私のせいで妹を自殺に追い込んでしまった
専門学生の妹が21歳の若さで自殺してしまいました。私が金を返せと迫ったからです。
妹が不倫をし、慰謝料を請求されその一部を私が建て替えていました。裁判やその不倫相手からのDVから自殺未遂を繰り返し精神科へ入院させ、やっとの思いで不倫相手と別れさせることができ、半年後薬や通院も無くなり元気になってきた矢先、またその男と偶然出会ってしまい、頻繁に会うようになり体の関係も持つようになりました。その事を知った私が激怒したのです。
妹の幸せを願い、男と別れさせお金も出したのに妹から裏切られたような気持ちになり、お前の事には金輪際関わりたくないから、金を全額返せと言い放ちました。
分かったどうにかする。とだけ返信後1人練炭を焚いて亡くなってしまいました。
あの時どうして優しく出来なかったのか。私が殺してしまった。辛い思いをさせてしまった。苦しい思いをさせてごめんなさい。不倫相手への憎しみや殺意。私が消えてしまいたい。何も言わずあんたのせいじゃないと言ってくれる家族への申し訳なさ。死にたいけど私が死んだ後の家族への負担を考えるとしっかりしなくては。
色んな感情が溢れておかしくなりそうです。
私が母を支えなくちゃいけないのに、色んな感情に押し潰されそうになり、全然ちゃんと出来ないんです。
助けて欲しい。
私はどうすれば救って貰えますか。どうやって生きて行けばいいですか。
死ぬ訳にはいかないのです。強くならなくちゃいけないのです。
私に生きる意味を、どう償いができるか教えて下さい。
すみません。
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【いそぎ仏になりて】親鸞
人間の愚かさと至らなさが露呈したような悲劇ですね。
【慈悲に聖道・浄土のかはりめあり。聖道の慈悲といふは、ものをあはれみ、かなしみ、はぐくむなり。しかれども、おもふがごとくたすけとぐること、きはめてありがたし。】『歎異抄』
いくらよかろうと思って何かを施しても、必ずしもそれが功を奏すとはかぎらない。精一杯の援助も、どこまでいっても一部分の一時的なものでしかなく、そんなものはいとも簡単に吹き飛ぶような思わぬアクシデントに見舞われることも往々にしてある。そういう意味では、人間とは極めて極めて残念ないきものですね。しかしながら、『歎異抄』にはこう続く。
【浄土の慈悲といふは、念仏して、いそぎ仏に成りて、大慈悲心をもつて、おもふがごとく衆生を利益するをいふべきなり。今生に、いかにいとほし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終なし。】
細かい意訳はしませんが、つまり何が言いたいのかといいますと、あなたが妹さんの事を本当に憂うのであれば、他ならぬあなたこそがいち早く【仏】になり、そして妹さんを迎えにいってやってくださいということです。これはあなたに頭を剃って坊さんになれと言っているのではありません。あなたが救える身になってからではないと、救いたくても救えないよ?だから、まずはあなたが仏になりなさいという事です。無論、今すぐ仏になることはほぼ不可能です。だから、まずはせめてあなたが仏になることが定まった身になりましょう。その手がかりとして、まずは【念仏者】になってみませんか?
<追記>
そうですか、浄土真宗にご縁があったんですね。
本願寺の東西の違いはあれども、同じ親鸞聖人に学ぶもの同士、真宗門徒としてお念仏を大切に生きていきましょう。
いつかウチにもおいで。
南無阿弥陀仏 拝
質問者からのお礼
ありがたいお言葉ありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
頂いたお言葉歎異抄を読んでいろいろな現代語訳を見てみました。親鸞聖人の実体験に基づいた気づき、教えである事を知り、今の私に寄り添ってくださる教えだなと、心の中心を射抜かれたような気持ちになりました。こちらに相談して良かったなと思います。転落院先生ありがとうございます。こちらで見つけて下さったご縁に感謝いたします。私は浄土真宗本願寺派のお寺で小さい頃から坊守にお世話になっています。四十九日までに歎異抄のお言葉を頂いて生きる意味を少し考えられた気がすると話をしてみたいと思います。
コロナが落ち着きましたら是非転落院先生のお寺にお参りさせて頂きたいです。
ありがとうございました。