死別のトラウマを乗り越えるには
初めて相談させていただきます。
数年前に結婚を前提にお付き合いしていた恋人と同棲していましたが、
同棲から間もなくして彼は脳の病気で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。
朝、普通にいってらっしゃいと送ったままでお別れの言葉もありませんでした。
そのころから心が不安定になりましたが母や周りの人の支えのおかげでどうにか社会復帰を果たし、数年後には新しい恋人(現交際相手)もできました。
亡くなった彼のご両親は私の幸せを心から祝福してくれ、私も応えることができ良かったと今は思えるようになりました。
現在新しい恋人と同棲をはじめ結婚に向けて歩んでいる最中です。
しかし亡くなった恋人のように、いつ、彼も出かけてそのまま帰らぬ人となるかと思うと毎日不安でストレスです。
今の彼は私の過去も知っていて、一度帰りが遅くなった時に心配で泣いてしまいました。謝ってくれましたが冷静に考えると私の心配しすぎだったなと思います。
いつかこのトラウマや不安が落ち着いたり、考え方が明るくなることはあるのでしょうか?
人は誰しもいずれ必ず亡くなります、そのこと自体は理解していても二度と大切な人を失いたくないと過剰に心配して不安になります。
どのように捉えたら心軽く生きていけるのでしょうか、今の彼と明るく生活していきたいので、もしお力お貸しいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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こんにちは、ほへちゃんさん
はじめまして、北海道白老のはくりょうと申します。
お悩み、読まさせて頂きました。
…何ともはや壮絶な体験をなされたのですね。
血生臭い事件の多い昨今、あなたはいのちの何たるかを学ばれたのです。
自分の事しか考えない現代で、あなたは生命の強さと弱さを経験されたのです。
ぼくのような半端坊主よりも、いのちの尊さ有難さ、はかなさもろさをわかっていらっしゃる。それらが後々、あなたの強さ優しさ温かさとなってあなた自身とあなたの周囲を照らしてくれるのです。
ストレスも不安も心配も、今は十分感じていてもいい時期です。後悔もたくさん有るでしょう、有っていいのです。思う存分泣いてわめいてあがいてください。
その分、なくなられた恋人とそのご両親、現交際相手さんとその御両親、そしてあなた自身とあなたのご両親を大事に大切になさって生きてください。
ほへちゃんさんの、こころの安らぎをお祈りしております。
はくりょう拝
11月27日 追伸
お返事どうもありがとうございました。
まずは元恋人さんのご冥福をお祈りいたします。
ほんとに月日の経つのは早いですね。ですがほへちゃんさん、まだ3年足らずです。まだまだお辛い日々をお過ごしと思います。
焦らずじっくり歩んで行ってください。悲しさや涙、たくさん有ってもいいではありませんか。
ひとを思って流すその涙こそ、ひとを思って悲しみに心を痛めるその優しさこそ、尊き菩薩の慈悲なのです。
ほへちゃんさんのその尊き優しさ、それ以上に大きい優しさで、現恋人さんがほへちゃんさんを包んでいてくれるようです。
ぼくも良い学びを得る事が出来ました。どうもありがとうございました。
ほへちゃんさんとご家族皆様のご多幸をお祈りいたしております。
はくりょう再拝
質問者からのお礼
はくりょうさん早速のお返事ありがとうございました。
彼が亡くなって2年と半年が経とうとしております。早いものです。様々な環境の変化についていけず最近は体調まで崩してしまい精神的に不安定になりこちらに相談させていただきました次第です。はくりょうさんのまだまだあがいて泣いていい時期というお言葉に少なからず救われた思いです。
周りはどんどん彼のことなどなかったように前へ前へと押し出してくれます。
私の中ではショックな出来事過ぎて、思うように変化を受け止めることができませんでしたので安心しました。
大切な人の死を受け止めるには、ひとそれぞれ時間が必要ですよね。あまり焦らずに、心にとどめます。ありがとうございました。