心ない言動に対する憎しみ、恨み
はじめまして。
娘が自殺で亡くなりました。
この悲しみ、苦しみ、後悔、色々な感情があり娘は死んだ。もういないんだ。と思うとその喪失感に心が締めつけられとても寂しく苦しくなり、どうすればこの苦しみを乗り越えていけるのかと、こちらのハスノハにたどり着きました。私と同じくお子さんを亡くされた方の質問を読み、お坊さんの回答を読み自分に言ってくれているようで、とても救われました。
娘の事を知ったのは仕事中で、嫌な予感がしたので別室で折り返し電話をかけました。私はかなり動揺していたため、娘が亡くなった本当の事を上司に伝えてしまいました。その場には私の仲良くしていた同僚もいて、娘の事を知ったのはその2人だけです。私は公にしないで下さいと伝え急いで帰りました。
娘の側にいて供養したいと思い仕事は49日法要が終わるまで休みを頂きました。
しかし職場のその同僚が、私の娘がどういう亡くなり方をしたかを、数人に話していると上司から休んでいる間に聞きました。聞いた瞬間動悸がして、怒りなのか何と言っていいかわからない感情で、とても動揺し落ち着かなくなりました。毎日静かに娘の成仏を願ってお線香を絶やさず過ごしていたのに、私の心を掻き乱す事が起こり、心穏やかに娘に語りかける事ができなくなりました。これではダメだと感じその日の夜にその件について同僚と話したい事を上司に相談したところ、次の日上司のほうから話してくれると言ってくれお願いしました。
同僚は誰かに話したことは認めたそうで、上司がそっとしてあげといて下さい。と伝えてくれたようです。
しかしその後も同僚から私に何度かLINEや着信がありましたが、娘のことだけを思い過ごしたかったのでスルーしました。
そして今月から仕事に復帰するとその同僚が
普通に話しかけて来ました。もうその同僚とのつきあいは無理だと、はっきり伝えました。
「何故?」と聞かれたので娘の事を話した事を問うと「私は言ってないよ。誰が言ってたの?〇〇さんが知ってたんだよ」などと嘘を言い、そして他人のせいにしています。
なぜ人の不幸をそうやって職場で言いふらすような事ができるのか私にはとても理解できません。同僚に対して憎しみと恨みしかありません。この同僚は体調不良で今月末に退職しますが、この負の感情をどうすればいいかお教え頂けたらありがたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
何度でも。
お辛いですねという言葉も虚しく響いてしまうほどに、適切な慰めの言葉が見つかりません。
娘さんが亡くなったことで、これから多くの試練が、何度も何度もあなたの元を訪れるでしょう。あなたは我が身を振り返り、後悔し、懺悔し、泣きながら、時に怒り、時に絶望し、孤独に苛まれ、多くの混乱が訪れるかもしれません。今回のご質問の内容もそのような試練のひとつです。
それらは無常(インドの古い言葉でアニッチャ)であり、どのように大きな感情や衝動も、やがては去っていきます。そのような時、長い悪夢を見るように、やがては去ることであると、アニッチャ(すべては移り変わっていく)アニッチャ(すべては無常である)と呟きながら、その長い嵐が去るのを何度も待たなくてはなりません。
娘さんが亡くなったことで、前よりもずっと大切な娘の存在があなたに近づいたことを知ることもあるでしょう。娘さんが小さかった時のことを思い出してみて下さい。あなたと共にいて幸せであることが、娘さんの幸せだったはずです。それはすべての子供にいえる話なのです。
あなたの幸せを娘は当然のように願うのです。あなたが我が子を想うようにです。ですから、あなたはできる限り不幸を背負ってはなりません。これから訪れる嵐を何度でもやり過ごしながら、自分と亡くなった娘の幸せを願い続けることが、あなたの本当の贖罪になります。
どうかご無事で。お二人の幸せを心より願っています。
質問者からのお礼
善財童子さま、
お言葉ありがとうございます。
どんなに大きな感情や衝動も、やがては去っていく、長い嵐が過ぎるのを何度でも待つしかないのですね。これから先、また試練が訪れた時その言葉を胸にがんばっていきます。
できる限り不幸を背負ってはいけないという、お言葉に涙が溢れました。
娘の幸せと私の幸せを願い続けていきます。
本当にありがとうございました。