hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

最低な母親

回答数回答 2
有り難し有り難し 49

初めてご相談させて頂きます。
夫と3人の子供と5人家族です。
この度、予想外の妊娠をし、四人目を妊娠中です。全く想像していなかったので、驚きの中にいます。
3人の子供を産んでおきながら、命に対する自分の浅はかな行動に嫌気がさしています。
2歳差の子供達で、1番上は5歳になり幼稚園に通っています。来年からは2番目の子も幼稚園に通う予定になっています。順調に行けば来年の夏には出産です。
2歳違いで出産してきたので、上の子二人は2歳になる頃には出産、という感じの生活をしてきました。まだまだ甘えたい盛りの子に我慢をさせてきたような気がします。
上の子二人は我慢する事が多かったので最近になって甘えてきたり、という事が多々あります。
なのにまた私は妊娠。また上の子に我慢させてしまう。その事が1番気がかりです。上の子との生活を守る為に中絶する事は許される事なのでしょうか?

来年から始まる上2人の幼稚園の送り迎えを、2歳の子と産まれたばかりの子を連れてする。今の私にはとても考えられません。でも命をそんな事で消してしまって良いのか‥。毎日考えては泣き、決断をしないといけない時期になりました。

夫は自分達の無責任な行動で本当にかわいそうだけど、中絶を求めています。
きっと産まれてきたらたくさんの幸せを運んでくれる。とも思います。でも色々な面でまた上の子に我慢をさせてしまう。
そして私の妹は不妊治療を頑張っている状況で、もし私が出産する事になって、私の妊娠を知ったらまた気落ちしてしまうんではないか‥という心配もあります。
私が出産する事でみんなに迷惑をかける‥その思いでとても辛いです。
長々と支離滅裂な文章で申し訳ありますん。
この妊娠の事は夫以外知らせていないので、中絶するとしても供養をしに行くのは子供連れになるので、子供達にも何と言おうか、と考えています。
子供達にはお腹に赤ちゃんがいた事は知らせたくありません。残念ながら流産という事ではなく、私が殺してしまうので、そんな事は伝えられません。
供養は心の中でしても伝わるものなのでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「行動」(業)は引き受けるべきでは

こんにちは、初めまして。

以下は、あなたにとって不本意な回答である可能性があります。
そのような回答を望まない場合は読まないでください。

率直に言って、ご主人は「自分達の無責任な行動」と言っていて、あなたが「命に対する自分の浅はかな行動」と言っている通りだと思います。その「行動」の結果、新しい命を歓迎するのならば、そういうイレギュラーな出来事も人生にはあるよね、という落ち着け方もあるでしょう。しかし、あなたが葛藤している一方、ご主人は「中絶を求めて」いるようです。それは、自分たちの「行動」(業)を引き受けると言うより、無かったことにしようとしていると感じます。

「甘えたい盛りの子に我慢をさせ」るから、「不妊治療を頑張っている」妹さんに「私の妊娠を知ったらまた気落ちしてしまうんではないか」ということが出産のデメリットとしてあなたは書いています。しかし、命の重さに比べると、それらの理由はいずれも比べ物にならないでしょう。「出産する事でみんなに迷惑をかける」から中絶をするというのは、これも自分たちの「行動」(業)を引き受けるというより、他者を取り入れて回避しようとしていると感じます。

しかし、自分たちの「行動」(業)をいくら無かったことにしよう、回避しようとしても結局はその結果を引受けなければならないのです。その現実をあなたは以下の文章に書いています。

「中絶」の事実を「子供達にも何と言おうか、と考えています」「子供達にはお腹に赤ちゃんがいた事は知らせたくありません。残念ながら流産という事ではなく、私が殺してしまうので、そんな事は伝えられません」と言っています。そう、どれだけ理由をつけても、この度のことはご夫婦の「行動」(業)によるものであり、これによって授かった命をどうするかという決断につながっている。そして、その業は子どもたちにどう説明すれば良いかというところにまでつながって、「そんな事は伝えられません」という解消できない矛盾に行き着かざるを得ないのです。

子どもたちに説明できないことはしない方がいい、と私は思います。
少なくとも文中で、「中絶」せざるを得ない理由を私は感じません

追記
ご返信ありがとうございました。
アドバイスを素直に受け取ってくれて嬉しいです。
どうぞ、元気なお子さんを産んでください。
そして、あなたもご自愛専一に。
またご縁あれば。

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

こんにちは、ぽんちゃんさん

はじめまして、北海道白老のはくりょうと申します。
ぽんちゃんさんのお悩み、読ませていただきました。
ぼくも先に回答された御坊様と同じ意見になってしまいます。

ですがぽんちゃんさん、あまり深く悩み過ぎないでください。
夫婦仲睦まじく新しい生命を頂くのは、「自分達の無責任な行動」ではありません。2人にしかできない尊いものです。
上の子達にガマンをさせるのも、妹さんにいらぬ気を遣うのも、あなたが悩む必要の無いことです。

みほとけより授かった生命、この世にい出せるのはぽんちゃんさんしかいないのです。深く悩み続けるほど心優しいぽんちゃんさん。

まだ小さいお子さんが3人いての、赤ん坊の子育ての大変さは想像に難くありません。が、その子を失ってからのこの先のぽんちゃんさんのこころが心配です。涙は今の数十倍となるかもしれません。

産むか否かは、ご夫婦だけの問題です。よく、よくよく話あってください。どちらを選ぶのも選べるのも、ご夫婦だけなのです。

ちなみに仏教で我慢とは、思い上がりや奢り高ぶり、わがままのことをいいます。

ぽんちゃんさんご家族みなさんの、ご多幸をお祈りいたしております。
                はくりょう拝

11月26日 追伸
お返事どうもありがとうございました。
良かった良かった!めでたしめでたし♪

優しすぎるぽんちゃんさんは、あまり頑張り過ぎずに肩の力を抜いてください。
きっと親孝行なお子さんに育ってくれると思いますよ。
ご家族仲良く健康でありますように。
はくりょう拝

{{count}}
有り難し
おきもち

健康・元気・笑顔のスチャラカ坊主
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お答えいただきありがとうございます。
仰る通りだと思います。命の重さに比べたら比べ物にならないですよね。
心の中を見透かされたような、何も言い返す言葉がありません。
他の3人の子供達と同じで、お腹の中の子も私にとってはかけがえのない大切な宝物だと改めて思い知らされました。
思いがけない奇跡でお腹に宿ってくれたこと。頑張って産もうと思います。
決断する勇気を頂きました。お答え頂きありがとうございました。

お答え頂きありがとうございました。
子育ての苦労を労って頂きありがとうございます。上の子達に我慢をさせること、妹の事を気遣うこと、それは私が悩む事ではない。という言葉に救われました。私が気にすることはそんな事ではありません。命より大切なものはないですよね。これからも子育て頑張って、元気に四人目を産みたいと思います。私の心に寄り添って頂きありがとうございました。相談してほんとうに良かったです。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ