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主人を想う先を教えてください。

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有り難し有り難し 20

主人が亡くなり1ヶ月半が過ぎました。
主人の実家は浄土真宗本願寺派で、私の実家と宗派が異なります。
浄土真宗では四十九日を待たずに仏様になると聞きました。今まで四十九日まで亡くなった人は側にいると思っていただけに寂しく思っています。

主人はもう近くにいないのでしょうか?
また主人がこの先気持ち穏やかに幸せに過ごせるように、私たちができる弔いとは何なのか…

たくさんの愛情を残してくれた主人にこの先も寄り添っていきたいと思っています。
主人を想う先はどこにあるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご主人様はいつも見守っています

拝読させて頂きました。
最愛のご主人様が病で突然お亡くなりになりあなたは深く悲しんでおられるのですね、そしてさびしさにくれていらっしゃるのですね。あなたのその悲しみのほどがいかほどか私にははかりしれませんけれどもあなたのお気持ち心よりお察しします。

ご主人様が必ず仏様にお救い頂きます様にと心を込めて仏様にお祈りさせて頂き、心よりご主人様をご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

ご主人様は必ず仏様がお導きなさって下さいます、先にいかれた親しい方々やご先祖様方がご主人様を優しくお迎えなさって下さいます。そして皆さんと一緒に心から安らかになり一切の迷いや苦しみからも救われていくでしょう。そして皆さんと一緒に心から清らかに円満にご成仏なさっていかれます。

これからもご主人様はあなたやお子さん達を優しく見守っていて下さいます。あなたとお子さん達とご主人様とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。

あなたのそのさみしさ悲しみはきえないでしょうけれどもどうかご主人様に心から手を合わせて真心こめてご供養なさり、そしてあなたの思いのありったけをご主人様に心からお伝えなさって下さいね。同様にこれから先お子さん達にもご主人様に心からお伝えなさって下さいとお話なさって下さいね。
ご主人様はあなたの思いお子さん達の思いを全て優しく受けとめて下さいます、そしてあたたかく包み込みなぐさめて下さいます。
あなたもお子さん達もこれからもご主人様と一緒に生きていくのです。そして沢山の方々に支えられ守られながら生きていくのです。

いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時には必ず仏様があなたをお導きなさって下さり、ご主人様がご先祖様たちを連れてあなたを優しくお迎えなさって下さいます。そして喜び合い分かち合うことでしょう。

あなたやお子さん達がこれからもご主人様に見守られながら皆さんと一緒に心から仲良く幸せに生き抜いていかれます様心よりご主人様にお祈りさせて頂きます。
そしてあなたやお子さん達がこれから豊かに生きていく様どうか多くの方々のサポートを積極的に受けて下さいね。
あなたもお子さん達もかけがえのない大切なひとですからね。
また宜しければこの場所でもあなたの思いをお聞かせ下さいね。あなたをいつもお待ちしていますね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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仏様になることは、私を置いて遠くへ行ってしまうことではない

ももさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
ご主人を亡くされて、1ヶ月半が経ったとのこと。
まず、ご主人を亡くされたことに一言お悔やみ申し上げます。

ご主人の実家の宗旨と、ももさんの実家の宗旨が異なるのですね。そして、浄土真宗では四十九日を待たずに仏様になると聞かれた。

それを聞いてももさんは、今までは亡くなった人はそばにいると思っていたけれども、ご主人が仏様になったら、そばには居なくなってしまったのではないかと寂しく思っておられるのですね。

ご主人は、ももさんたちに、沢山の愛情を残してくださった。それで、ももさんはこの先もご主人に寄り添っていきたいと思っておられる。想う先はどこにあるのか?ご主人をどのように想っていけば良いのか。

ももさんの言葉を通して、そのように私は聞かせていただきました。
そうですね、亡くなった人は仏様になっても、私たちと関わりの無い遠い世界にいってしまったのではありません。

亡き人が仏様になるということは、浄土という、阿弥陀仏の国に生まれて、阿弥陀仏と同じような、はたらきをもつ存在になるということです。

ちょっと難しいですが、『浄土論註』という書物に、浄土に生まれた者にはどのような功徳があるのか、説かれている箇所があります。

「本処を動ぜずしてあまねく十方に至りて種々に応化して、如実に修行してつねに仏事をなさん」
http://labo.wikidharma.org/index.php/浄土論註_(七祖)

私なりに現代の言葉に直しますね。「浄土から動くことはないけれども、あらゆる世界に現れて、私たちに合わせるために様々な形をとって、つねに修行して、つねに仏様のはたらきを届ける」

このことを、「不動応化徳」と言います。浄土から動くことはないけれども、私たちの傍にいて、ずっと呼びかけ続けてくださっている。

ご主人が仏様として伝えるということは、ご主人のご実家が浄土真宗ということであれば、ぜひお寺の法座に足を運んで、法話を通して確かめていただきたいと思います。足を運びづらければWeb上での法話もあります。

書きたいことは尽きぬのですが紙幅が尽きました。想う先を一緒に訪ねてみませんか?

※追記 引用文を、より意味が伝わりやすい箇所に変更しました。

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真宗大谷派僧侶。共に悩める場所を求めてこちらに参りました。
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質問者からのお礼

ご回答頂きありがとうございます。
すっと気持ちが落ち着きました。
主人は遠くへ行ってしまったのではない、私たちを見守ってくれている、側にいてくれると思えるようになりました。
生前も常に優しく穏やかで、誰からも慕われる人でした。浄土でもきっと同じように周りから慕われ、私たちを受け止めてくれる。そんな主人をこれからも大切に、そして子どもたち、支えてくれる人たちを大切に生きていきたいと思います。
ありがとうございました。

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