仏様とご先祖様の関係性等をお聞かせ下さい
回答 2
有り難し 24私の相談をお読み頂きありがとうございます。
前回、仏壇の参り方もご教授頂き本当にありがとうございます。
その後も変わらず、お世話？お参り？させて頂いていると思っております。
今は色々簡素化されて来ており、私の周りにも、「自分が亡き後は我が子の負担になりたくないから法事等も不要だ」と申す者もおりますが、私自身は代々引き継いでもらえればと思う部分もあります。きっとご先祖様はそんな姿を見て下さっていると信じております。
またまた無知な私の質問ではありますが、仏様とご先祖様の関係性が分からなくなってきました。ご先祖様は仏様とは違うのでしょうか？
先ほども仏壇のお世話は私自身は代々引き継いで欲しいとお申しましたが、純粋なお供養の気持ちだけかと言われれば、正直なところ、お恥ずかしい限りですが見返りを求めている部分があるのかもしれません。私は適齢期を過ぎてもまだ独身であります。私がこのまま独り身で亡き後、甥なり姪なりが、どこかで私を思い出してくれれば…だから今は私のやっていることを見て、「あー、叔母さんあんなことしていたなぁ」と頭の隅にでも置いてもらいたいと思っていたします。
そして…
仏様は私たちの願いを叶えて下さるわけではなく(冷酷とかそのような意味ではないです。)温かいお心で私たちを見守って下さっているのだと今現在私は考えております。では、ご先祖様は？
ご先祖様も私たちの傍で見守って下さる存在なのだとは思いますが…
悲劇のヒロインを演じたいわけではありませんし、もっともっと大変な方々がいらっしゃる事も承知ですし、こんなこと序の口だとは思いますが、家庭内で上手く行っていないことが長きに渡ったり、ずっと頑張っている婚活が全戦惨敗中で、自分の力不足を棚に上げて気持ちのはけ口をご先祖様に向けているだけなのかもしれません。
ご先祖様はご先祖様のお役目だったり修業があるのだとは思いますが、私たち子孫が温厚な日々を送れる手助けなり道しるべなりを頂戴したいと思うことは私のエゴであり愚かな事なのでしょうか？
もちろん、日々私たちがこうしていられるのはご先祖様あってのことですし、軽んじているわけではなく、感謝はしており、だからこそ毎日仏壇のお世話も続けられています。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご先祖様への思いを通して大きな宗教心に目覚める
前回に引き続きご縁をいただきました。よろしくお願いします。
仏様というのは迷いを解脱し真理に目覚めた方であり、その目覚めた真理を私たちに伝え目覚めさせようとはたらいてくださる方です。運命の支配者や世界の創造主ではなく普遍の法則に目覚めた方です。だから吉凶禍福をもたらす存在ではありません。
ご先祖様は命終で自動的に仏様になるというわけでなく、残された私たちがご先祖様のことを「私を真理に目覚めさせてくださる方だ」と見出した時に「私にとって」仏様としてはたらいてくださる存在と受け止められるのでしょう。
そのように仏様としてはたらくご先祖様との出会い直しをいただくのは
＞温かいお心で私たちを見守って下さっているのだ
＞私たち子孫が温厚な日々を送れる手助けなり道しるべなりを頂戴したい
というような素朴な信仰心が入り口となるのでしょう。
そうした信仰心をエゴだ愚かだと捨ててしまうのでなく、そういう気持ちを捨てれない私たちの姿が浮き彫りとなる中で、それらを抱えたままでもそれだけに終始しないという翻りがあるのではないでしょうか。
亡き方への気持ちを通してお仏壇で仏様に手を合わせているということは、当然ですが亡くなった方がいるということです。そしてそれは他でもない自分も命を終えていく存在であるという事です。
結婚しても悩みは尽きません。思い通りになっても悩みは尽きません。そうこうしている内に必ず死んでいかねばなりません。
「そういうあなた（私）の本当の救いとは何だろう？どうか仏様の教えに尋ねてください。」
とご先祖様は私たちに願ってくださっているのではないでしょうか。
「見守る」といのは霊魂としてそばを浮遊しているとか、天界から見つめているとかいうことではなく、生きた人間として存在し共に過ごした事実、その方が先に命を終えていったという事実から、残された者に対し問いかけてくだささるということでしょう。その大きな大きな事実から真の救いを求める宗教心が呼び起こされるのではないでしょうか。
愚かな私たちが愚かでなくなって救われるのではありません。愚かさに真に目覚め、悩んでいける力をいただくのが救われるということだと思います。
だから自分のことを思い出してほしいというのは、その思い出す誰かが大切なものと出会う契機となるものでもあるのではないでしょうか。
仏様になるのが成仏(じょうぶつ)
仏様なスーパー師匠。
ご先祖は、死後に輪廻転生します。
動物や虫や地獄の住人に生まれかわる可能性もあります。天の神々や人間に生まれかわる可能性もあります。
私たちは、亡くなった先祖が仏様(スーパー師匠)のいる世界に生まれかわれるように、さらには、仏様の弟子になり、悟って、ご先祖様も仏様の仲間入りできるようにと願って法事をします。
仏様は、あらゆる悩み苦しみから解放された存在です。
成仏とは仏に成ること。
広い意味では、悟りを開いて悩み苦しみから解放されるのが成仏です。
ご先祖様が成仏できますように。合掌。
質問者からのお礼
ありがとうございました。
