死産してからの上の子の子育て
本来なら出産の入院中に上の子を実家に預かってもらう予定でした。死産をして上の子の保育園行事やお誕生日をお祝いできることになり、上の子にとって良いことなのに悲しみがついて回るので落ち込みます。
上の子の誕生日と死産した子の予定日が同じ月で「本当なら弟が産まれていたのに。同じ月にお祝いできたはずなのに」とお誕生日を心からお祝いできる気持ちになれず、上の子に対して罪悪感も感じます。
1人目を死産した時は子どもがいなかったため、気にならなかったのですが今回の死産は上の子の行事等に関係性が出てくるため「本当だったらできなかったことなのに…」と全てが悲しみに繋がります。
どうしたら割り切って上の子と関われますでしょうか?
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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今は、気持ちのままに。それでもいいんじゃないかしら。
そうですよね、複雑ですよね。嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、どちらも感じられるものなのだろうと思います。そのような状況にあるのですから、自然なことよね。
割り切るなんて、今は出来ないものだと思うわ。お子さんたちのママだもの。どの子も大切だものね。
上の子を抱きしめたらいい。「あなたの成長がとっても嬉しいし、同じように弟のことを想うと悲しいんだよ」って。気持ちに我慢ができない時は、伝えたっていいんじゃないでしょうか。
上のお子さんなりに、弟のことを感じ、お母さんを想い、優しい子に育ってくれるのではないでしょうか。
私もね、お祝い事と悲しみ事が重なるのです。グッと心が揺さぶられます。子どもなりに、私に心を寄せてくれます。「お母さん、僕がそばにいるからね」と寄り添ってくれます。人生には、いろんなことがあるんだと、子どもながらに考えて育ってくれたように思います。
親だから、しっかりしなきゃ!って頑張ることはないのですよ。甘えたり、弱さを見せたり、そんな私を支えてくれたのも子どもでした。
辛いわね…あなたを想うと、昔の私を思い出します。
今は、気持ちのままに。それでもいいんじゃないかしら。
悲しみを消さずに、愛を伝えるということ
大きな出来事と、その中で生まれた複雑な思いをこうして言葉にしてくださったことに、心から感謝を申し上げます。
なかなさんのお気持ちが少しでも軽くなれたら嬉しく思います。
死産という大きな悲しみを抱えながらも、上のお子さんの誕生日や行事に向き合おうとされている、その姿勢自体がすでに深い愛情の証だと思います。
『ずーっとずっと、いっしょだよ。』という絵本をご存じでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=D28XcQUcshA (YouTubeで観ることが出来ますのでURLをご紹介しておきます。)
流産や死産を経験した家族に向けて書かれた絵本で、「赤ちゃんはいなくなってしまったわけではなく、ずっと心の中で一緒にいるんだ」と温かく伝えてくれる内容です。
その物語のように、亡くなった赤ちゃんは確かに存在していて、今も家族のつながりの中で生き続けているのだと感じられる方も多いと思います。
無理に「自分の中で消化しなければ」「前向きにならなければ」と思う必要はありません。
悲しみはそのままにしていても大丈夫ですし、時間をかけて折り合いをつけていけるものです。
ただ、その出来事を「なかったこと」にするのではなく、「赤ちゃんがいてくれたからこそ伝えられること」として、上のお子さんに伝えられたら素敵ですね。
「弟は生まれてこられなかったけれど、○○ちゃんのことを見守ってくれているんだよ」「○○ちゃんが元気にいてくれることを喜んでいるんだよ」――そんな風に語りかけるだけで、上のお子さんにとっても大切な家族のつながりを感じられると思います。
悲しみと喜びは無理に混ぜなくてもいい。けれど、その両方を大切に抱えていくことが、きっとご自身にとっても、上のお子さんにとっても、心の支えになっていくはずです。
今はゆっくりと、その感じた気持ちを大切にしていただけたらと思います。
悲しみとお祝いが重なるとき ― 上の子に向き合うために
拝読しました。
死産という大きな悲しみを抱えながらも、上のお子さんの行事や誕生日を迎えることになり、気持ちが二つに引き裂かれるような思いをされているのですね。お祝いをしながら「本当なら弟も一緒に…」という想いが込み上げてきてしまうのは、自然な心の流れであり、決してあなたが弱いからでも、上のお子さんを心から大切に思っていないからでもありません。
・「罪悪感」は愛の裏返し
お誕生日や行事を純粋に喜びたいのに、悲しみが入り込んでしまう。その時に「こんな気持ちでお祝いしていいのか」と罪悪感が生まれるのですね。ですが、その罪悪感は、上のお子さんを大切に想っているからこそ生まれるものです。愛があるからこそ「悲しみを混ぜたくない」と願うのです。どうかその気持ち自体を否定しないでください。
・「割り切る」ではなく「共にある」
人の心は、機械のように「悲しみを切り離す」ことはできません。むしろ「悲しみと喜びは同じ場所に宿る」と仏教は説きます。お子さんのお誕生日に「生まれてきてくれてありがとう」と言葉をかける時、同時に「生まれてこれなかった子も、あなたの隣にいてくれた」と心で手を合わせても良いのです。悲しみを抑え込むよりも、そっと一緒に置いておくことができます。
・具体的な関わりの工夫
誕生日には、上のお子さんへ「あなたがいてくれることが、ママにとってどれほど支えになっているか」を伝える。
同時に、亡くなった赤ちゃんには「ここにいてくれてありがとう」と胸の内で語りかける。
家族でお祝いする前に、短くてもいいので「弟(妹)のためにロウソクをひとつ灯す」など、小さな儀式を設けることで、悲しみを無理に押し殺さずに過ごせます。
・結びに
あなたは決して「割り切らなければならない」わけではありません。悲しみと共に上のお子さんを抱きしめること、それが本当の意味で「家族を大切にする」姿です。お祝いと追悼は相反するものではなく、どちらも「いのちを思う」心から生まれています。
上のお子さんは、あなたの笑顔だけでなく、涙を流しながらも「大切だよ」と言われる姿からも愛を受け取っています。どうか、悲しみを抱えながらの「ありのままのお祝い」を許してあげてください。
合掌



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