父から新興宗教に家族で入ろうと言われた
初めて質問いたします。
当初父から新興宗教に入信する話を聞いた時、不出来な子供である自分を育てて貰った恩もあり、切実な父の思いに報いたいという気持ちが湧き上がりました。
しかしながら、私は思春期に仏教の教えに出会って以来個人的に仏様を信じています。より深く知りたいと思い、大学では仏教に関わる学問を学んでいます。
そのため、その新興宗教は私の知る仏教の教えとかなり違うために、かなり抵抗感があります。
このことについて父は浄土宗の住職資格を有しており、そのような矛盾点は百も承知の上で「新興宗教に入りたい」というのです。
元々幼い頃父も入信していたそうですが、頭の片隅に置いておく程度だったそうです。実際に我が家では仏教も含めて宗教の話が会話に出たことはほとんどありません。
父の思いに対して、私以外の家族は「父の気が済むならばそれでいいのではないか」とあまり興味がない様子です。わたしも父の気が済むようにして欲しいし、家族間に荒波を立てたくありません。
父は私の仏教への思いに対して「○○(新興宗教)は仏教も包括してるから、仏壇があっても仏教を信じてても大丈夫」と気にしない様子です。
しかしその宗教に入信する儀式を受ければ、私の本当の気持ちはどうであれ縁に背くことになり、素直な気持ちで仏様を拝することができなくなるのではないかと考えております。
しかし、そもそも自分が心の底から何を信じたいのか、本当に仏様を信じているのかわからないようになってしまいました。
ただ驕り高ぶって仏教を学んでいるだけではないか。
わたしの仏様への思いは若者特有の迷いから誘発される、一時の「流行」「ファッション」であるかもしれない。
ただの「ファッション」であるほどの軽い気持ちならば、そのように抵抗を抱かず入信してもよいのではないか···など考えてしまいます。
もう私は父や家族に良い顔したいのか、
それとも父との溝がうまれて死に際まで私が入信しなかった事が思い残しになっても良い、という覚悟で入信しないか、どちらも決心がつきません。
長々と文章を失礼致しました。
どうかお力をお借りしたいです。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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信仰はファッションではありません。
かりもさんのお悩みお察し申し上げます。
僧侶の資格を持っておられるお父様が新興宗教へ入信するということ、現在はどのような立場(職業)におられるのか分かりませんが、あくまで個人的なことですから、家族全員で入信するというのは無理がありますね。
子供が小さい頃は、親が子供を連れてお寺や宗教施設に行くことはあっても、子供にとっては信仰心に目覚めて行っている訳ではありませんから、これはどの宗教にも、もちろん仏教のお寺でも同じことが言えます。物事の良しあしが理解できるようになったら、改めて自分の信じる宗教、信仰を確かめるべきなのです。
今回の、かりもさんのお話も、家庭では僧侶の資格を持ったお父様が信仰の話をしてこなかったという結果として、家族の皆さんもご自由にとなっています。本来はあり得ないようなお話ですが仕方ありませんね。
さて、これからどうするかですが、やはり、かりもさんご自身が納得できることが大切なことです。信仰は「ファッション」ではありませんから、この機会に学ぶことも必要なのかもしれません。
あくまでお父様のためではなく、かりもさんご自身が生きている上での指針たるものが宗教であり信仰です。誰のための信仰なのか、誰の為に何のために祈るのかです。