10年以上受け止めきれなかった母親の自死回答受付中
私の母は10年以上前に自殺で亡くなっています。
母の自殺は、産後うつからの双極性障害や父のモラハラ的対応などの要素が重なったものと思われます(こわくて詳しくは確認できてないです)。
当時自分は中学生で、母が亡くなったと聞いた時現実を受け入れられませんでした。
頭の中ではこの現実を受け入れて(泣いて)しまえば、確実に自分が再起不能なまでに壊れてしまうと直感したからです。
また、私は鬱で情緒不安定になってる母が自殺未遂をしたり父と喧嘩したり入退院を繰り返しているのに、内心うんざりしていました。
当時は気持ちは父の方に肩を持っていたり、不安にさせる母を疎ましく感じていました。母が亡くなった時、もうそんなことがなくなると安心感を感じていました。
私が怖かったのは、このように母を疎ましく感じていた自分と母の自死の要因となった父を憎んで、何かしてしまうかもしれないと思ったからです。もし当時現実を受け入れられていたら、父を殺して自分も自殺していたかもしれないと思います。
そういうことを色々考えて、その時から私は母のことを考えないようにしていました。
お墓参りや法事はこわくて行けない、行っても母を前にして何も言うことが思いつかない、実家の仏壇でお線香も添えたことがないし、母のことを考えようとすると頭が真っ白になってしまいます。
10年以上この状態で過ごしていたのですが、最近は周りの環境が変わり、辛かった昔のことについても少し考える余裕が出てきました。
なので、父や親族から聞いてなかった母の死や当時の環境について知っておくべきだと思うようになりました。考えないようにしてる方が辛く感じるようになりました。
ただ私がこわいのは、10年以上避けてきた衝撃を今くらった時、自分がどうなってしまうのかわからないことです。
当時感じたように精神的に壊れてしまったり、抑えていた自分や父への憎しみが溢れて止められなかったらどうしようかと強く不安になります。
向き合いたいけど不安要素や現実を受け止めることがこわくて、どうしたらいいのかわかりません。
どうすればいいのでしょうか。
お坊さんからの回答 2件
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心の準備が整ってから
ひな 様 相談ありがとうございます。
誰でも肉親の自死を目の当たりにすると、混乱し受け入れられず、とまどい、恐怖を感じ、避けたいと思うものです。「頭が真っ白になる」などの反応は、自分の心を護るために起こる反応ですから、自分を責めないことです。これまで考えないようにしてきたのは、自分のせいではないし、自分に責任はないと思い、よく頑張って生きてきたと、自分の過去を認めてあげることです。
心を落ち着けて、ゆっくりとした深呼吸と共に、自分のこれまでを受け入れましょう。自分の過去と今の自分を思いやりを持って眺め、癒やしてみましょう。できれば、親友や恩師などから思いやりを向けられたことを思い出し、心が温かくなる感覚をもって、優しさで満たれたようなそんな気持ちになってから、お母様のことに向き合っていきましょう。
誰でも未知なるもへの不安があります。事前に恐怖を感じ、何かに触れたり、ページを開くのが恐ろしいような感じがするかもしれません。それでもそのとき、
自分に思いやりを向けて、優しさで満たされているとしたら、イメージの中とはいえお母様に思いやりが向けられて、勇気が発揮でき、強い気持ちでお母様の気持ちに寄り添うことができるでしょう。
最初は少しずつ、慣れるまで少しずつ、不安が覆いそうだったら、いったん戻って、また落ち着いたら向き合うということでいいと思います。
独りで抗うこともないので、グリーフケアのセラピストやカウンセラーの助けをかりてもいいと思いますし、ハスノハの回答僧の誰かを頼ってもいいと思います。
また、グリーフポスト(死者への手紙:緑のポスト)などを使って、先に今のあなたの気持ちをお母様にお伝えしておくのも良いかもしれません。
ひな様の気持ちに寄り添う人は必ずいつもいますので、自分の心の準備を優先して無理のないように向き合ってください。力添えをいたしますので、またご相談ください。一礼。
一人ではありませんよ
お母様の自死という大変な経験をされたのですね。本当にお辛かったことと思います。
すぐに受け止められないのは当たり前のことです。長い間、よく頑張られましたね。
最近ではお母様のことを考えようというお気持ちになられたこと、素晴らしいことだと思います。
頑張られた長い時間が少しずつ心を整えてくれたのでしょう。
そして事実と向き合う不安が消えないこともよくわかります。
忘れないでいただきたいのは、ひなさんは一人ではないということです。
仏様はいつでもひなさんの側で見守っておられます。
日蓮宗では南無妙法蓮華経とお題目をお唱えします。お題目により法華経の力を得ることができ、仏様の加護をいただくことができるのです。
私もひなさんの心が安らかにあるよう、お題目でお祈りさせていただきます。
ひなさんはお一人ではありません。
そのことを忘れず、少しずつお母様の魂と向き合われるとよいかと思います。
くれぐれもご無理をされませぬよう。一歩ずつ、一歩ずついきましょう。
合掌