御先祖様に感謝したいけど…
はじめまして。
虐待家庭で育ったパート主婦です。
私は親が離婚して引き取られた父方の祖母の元で育ちました。
祖父は戦死しておらず、母親のことが大嫌いだった祖母にほぼ虐待のようなことをされて育ちました。
何をしても褒められることはあまりなく、むしろ自己肯定感を下げるようなことばかり言われていた記憶があります。
そのため、社会に出てから自己肯定感を上げるのにとても苦労しましたし、結婚も子育てもあんな親にはなりたくないと言う気持ちから、とても努力して過ごしました。
祖母は亡くなり毎年お墓参りには行きますが、ちゃんとした供養の感情が自分にあるのかわかりません。
御先祖様に感謝をと言われても、その気持ちが持てているのかどうかすらわからないのです。
こういった場合、どう考えたら御先祖様に感謝を持てるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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感謝しなくても良い
無理に感謝しなくても良いと思います。
あなた自身のボランティア活動のような気持ちで、先祖の転生先での幸せや成仏(輪廻転生からの卒業)を願うのです。
仏教では、敵の幸せをも願うのです。
戦で闘った相手の冥福も祈るし、今まさにわが国にミサイルを向けている国の幸せも願うのが仏教です。
また、日本古来の感覚としては、祟りを恐れて慰めるという感覚もあります。
性格が悪かった恐ろしい祖母だからこそ、子孫に八つ当たりしないで安らかな来世を送ってくれよとなだめるのです。
A級戦犯だろうと死刑囚だろうと冥福を祈るのが日本の文化です。
私達の肉体や才能や文化教養は先祖から受け継いだものです。
あなたがお箸を使えたり漢字を読めるのも先祖のおかげだと考えることもできると思います。
祖母のダメだった部分を指摘するのではなく、できて当たり前なこと(子孫がもらうのが当然なもの)を褒めてあげるのが、祖母の自己肯定感につながりますよね。
祖母自身が自信満々だったら孫が優秀じゃなくても平気へっちゃらだったはず。
祖母自身が自分に満足していなかったからこそ、孫のレベルアップにこだわって厳しく当たった(孫への不満が口に出た)のかもしれませんね。