hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

死産してからの上の子の子育て

回答数回答 3
有り難し有り難し 29

本来なら出産の入院中に上の子を実家に預かってもらう予定でした。死産をして上の子の保育園行事やお誕生日をお祝いできることになり、上の子にとって良いことなのに悲しみがついて回るので落ち込みます。
上の子の誕生日と死産した子の予定日が同じ月で「本当なら弟が産まれていたのに。同じ月にお祝いできたはずなのに」とお誕生日を心からお祝いできる気持ちになれず、上の子に対して罪悪感も感じます。
1人目を死産した時は子どもがいなかったため、気にならなかったのですが今回の死産は上の子の行事等に関係性が出てくるため「本当だったらできなかったことなのに…」と全てが悲しみに繋がります。
どうしたら割り切って上の子と関われますでしょうか?

2025年9月1日 13:03

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今は、気持ちのままに。それでもいいんじゃないかしら。

そうですよね、複雑ですよね。嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、どちらも感じられるものなのだろうと思います。そのような状況にあるのですから、自然なことよね。
割り切るなんて、今は出来ないものだと思うわ。お子さんたちのママだもの。どの子も大切だものね。

上の子を抱きしめたらいい。「あなたの成長がとっても嬉しいし、同じように弟のことを想うと悲しいんだよ」って。気持ちに我慢ができない時は、伝えたっていいんじゃないでしょうか。

上のお子さんなりに、弟のことを感じ、お母さんを想い、優しい子に育ってくれるのではないでしょうか。

私もね、お祝い事と悲しみ事が重なるのです。グッと心が揺さぶられます。子どもなりに、私に心を寄せてくれます。「お母さん、僕がそばにいるからね」と寄り添ってくれます。人生には、いろんなことがあるんだと、子どもながらに考えて育ってくれたように思います。

親だから、しっかりしなきゃ!って頑張ることはないのですよ。甘えたり、弱さを見せたり、そんな私を支えてくれたのも子どもでした。

辛いわね…あなたを想うと、昔の私を思い出します。
今は、気持ちのままに。それでもいいんじゃないかしら。

2025年9月1日 17:31
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴トレーナー、手話、要約筆記、行政相談員、小学校 中学校支援員としても、ケアサポートをしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター.中学校DV授業 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。 ◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。 言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。 ◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。 ◆個別電話ってドキドキして勇気のいることだけれど、声が届くから、聞こえてくるから、ちゃんと繋がっているようで、そばにいるように安心出来ることもあります。 ◆ 終末期ターミナルケア、看取り、希死念慮、自死、グリーフケア、トラウマ、PTSD、子育て、産前産後うつ、不妊、傾聴、手話、要約筆記者 としても、サポート ◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。 (相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので) ◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )

悲しみを消さずに、愛を伝えるということ

大きな出来事と、その中で生まれた複雑な思いをこうして言葉にしてくださったことに、心から感謝を申し上げます。
なかなさんのお気持ちが少しでも軽くなれたら嬉しく思います。

死産という大きな悲しみを抱えながらも、上のお子さんの誕生日や行事に向き合おうとされている、その姿勢自体がすでに深い愛情の証だと思います。

『ずーっとずっと、いっしょだよ。』という絵本をご存じでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=D28XcQUcshA (YouTubeで観ることが出来ますのでURLをご紹介しておきます。)

流産や死産を経験した家族に向けて書かれた絵本で、「赤ちゃんはいなくなってしまったわけではなく、ずっと心の中で一緒にいるんだ」と温かく伝えてくれる内容です。
その物語のように、亡くなった赤ちゃんは確かに存在していて、今も家族のつながりの中で生き続けているのだと感じられる方も多いと思います。

無理に「自分の中で消化しなければ」「前向きにならなければ」と思う必要はありません。
悲しみはそのままにしていても大丈夫ですし、時間をかけて折り合いをつけていけるものです。

ただ、その出来事を「なかったこと」にするのではなく、「赤ちゃんがいてくれたからこそ伝えられること」として、上のお子さんに伝えられたら素敵ですね。
「弟は生まれてこられなかったけれど、○○ちゃんのことを見守ってくれているんだよ」「○○ちゃんが元気にいてくれることを喜んでいるんだよ」――そんな風に語りかけるだけで、上のお子さんにとっても大切な家族のつながりを感じられると思います。

悲しみと喜びは無理に混ぜなくてもいい。けれど、その両方を大切に抱えていくことが、きっとご自身にとっても、上のお子さんにとっても、心の支えになっていくはずです。
今はゆっくりと、その感じた気持ちを大切にしていただけたらと思います。

2025年9月1日 17:32
{{count}}
有り難し
おきもち

悲しみとお祝いが重なるとき ― 上の子に向き合うために

拝読しました。
死産という大きな悲しみを抱えながらも、上のお子さんの行事や誕生日を迎えることになり、気持ちが二つに引き裂かれるような思いをされているのですね。お祝いをしながら「本当なら弟も一緒に…」という想いが込み上げてきてしまうのは、自然な心の流れであり、決してあなたが弱いからでも、上のお子さんを心から大切に思っていないからでもありません。

・「罪悪感」は愛の裏返し
お誕生日や行事を純粋に喜びたいのに、悲しみが入り込んでしまう。その時に「こんな気持ちでお祝いしていいのか」と罪悪感が生まれるのですね。ですが、その罪悪感は、上のお子さんを大切に想っているからこそ生まれるものです。愛があるからこそ「悲しみを混ぜたくない」と願うのです。どうかその気持ち自体を否定しないでください。

・「割り切る」ではなく「共にある」
人の心は、機械のように「悲しみを切り離す」ことはできません。むしろ「悲しみと喜びは同じ場所に宿る」と仏教は説きます。お子さんのお誕生日に「生まれてきてくれてありがとう」と言葉をかける時、同時に「生まれてこれなかった子も、あなたの隣にいてくれた」と心で手を合わせても良いのです。悲しみを抑え込むよりも、そっと一緒に置いておくことができます。

・具体的な関わりの工夫
誕生日には、上のお子さんへ「あなたがいてくれることが、ママにとってどれほど支えになっているか」を伝える。

同時に、亡くなった赤ちゃんには「ここにいてくれてありがとう」と胸の内で語りかける。

家族でお祝いする前に、短くてもいいので「弟(妹)のためにロウソクをひとつ灯す」など、小さな儀式を設けることで、悲しみを無理に押し殺さずに過ごせます。

・結びに
あなたは決して「割り切らなければならない」わけではありません。悲しみと共に上のお子さんを抱きしめること、それが本当の意味で「家族を大切にする」姿です。お祝いと追悼は相反するものではなく、どちらも「いのちを思う」心から生まれています。

上のお子さんは、あなたの笑顔だけでなく、涙を流しながらも「大切だよ」と言われる姿からも愛を受け取っています。どうか、悲しみを抱えながらの「ありのままのお祝い」を許してあげてください。
合掌

2025年9月2日 13:26
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。整うコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。 理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。

煩悩スッキリコラムまとめ