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自分のことしか考えられない

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有り難し有り難し 31

最近わかったことなのですが、、結局自分のことしか考えてないなと気づきました。協調性があります、自分のことより周りのことを大切にして行動してますとかこれまで思って、周りからは優しい、人思いといわれること多々です。仕事場ではまじめ、いつもにこにこしてなごませる、人気者。でも実際、人の為というよりも、それが自分の評価に反映するから、いい人、優しい人と思われるから、また仕事でも他の人より頑張ってる、笑顔、人気者になりたい、自分が一番になりたいという思いが強く、偽の自分を演じてます。なので周りが褒められてるとすごく嫌な気分になり、嫉妬妬みがすごく、周りが結婚とかになり注目を浴びてるのをみると、とても嫌です。
こう思われてる、こう思われたいから、人に優しくたりする振りをしてるんだな、本当は全然優しくないなって最近思います。正直ですが、人のことはどうでもいいといえば失礼ですが、人に対して何も感じないかもしれません。
自分には関係ないから、と会社の会議や集まりとか協力しあうのも嫌いです。本当は協調性全くないなと、最近思いました。
こんな私最低ですよね‥優しいふりして、真面目にがんばってるふりして、そのイメージをつくらせて、でも心では何も思ってないし、がんばろうとか、仲間で取り組もうとか全く思ってない苦笑
でもそう思われたいから、嫌われたくなく自分が一番になりたいから人目を異常にきにしたり、ごまをすったり。結婚とかも正直いまそこまですぐしたいとは思わないのですが、親が喜ぶ、職場で注目をあびたいから誰よりも先に結婚して辞めたいとか、結局注目をされたいからしか気持ちがいまないのです。
最近それに気づいて、自分って最低やなって。
そりゃ恋愛すらできないですよね、こんな自分。冷たい人間なんだなって、最近すごく思います。

結局自分が大好きなんだなって、自己満というか自分勝手というか、自意識過剰がひどいというか‥ブスとか自己嫌悪とかいうてるけど、そういう自分が好きなのかなって。変わろうとしない。
すみません、ちょっと思ってることをこちらに吐き出してしまいました‥
こんな自分が嫌というか、変わりたいけど変われない、、自分の無さに情けないなと。
このまま自分を守るために偽の自分を生きていきたいのかとおもうと、そうはおもわず、自分を持ちたいと思います。なかなか変われないですが、こんな私最低ですよね。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「優しい」

こんにちは。

あなたのご相談では、「優しい」という言葉がキーワードになっていると感じました。「優しい人と思われるから」「人に優しくたりする振り」をしている「偽の自分を演じて」いるとのことです。「優しい」って何でしょう。

卒業ソングとして定番の『贈る言葉』があります。
これは、武田鉄矢さんの実体験を元にした、失恋ソングなのだということを最近知りました。私はこれまで卒業式の場面だけを連想していました。私も例にもれず、卒業式に歌いましたが当時から歌詞に違和感がありました。

一番の歌詞では、
人は悲しみが 多いほど
人には優しく できるのだから

となっていますが、二番の歌詞は、
求めないで 優しさなんか
臆病者の 言いわけだから

と言っています。
同じ「優しい」について歌っているのに矛盾した感じがします。
一番では肯定していて、二番では否定をしています。

私はこう考えます。
「臆病者」が「求め」る「優しい」とは、自分を守るため、傷つかないため、上手くやっているように見せるための、どこまでも自分が中心となっています。これは、「優しい」の仮面をかぶった保身のための「言いわけ」ということなのでしょう。

一方、一番の「優しい」は傷ついた人が、自分が傷ついた経験があるからこそ、相手の立場に立って、相手の心を思いやり、相手に何が出来るかということを考える「優しい」なのだと思います。だから、肯定的に捉えている。

あなたは、もしかすると二番目の「優しい」自分を考えているのかもしません。しかし、自分を中心に考えるのがそもそもの人間です。口には出さないけど、上手に隠すけれど、皆多かれ少なかれ自分が中心に地球が回っていると思っているのです。これを、煩悩といいます。

だから、あなたは人間の根本に気がつけたという、人間としての大切なスタートラインに立てたのです。ここからなのです。

自分中心に気がつけたなら、あとは相手のことを自分のペースで少しづつ考えていけるようになればいいだけです。

二番目の「優しい」自分でありつつも、一番目の「優しい」自分を少しづつ増やせていければいいですね。「人は悲しみが多いほど」「人には優しくできるのだから」。

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。
人間の根本に気がつけたという、人間としての大切なスタートラインに立てたのですという言葉に、励まされました。自分のことをしっかり見つめ直せる時期なのかな、今までは周りの目ばかり気にしてたけど、自分のことをあまり見てこなかったので、スタートラインで見つめ直して、少しずつ人に優しくできればいいかな、と完璧を求めすぎず、ゆったり見つめ直そうかなと思いました。
ありがとうございました。少し考え方が変えられました。

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