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会社が精算になり失業しそうです

回答数回答 2
有り難し有り難し 22

第二次ベビーブームの就職難の中、20年ほど前、新卒で当時ブラック企業と言われた金融会社に就職しました。
朝8:00から夜21:00までは業務を行い、そこから残務処理という生活をしてきました。
ところが外資に買収され、ホワイトになったのですが、10年ほど前より清算の動きになり、現在最終段階となっています。
人がいなくなる中、それでもやらなければならない仕事があったので、頑張りました。しかし今年に入り、ほぼ仕事は無くなりました。おそらくはこれからリストラ、もしくは完全に精算される形になるでしょう、自分ももう40代後半で再就職出来るのか分かりません、住宅ローンに子供2人の学費、いったいどうしたらいいのかわかりません。
ふと、死ねば住宅ローン完済になるし生命保険が入るだろうから家族には多少なりとも残せるなどと考えてしまいます。
弱い人間だと言う事はわかっています。
しかし、どうしたらいいのか分かりません。
悔しくて情けなくて悲しくてやり切れない気持ちです、頑張って来たのに報われない、この弱った心をどのようにすればいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それはお辛いですね。

20年も頑張ってきて
今から再スタートというのも
しんどいですね。
借金や教育資金のために
自分が犠牲になっても考えてしまうのも
無理はないと思いました。

私のお寺も御布施が減ってしまい
今兼業を考えています。
久々に就職情報誌を見ましたが
選り好みしなければ
それなりの収入のある仕事は
まだまだあるなと思いました。
私は50代半ばなので
選択肢はもっと狭まるでしょうが
一緒に頑張りませんか。

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それは朗報ですね。
ご報告ありがとうございました。
私も嬉しいです。

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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命での借財返済など 考えることをすぐに止めて下さいませ…

 長らく御大変なお仕事を続けていらっしゃったんですね。本当にお疲れ様でございます。どうぞ御自身を充分に労ってあげて下さい。頑張ってきた御自身を誉めてあげて下さい。
 そして、まず『命を以て住宅ローンを完済する』という考えを捨てて下さい。
 何故なら、そんな必要は無いからです。
 そして、あなたの命でローンを完済したとして、そのお家で御家族が「安心して楽しく暮らせる」はずはないと思うからです。
 ウソだと思うならば、御家族にはっきりと御聞きになって下さい。
 あなたはまだ会社員の身です。労働者です…ならば組合に加入できます。
 一人でも加入できる「○○ユニオン」や「○○一般労働組合」というものが各地にあるそうですので、まずお近くの組合を訪ねてみて下さい。
 そこであなたの労働者としての権利を再確認なさって下さい。
 少なくとも会社側が勝手に「ハイ会社を清算します。もうあなたに仕事はありません。解雇します」ということは出来ません。
 きちんとお話しなさって下さい…少なくとも、今のあなたの置かれた状況であれば、それを行うことには充分な意味があります。
 そして、もし退職となっても、命あれば生きていけます。
 次の仕事を探しましょう。
 雇用保険でしばらくは現在の給与の何割かは支給されるでしょうから、その時間を遣って資格を取得されては如何でしょうか。
 今までの仕事上での経験を生かして、あるいは「少し興味がある全く違う職種」にチャレンジすることにも大きな意味があると思います。
 「もう40代」…ですが、考えようでは「まだ40代」です。
 あなたはどちらの考え方を取りますか。
 いずれにしても、あなた一人で考え込まず、最愛の御家族とよく話し合って下さい。そのことできっと活路が開けます。…いえ、切り開く勇気が生まれます。
 あなたを、そしてあなたの御家族を仏様が支え、見守り続けて下さっていますよ…。
〈追伸〉
 本当に良かったですね…何よりです。
 どうぞお体を大切になさってください。
 益々のご活躍を念じ上げております…。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

和田様、小林様、まずお礼のコメントが遅くなってしまった事をお詫び申し上げます、また3か月ほど前に私の弱った心に寄り添っていただきありがとうございました、いただいたお話には何度も何度も読み返し、何度読んでも涙がとまりませんでした。

あれから3か月経ちましたが、この40代後半の男に奇跡が起きました。

変わらず会社は精算の最終局面で、3月末で仕事の無くなった社員30名が一斉に辞めその部署は解散となりました、早期退職金と再就職の斡旋はあったらしいですが、辞めさせられたと言った方が適切かも知れません。

正直、私も腹を括りました。

そのすぐ後、私に会社を通して取引先の同業への転職の打診がありました。
条件としては、採用であれば収入そのままで仕事内容もほぼ変わらず、現在の会社からは、早期退職金もあり、有給も買い上げるというすべてがうまくいけば、これ以上無い話でした。

そして数度の面接を経て、採用との連絡が来ました。
話の通り、収入はほぼほぼ変わらず、仕事内容も現在の特殊なアプリケーションを扱う仕事で現在の会社からは早期退職金有りで有給も買い取ってくれるとの事で決まりました。

一気に逆転した気持ちです、妻子いて、住宅ローンあってこれから学費もかかるところでこの逆転劇に自分でも驚いています。

世の中こんな事があるなんて、ただただ驚いています、また子供の頃より、自分が想い描いた事何一つ実現しなかったこの40代後半男に奇跡が起こりました。

転職先でも、質問させていただいた時の気持ちを忘れずに、真摯にかつ謙虚に仕事に取り組む所存です。

小林様、和田様、毎日食欲もなく眠れず、寝ても夜中何度も目が覚めてしまい、家族を不安にしてはならないと自分だけで抱え込んでいた精神的に不安定な時期に私の心に寄り添っていただけた事を心より感謝いたします。
本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ