同棲中の彼との婚約破棄について
現在結婚を前提に同棲中の彼がいます。プロポーズをされ、婚約指輪もいただきましたが、彼の親御さんが原因で別れようか悩んでいます。
彼の両親は父親の事業が失敗したことが原因で離婚しており、それ以降お父さんはどこにいるかも分からないし連絡も取っていないと言われていました。私も私の両親も不安に思いながらも彼の誠実な人柄に好感を持ち、結婚を喜んでくれていました。
ところがこのタイミングで実は彼がお母さんにも内緒で父親と連絡を取っていることが判明しました。しかも内容は、お父さんが彼にお金の工面も頼むもので、年に2.3回ほど実際にお金を貸しているようでした。他にも税金も払っていないので彼の会社に税務局から連絡が来たこと、住所もないしその日暮らしていくお金もないことなど、私にとってはかなりショッキングな内容で、私自身割と裕福な家庭で育ったこともあり、申し訳ないけれどこんな家庭に嫁ぎたくないと思ってしまいました。
彼に正直に話したのですが、結婚を決めてからは私に迷惑がかからないよう一切連絡は取らないと決めていたし、相続放棄もするつもりだから今後は迷惑は絶対にかけないと決意してプロポーズした。黙っていたのは不安な気持ちにさせたくなかったからで、申し訳ないと言われました。実際、同棲してからは連絡は取っていませんでした。しかし、いくらそう決意しても、実際実の親が今以上に困窮して助けを求めて来た時、普通の人ならとても見捨てることはできないと思います。そうなった時、お父さんの生活の面倒を見ないといけなくなるのは嫌です。また、お母さんも今はパートで生計を立てているようですが、将来同居を求められており、お母さんの生活も援助していかなければならないかもしれません。
今までありがたいことにそのような苦労がなかったので、これらのことを一気に全て受け止めることができないでいます。そんな中、家庭環境も似ていて、お給料も良い人とたまたま知り合い、アプローチを受けています。頭ではその人を選んだ方が親も自分自身も将来的に幸せになれるだろうと思うのですが、婚約者の彼自身は本当に申し分ない人で大好きなので同棲解消と婚約破棄を決断することが彼にも申し訳なく、とても辛いです。
やはり感情を抑えて自分の幸せのために別れを決断するべきでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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比較を止めることを「決断するべき」
こんにちは。
4ヶ月前の相談でも回答しました。
読んでくれましたか。
4ヶ月前の相談では、現在婚約中の彼氏さんと「2年前からお付き合いをしている既婚者の彼」を比較する内容でした。
私は次のようにアドバイスしました。
「収入や性格、家庭環境等結婚相手に理想としている」「既婚者」が、あなたと家庭を築くのですか。あなたの幸せに責任を持つのですか。年令を重ねても一緒にいるという可能性は担保されているのですか。そもそも、奥さんと「不仲」であっても離婚せず、きちんとした手順を踏んでいない状態であなたと交際をしている人が本当に信頼できるのですか。
結婚して、責任を持って、あなたと年を重ね、きちんとした手順を踏もうとしている「婚約者の彼」にはその全てがあります。浮気相手には、これらが全く無いと私には見えます。
このようにアドバイスしました。
あなたは、その後どう考えたのですか。
今回は、その浮気相手ではなく「家庭環境も似ていて、お給料も良い人とたまたま知り合い、アプローチを受けています」と書いています。
あなたは、常に誰かと比較して婚約相手を見ています。
そして、今回も婚約者が足りない部分を見ています。
婚約者のお父さんについては心配があるというのは分かりますが、「お母さんの生活も援助してい」くことにまで躊躇を感じて彼が背負っているデメリットのように書いています。
「同棲解消と婚約破棄を決断する」のは勿論あなた次第です。
ただ、人生の唯一無二のパートナーを他人と比較してしか見れないのは、今後あなたの幸せとは何かという課題になり続けると思います。
健康で、仕事もあり、お金もありで結婚するけれども、病気になったり、社会情勢で失業したり、思わぬ出費をするのが人生です。それは相手もそうだし、自分もそうなのです。
要は、何があっても信頼できる(裏切らない)、比較しない(他を羨まない)ことに重きを置かない限り、心は安らがないということです。
「決断するべき」は「別れ」ではなく、比較しないことを、です