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お金も家もない両親の老後について

回答数回答 2
有り難し有り難し 33

こんにちは。

私の両親は60歳過ぎています。

タイトルにも書きましたが、
父がパチンコ、つまりギャンブル依存症が
きっかけに借金を10年前から繰り返しており、
老後の資金や借金返済に当たるため、
先日実家が売却されました。

その間、父が勤めている会社の寮に
母と一緒に死ぬまで住んで働くことになるそうです。

私が高校生の時にも借金が1000万近くあり、
大学に行かせられないと言われ、
奨学金を借りて、学費の安い国立大学に入学し卒業し今はちゃんと一人暮らしをしながら
貯金もして、奨学金も返済しながら自活できております。

大学時代は自分の生活費も賄わないといけず
国立大で学費が安いのにも関わらず
アルバイトを必死にしていた4年間でした。

しかし、ずっと両親はお金に困っています。

私や姉にお金の援助は求めないと言いますが、
最近は自分で稼いだお金を使うことに対しても
両親を見ていて罪悪感や恐怖を覚えるようになりました。

借金返済にあたるため
実家を失ったショックも大きいですが、
どうやって今後親と付き合っていったらいいのか、本当にお金の金銭的な援助をしなくていいのか、自身のお金の向き合い方に悩んでいます。

借金のことさえなければ
親は愛情もって育ててくれたことに
変わりがないので責めたくなる気持ちは
ないです。

友達の親、彼氏の親がお金に困ってない姿を見ているとなんでうちの両親だけ
借金返すための生活をしているんだろうって
思ってしまいます。

幸い、今結婚前提に付き合っている彼氏が
稼ぎもありそんなお金に困っている様子もないので余裕を持って私に接してくれている気がします。

そんな借金のある親との付き合い方について、
教えていただけたら嬉しいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

気ままに生きた反響

 ぺこさん、両親が問題を抱える中、大学を卒業し自活できていることは素晴らしいとおもいます。ご自愛ください。
 親なのに子供の責任を放棄して自分の快楽のみに費やすことは言語道断と思います。でも、あなたにとっとは親は親で結縁でもありますから見捨てる事も出来ない状況でしょう。基本的に親は子を扶養する義務はありますが、子は親を扶養する義務はありません。良心や仕方なしの気持ちで割り切るしかないと思います。
 どうしても、日本人の中に親の恩や孝行という言葉が出てきて、親に今まで養育されたから何かあった時は親の面倒を見るのは当たり前だという風潮が根深くあります。法律もその辺りを意識して作成されていると思います。
 曹洞宗をお開きになりました道元禅師は『正法眼蔵随聞記』で「出家は父母の恩を生きとし生けるものに向けるべし。」(意訳)と言っております。これはどんな親に育てられても恩返しは生きとし生けるもの皆平等にすべきであると言っております。あなたが人様のお役に立てて立派に生きている姿こそが親孝行だと私は思います。
 私は親のことは取り敢えず脇に置いといて、自分の人生を充実させた方が良いと思います。奨学金も借金です。他のことにかまっている暇はあなたに無いはずです。私の知り合いは50歳でようやく奨学金が全額返せたと言っておりました。取り敢えず今、あなたの両親は健全だと思います。先ずはあなた自身の心配をしましょう。付き合っている方のためにも金銭面で苦労しないことを私は祈っております。
 
 

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日本に住んでいるかぎり大丈夫

日本の法律はけっこう人に優しくできています。
自己破産で借金を精算することができます。
収入が少なくても生活保護制度で救われる方法があります。
生活保護世帯は医療費や介護も無料になることが多いです。
無収入無年金の独居高齢者が要介護になって、生活保護収入だけで老人ホームに暮らしていたりもします。
なので、借金については闇金などから借りなければ最終的にはどうにかなる、日本の福祉制度は捨てたもんじゃないと安心してください。
ただ、税金の滞納については自己破産してもチャラになりません。
借金は貸す側もビジネス(投資)だから、回収できないリスクを承知の上。
税金は国民の義務だからそうはいかない。
重要なのは、税金を滞納しないことと、本当に困ったときには役所や地域の民生委員さんに生活保護の相談をすることです。
過去は過ぎ去りもう無い。未来は未だ来たらずまだ無い。
今心配しても仕方ないことは今は考えず、あなたはできることをできる範囲でやれば良いだけです。
私も奨学金を返済していました。
たしかに大きい金額ですが、よく考えたらサラリーマンの年収くらいの金額。
病気で1年間休職したりすることを想像してみれば、奨学金は健康に毎日働けているなら必ず返せる金額ですよね。
大丈夫。思っているよりずっと明るい未来が待っています。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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