この問答を娑婆にも伝える
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「死にたい命」はありません
命が、生きようとするはたらきのままに生き続けているからです。
年齢を問わず。状態を問わず。たとえ無意識下であっても、です。
あるお医者さんの本で読んだ話です。
長期療養や終末期の患者さんで、こう訴える人がいます。
「先生、自分はこんな状態で生きながらえたくはありません。もうたくさんです。治る見込みがないなら、いっそ死んでしまいたい。楽になる薬をください」
先生はこう答えます。
「そんな薬なんか使わなくても、水を飲むのを止めるだけで、数日で簡単に逝けますよ」
それでみなさん断水を試みても、半日ももたないそうです。
死にたい命はありません。
「こんな風に生きるのは嫌なんだ。もっとより良く生きたいんだ。私の人生はこのようであるべきなんだ」と訴えている命があるだけです。
「死にたい」と頭で考え、口でつぶやいてるあなたの体は、呼吸し、絶えず心臓を動かしている。今日も栄養を補給し、細胞を再生させている。ウイルスが侵入すれば排除する。ぐっすり眠って回復しようとする。仮にドボンと川に落ちれば、必死にもがいて浮かび上がろうとするでしょう。
そのはたらきを見つめてください。
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有り難し
質問者からのお礼
そうですね。
ありがとうございます。