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辛くても平気な振りをしてしまう

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初めて質問させていただきます。失礼がありましたら申し訳ありません。

3月上旬に母が亡くなり、もうすぐ1ヶ月になります。今年に入り、以前から患っていた癌が少しずつ悪くなってはいたのですが、自宅から病院に通っていて入院もしておらず、亡くなる前日まで普段と変わらず母と過ごしていたので、あまりにも急で、まだ心が追いついていません。

職場の方や友人は気を遣ってくれますが、もうすぐ1ヶ月経つのもあってか、「そろそろ落ち着いてきた?」と軽い雰囲気で聞かれたりもします。
落ち着くどころか、母が亡くなった日から時間が経つにつれ、悲しみが深まっているような感覚がし、とても以前と同じようには振る舞えないのですが、だからといっていつまでも落ち込んでばかりいて、相手に気を遣わせるわけにもいかず、どうすればいいのか悩んでいます。

本音としては、今はまだ取り繕うことなく、素直に悲しみを吐露することを許されたいのですが、「いつまで落ち込んでるんだろう」とか、「暗い話ばかりされても…」と思われるのではないかと不安にもなってしまい、無理に笑ってみせたり、平気な振りをしてしまいます。

自分の心が自然と前を向けるようになるまで、悲しみを隠さずにいてもいいのでしょうか。辛さを我慢せずに、周りの人に甘えても嫌がられたりしないでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まだ辛いんですと、声をあげていい。

ゆずき 様 相談ありがとうございます。

まずは、お母様のお悔やみを申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。合掌礼拝
さて、急にお亡くなりになり、哀しみが癒えないご様子。ごもっともなことだと思います。
悲嘆喪失からの回復には、哀しみを中心に、混乱・否認・怒り・抑うつ・諦め・転換そしてやがて回復へというような道順をたどることが多いようです。道順といっても順序良くではなく、行ったり来たりするようで、ゆずき様も、いろんな思いが込み上げてきて、落ち着いてきたという状態にはならないようですね。
悲嘆からの回復の期間は人それぞれですから、他人からいろいろ言われて、ついていけないのも、当然だと思います。

ですので、哀しみを隠す必要はありませんし、一人になりたいときは一人になっていいし、泣くだけ泣いていいと思います。また、誰かに話を聞いてほしい時は、信頼できる人に気持ちを聴いてもらってください。辛いんですと声をあげていいのです。
自分の気持ちを押さえつけると、哀しみが放出されずに、辛さがいつまでもついてきます。哀しみを放出するには、温かい柔らかな雰囲気、優しさを感じるような状態で、気持ちを抑えず、吐露していくことが癒されていくことかと思いますので、お母様の優しさ・温かさ・思いやり・愛情を思い返しながら、自分の思いをどうぞ無理のない範囲で、わかってもらえそうな人に伝えてください。

また、もし気持ちを吐き出すことができない状況の時は、どうぞここへ何度も投稿するとか、メールをいただければ、返信させていただきます。
1人より多数で聴いて、沢山の言葉からきっかけをつかめば、さらなる癒しにつながりますので、検討してみてください。
合掌礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

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