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祖父母の死を願ってしまいます回答受付中

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両親と母親の祖父母が実家で同居しています。
祖父は所謂毒親で、昔からDV気質かつ自分のことしか考えられない人間です。祖母は、自分は被害者であり可哀想な人間だという思考の持ち主です。祖父母は80代で、体が不自由な部分もあり、また田舎住みのため2人だけで生活を送ることは不可能です。同居している私の両親が、病院や買い物などに付き添っています。
気に入らないことがあれば物を投げ、怒鳴り、外面だけ良く生きている祖父母の面倒をみるしかない両親は気を病んでしまいました。施設に入るのは嫌がり、入れるようなお金もありません。
そんな実家にいるのが耐えられず、社会人になると同時に実家を出て、今は夫と2人で暮らしています。両親は私含め、子供のことを本当に大切に育ててくれました。大事な両親が苦しんでいる姿を見て、実家を出てしまった後悔と、のうのうと生きている祖父母に対する怒りがあります。祖父母が今後、自分自身の行動を顧みて改めることはないだろうと確信しています。自分たちは可哀想な被害者であり、他人のことなど考えてもいない、という思考が透けており、感謝などされたことがありません。両親は頑なに教えてくれませんが、祖父母は2人とも甘やかされて育てられており、特に祖父は犯罪まがいのことも平気で行ってきたと聞いています。祖父母が育ってきた環境すべてを恨んでいます。祖父母がいなくなることでしか、両親の苦しみは無くならない、早く2人ともいなくなってほしい、と思っています。他人の死を願うのは良くないことだ、という一般認識は勿論理解しています。では、現在の傍若無人に耐え、心を殺すのが美徳なのでしょうか。私はどのような心を持つべきなのでしょうか。自分の中で整理がつかず、ずっと嫌な心に支配されています。

2025年9月5日 10:21

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

祖父母への怒りと両親への思いに揺れる心

ご相談を拝見しました。長年にわたり傍若無人な振る舞いを繰り返す祖父母と、それに耐えてきたご両親。その現実を見ながら、怒りと後悔の気持ちが渦巻いておられること、胸が痛みます。

・「死を願ってしまう心」について
人として「他人の死を願うのは良くない」という一般的な価値観を理解しつつも、実際に目の前で両親が苦しみ続ける姿を見れば、「いなくなってほしい」と願ってしまうのは、ごく自然な感情です。
仏教では、心に生じる怒りや嫌悪を否定するのではなく、「そのような感情が今の自分にある」とまず認めることから始めると説きます。押し殺して「美徳」にしようとすればするほど、心はさらに疲弊します。

・両親を守る心
あなたが祖父母に強い怒りを持つのは、両親を大切に思うからこそです。「親を思う気持ち」その根には慈しみがあります。その慈しみが裏返って、憎しみや恨みとなって表れているのです。つまり、その根っこは決して醜いものではなく、むしろ「親を大事にしたい」という尊い心なのです。

・祖父母をどう見るか
お祖父様・お祖母様の人生は、長年の生育環境や心の癖によって形作られたものです。だからといって理不尽を許す必要はありません。ただ「この人たちは、この思考と行動のまま最期まで生きるしかないのだ」と、ある種の「手放し」をすることが、あなた自身の心を守ることになります。
彼らの生き方を変えることはできません。しかし、あなたが「怒りに人生を握られ続けるかどうか」は選ぶことができます。

・あなたが持つべき心の方向性
怒りを正直に認める:「私はいなくなってほしいと思ってしまう」ことを否定せず、ただ観る。

両親を支える具体的な関わり:実家を出たことを後悔する必要はありません。むしろ、離れているからこそ冷静にサポートできる役割があります。電話一本、話を聞くだけでも両親は救われます。

・結びに
祖父母がいなくなることでしか解決できないように思えても、あなた自身が「怒りに絡めとられない心」を持てば、両親にとっても支えとなり、そして自分の人生を軽くしていけます。

怒りや恨みを持つことは決して異常ではありません。むしろ自然な感情です。どうかその気持ちを「親を大切に思う慈しみの心」に立ち返らせながら、少しずつ整理してみてください。

合掌

2025年9月5日 14:47
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仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。整うコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。 理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。

地域包括支援センターにDV相談も。両親が自分たちを守ることを

それは心配になりますでしょうし、祖父母の振る舞いに疲弊していく両親の姿は、胸が痛いですよね。
同居ですし、避けられないこともあるでしょうけれど、ある程度は祖父母のワガママを受け入れないことも必要。ご両親は、お世話をするだけの人生ではありませんので、日常の不自由さもリハビリを兼ねて、祖父母ができる部分には手を貸さず見守るように、ご両親に伝えていきましょう。

また、各自治体には地域包括支援センターがありますから、相談されながら介護認定を受けてください。施設のデイサービスや在宅サービスにも頼りながら、ご両親の自分時間を大切にしてもらいましょうね。そして、ケアマネジャーに祖父からのDVがあることも相談しながら、ご両親を守る道も考えていけたらと思いますよ。あなたは、ご両親を労ってさしあげてね。

2025年9月5日 11:38
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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴トレーナー、手話、要約筆記、行政相談員、小学校 中学校支援員としても、ケアサポートをしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター.中学校DV授業 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
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