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地獄が怖いです。

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実は僕、ネット内にて、ある事で悪口の言い合いになりました。しかも当然傷のつく言葉で、僕は相手に何度も「消えろ」的なコメントをしてしまいました。でも相手は「しません」と返してきます。
それでも僕は相手に何度も言い続けました。
しばらくすると、相手は自分のアカウントを削除していたのです。
僕はその時、相手が自殺したのではないかと考えてしまいました。
もしそうだとしたら僕は怖くてたまらないです。
しかもそうだとしたら僕は無間地獄におちてしまいます。
しかも落ちるまで2000年も。
懺悔しても報われないのでしょうか。
もちろん僕は懺悔するだけでなく善行を積み重ねたいと思っています。
ところでホントに相手は自殺をしたのかわからないですし、
こんな僕でも罪は軽減されるのかが不満です。
懺悔しても自分の心に後悔というものも残ってしまい、思い出すたびに鬱になりす。どうか鬱にならない考えなども少しでも教えてくださると幸いです。
これからは幸せに暮らしていきたいです!
でも、無間地獄は怖いです…
改めて質問ですが、懺悔して善行を積み重ねたら、どんなに重い罪でも無間地獄は避けられるのですか?
2000年も落ちるのに、果たしてたすかるのですか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

困ったときだけ仏頼みの都合良さではなく、仏法に縁を結ぶことを

私はね、死にたいほどの気持ちを抱えた人の心のケアをしています。
何気ない周りの言葉や態度に深く傷つき、一生忘れない、相手を恨んだり、もう生きていけないと、苦しんでおられます。

あなたの言葉は、相手を何度も斬りつけたことでしょう。「消えろ」というのは、死ねと追い込んだも同然。大きな罪だね。

懺悔して善行を積み重ねるというのは、自分の基準になることもある。自己満足のような、曖昧さがあります。

地獄に行くしかないような者に、救おうと手を差し伸べてくださる仏様。
あなたが、悔い改め生きていきたいというのであれば、厳しいことも言ってくれる周りの人の声をちゃんと聞いていくことも大切にね。
そして、自分の都合にならぬよう、我が身を振り返れと常に律してくださる仏様に向き合っていただきたいわ。

困ったときだけ神仏にすがるような都合の良さではなく、これから仏法に縁を結び、参ってくださるよう。

そんな あなたでいてくださいね。
そうすれば、地獄行きは、回避出来る…かも。

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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相手の事を思う気持ち

ご質問を拝読して、何か違和感を感じました。
何だろう?何回か読み返し、気がついたことは、あなたが相手に対して申し訳なかったという気持ちがここに書かれていない事に思い当たりました。
「相手は自殺したかもしれない」→「そうだとしたら私は地獄だ。地獄に行きたくない」
なんて自分勝手な考えでしょう。
 ご質問の出来事は、ネット上であったのかもしれませんが、画面の向こうには血の通った、感情のある、あなたと同じ人間が座っていたのです。
 あなたが地獄に行かないための一番のポイントはその時の相手の気持ちをよく考え、「ああ!私はなんて相手に申し訳ないことをしてしまったのだ」と思いをめぐらす事だと思います。

 相手はアカウントを閉じてしまったので、本当に死んでしまったのかどうか確認もできないだろうし、謝罪をしたくてもできないとは思いますが、あなたが真っ先に考えるべきは、傷つけてしまった相手に対し、申し訳ないという気持ちを持つ事だと思いますよ。
 相手の心について考えを及ばす訓練をしないと、今後また同じ事を繰り返す可能性が高いです。同じ事を繰り返すのは幸せじゃないよね。いつまでもあなたの心は地獄のままだ。しっかり相手の気持ちを考え反省をし、もう二度と同じ事を繰り返さないように気をつけてください。地獄を避ける道はそこからです。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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業はシンプル

Ryukiさま

地獄が怖いというご質問は誠に多いです。

しかし、私たちは途方もない長い輪廻の過去世の中で、何万回、トータル何万劫と地獄に堕ちてきております。地獄というよりは、業(カルマ)の結果によって苦しみ続けているという感じですね。ある意味では、この現世人間界も苦しみの世界ですから、地獄の一種と言えばまあそうなります。

業はシンプルです。シンプルな因果律で成り立っているものであり、見えるものではありませんが、要はポイントのようなものです。

善いポイントと悪いポイント、もちろん、中性のポイントもあります。中性は輪廻にあまり影響は与えません。善いポイントが増えれば増えるほど、善い結果の還元率も高くなっていくという感じです。

あるいは、色でも分かりやすいでしょうか。

白い色が善い業、黒い色が悪い業、中性は無色な感じで。

それらが混じり合っていくというイメージです。まあ、単純に二色で分けられるものではないでしょうが、白く近づいていけばいくほどに善い業となり、受ける結果も善いものとなっていくという感じです。

最終的には、白一色となれば、それで悟り・涅槃へと至れる善業全状態という感じであります。

それを白色にしていくための教えが仏教でもあります。

その方法として、懺悔、滅罪、功徳、智慧等、色々なものがあり、大乗仏教では大きく分けての六波羅蜜の実践となるわけであります。

是非、仏教の実践により善業を増やして悟りへと向けた道を歩めるように調えていって頂けましたら有り難くに存じます。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

地獄に落ちないためにしっかり今から他の罪の事も考え、多くの善行を積み重ねます!
お忙しい中、ありがとうございます。

反省の気持ちを忘れていました…
なので、自分は相手に対して本当に申し訳ない事をしてしまいました事を自覚します。
改めまして
「私は大変相手に対して本当にいけないことをしてしまいました。本当に反省いたします。」
お忙しい中お応えいただき、誠にありがとうございます。

おかげさまで、読ませて頂くと、何となく自分の心が天国になります(笑)

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ