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不倫の償い方と自分勝手な心への向き合い方

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結婚3年目、夫と0歳の子どもがいます。
私は入籍直前に不倫(出会い系で複数の男性と肉体関係)をしてしまいました。理由というにはあまりにも軽薄ですが、結婚に伴う同棲で不満が募った結果でした。夫には結婚式の1週間前に発覚し、話し合いの結果再構築の道を進む事になりました。

再構築にあたり、夫からは「一生許さないが、変にへりくだるのもやめてほしい。普通に接してほしい」と言われました。お互い普通に過ごす中でも夫からは不倫を責める言葉をかけられましたが、夫の気持ちが楽になるならとひたすらその言葉を黙って受け止め、普通に過ごすことを努めました。

不倫発覚から2年後子どもを授かってからは不倫の事を触れてくることは少なくなり、不倫前の二人に少し近づいた気がしました。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
先日夫と二人目の子作りについて口論になりました。その際話の流れから過去の不倫についても触れられました。
内容としては今でも不倫のニュースを見ると思い出す、正直子づくり以外の目的で私と性行為はできない(=自然に妊娠することはできない)というものでした。

夫の気持ちは薄々気づいてたもののはっきり言われるとやはり傷つきました。そして出産してから不倫の罪の意識が薄れてしまっていた事を反省しました。
思い返すと出産してからは子育てで余裕がなく夫に当たることもありました。不倫をした分際で自分勝手だと思いました。夫と子どもには改めて尽くしていかなければと思いました。

しかし一方で、今の人生から逃げたい、死んで詫びた方が楽だとも思いました。

希死念慮は産後半年くらいから強く感じています。趣味も友人もいない、育児も家事も思うようにできない、不倫もした私は生きる価値がないと今も定期的に頭の中を回ります。

散々迷惑をかけた上に家族を残して消えたいと思うなんて自分勝手にも程があると思います。
しかし、心の底では今の状況から逃げたい、死んで詫びた方が楽だという気持ちがなくなりません。

償いたい気持ちと消えたいという自分勝手な気持ちが共存して頭が混乱してます。
一生かけて家族に尽くす事しかできないと頭では分かっているものの改めて何をすればいいか分からなくなりました。

こんな私といてくれる夫と子どもには本当に感謝しています。どうか生きるためのヒントをください。お願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

この3年間を認めてくれないなら

 こんばんは。拝読して、「言葉とは便利なものだが、言葉は時として人間には重すぎるなあ」と感じました。「一生許さない」とか「一生かけて家族に尽くす」とか、言った時にはカッコよく、酔える言葉ですらありますが、実行するのはメチャ大変です。見方によっては「奴隷宣言」ですよ。さらに、こういうのは自分を不自由にする言葉です。「やっぱりこの女はいい女だな」と思い直すことを妨げる呪いでもあります。
 本当は、「この3年間、家族を大切に生きてきました。これからもするつもりです。だから、対等な関係として見てください」と言いたいところですが、難しいでしょうね。「これまで、よくやってきてくれた。もう拘らないよ」と言ってもらえる日が来るといいのですが、その日が来るのか私には分かりません。
 文中では「尽くすしかないと分かっている」とのことですから、その積善が彼の鎖をほどいてくれるかも知れません。
 もし、この先彼が自らの頑迷さに拘るのであれば、成長の可能性がない人だとは理解してください。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

大変遅くなりましたが、回答ありがとうございました。
定期的に罪悪感とそこから逃れるための希死念慮にさいなまれますが、この回答を見て心を落ち着かせています。
私の気持ちが彼に伝わることを願います。

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