に、兄が苛立ち注意したことに対し、弟が兄が起立性調節障害(朝起き辛い時期があった)だったことをもちだし言い返したこと。

それが今年のはじめで、その後2ヶ月ほど兄はいっさい弟の目を見なくなりましたが、その時は弟のほうに仲直りしたい気持ちがあり、私もなんとかとりなし、一旦は収まったのです。

ところがまたしばらくして、ささいなことから再燃し、まったく口をきかないまま、今日にいたります。

兄は、俺の人生にあいつはいらない、あいつがこの世で一番嫌いな人間だ、といい、弟ももう仲直りなんてしなくていい、にいになんてきらい、と歩みよろうとしません。

小さいころから、もちろん兄弟ゲンカはしていましたが、放っておけばいつの間にか仲直りしていました。

兄は弟の面倒をよく見てくれたと思います。弟もどこかでお菓子をもらうと必ず2つにわけて持ち帰るような子でした。

兄が中学でバスケをはじめ、それに影響された弟もミニバスのチームに入り、2人で早朝の公園で練習している時期もありました。

長い休みのたびに3人で、あちこち旅行しました。冗談を言い合いながら、テレビをみている時間が本当に幸せでした。

なぜ、ここまで兄弟仲がこじれてしまったか。

兄はまわりにとても気を使うタイプです。弟はあまり感情をかくしません。
2人とも、学校が好きで、また体を動かすことも好きで、友だちも活発な子がおおいです。 

ちなみに、2人とも私とは普通に接しています。

現在私の両親と同居していますが、子どもたちが大きくなり、生活の時間が合わなくなってきたことなどから、いま二世帯住宅にするため改修工事を行なっていて、間もなく完成です。

生活の形もまたかわります。今までの感じなら、3人できっとうまくやれたと思いますが、こんな状態では生活がなりたつのか。なんとか、仲直りさせられないものかと思います。

問題は根深いところにあるのかもしれません。家の中が平和でないことは、つらいものですね。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

問題の根深さ

こんにちは、初めまして。

文章の中で、あなたはこう書いておられます。
「長い休みのたびに3人で、あちこち旅行しました。冗談を言い合いながら、テレビをみている時間が本当に幸せでした」と、昔日を懐かしみ、今の状況をなんとかしたいという切実な思いが伝わってきます。

ご家庭のことは、第三者には分かりづらい点、文章には書かれていない情報などがよくありますので、その制限された状況の中での意見だと思って下さい。尚、「シングルマザー」とのことですが、文章中には元夫、子供さんから見ればお父さんの存在が書かれていないので、今回はこれを考慮に入れず回答を書きます。また、同居しておられるご両親の情報もないので、これも考慮に入れません。

これは、私の感じ方です。
子供さん同士が、兄弟が仲が悪くなるのは、親からの影響が大きいと思います。
「問題は根深いところにあるのかもしれません」とあなたは書いておられますが、その根深さは子供にではなくあなたにあると私は思います。

ご兄弟のタイプは、文章中にある通り違うのでしょう。兄は「気を使うタイプ」、弟は奔放、これもステレオタイプ的な言い方では良くあるパターンだと思います。このタイプの違いに原因を求めるのは無理があります。これが原因だとするならば、世の兄弟は皆同様になっているはずです。

これも想像になります。
もちろん、ご兄弟それぞれに公平に接しているとは思いますが、兄弟それぞれを比べるようなことを言ったことはありませんか。お兄ちゃんはよく出来ているね、それに比べあなたは・・・など。また、兄弟どちらかの欠点を憂うことを言ったりしていませんか。兄がいないところで弟に対して兄の愚痴を言う、またはその逆。

あるいは、公平に接しているつもりでも、兄弟どちらかが贔屓されているという感情をあなたに吐露したことはありませんか。お兄ちゃんには甘い、弟には甘いなど。公平に接することは難しいことです。こちらは公平のつもりでも、受け取る方は公平じゃないと受けとる可能性は往々にあります。

二人はあなたを巡ってライバルになっている可能性を考えます。
一人ひとり個別にじっくり話を聞く必要があるでしょう。

家族だけで解決が難しいなら、カウンセラーを介した家族療法などをおすすめします。

あくまで想像の多い回答なので、取捨選択はご自由に。
では。

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。
兄からは「弟に甘い」弟からは「兄に甘い」どちらからも言われる始末。
さらに元夫を今でも許せない私は、
家族であっても怒りとともに切り捨てうる手本を子どもたちに見せている訳です。
私が、ちゃんとしなければ。
思春期の兄弟がかつてのように戯れあうことはないのは当然としても、家庭の中に怒りや憎しみはいりません。
それぞれと、よく話そうと思います。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ