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母は許してくれますか?

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2度目の質問です。
以前の質問に返答いただきありがとうございます。

今月24日に母の四十九日法要です。
母が居ない寂しさと辛さにほぼ毎日泣いていました。
それと同時に母を助けられなかった、
もっともっと早く助ける行動がとれていたら
母に辛い苦しい思いをさせ、
母が助からなかったのは自分のせいだと後悔と自己嫌悪の日々です。
母はこんな親不孝の娘を見守ってくれていますか?
近くにいてくれますか?
助けることが出来なかった私を許してくれますか?
脳死判定後、面会してる際に母が2度首を横に振りました
大丈夫だよと伝えたかったのか、
まだ脳死してない!臓器提供はやめて…!と伝えたかったのか、
医師は反射だと言いますがどうしても何か母が伝えたかったように思えてなりません


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

後悔の気持ちを自分の中で十分に消化する時間が必要

こんばんは。亀山純史と申します。

「お母さんを助けられなかったのは自分のせいであり、もしも、もっともっと早く助ける行動がとれていたら、お母さんに辛い苦しい思いをさせることがなかったのに。」というお気持ちを、私は否定はしません。そして、「そのような私をお母さんは許してくれるだろうか。」というお気持ちも、私は否定しません。

私たちにとって、「死」というものは非常に不可解な現象なのです。昨日まで、さっきまで元気でいた人が、突然、この世から消えてしまう。そこに伴う心境は、「後悔の気持ち」です。そして、その後悔の気持ちを自分の中で十分に消化する時間が必要なのです。しかし、消化すると言っても、故人に対する後悔の気持ちを消し去るのに、十分な答えはないのです。ここでの消化とは、「死」という非常に不可解な現象を、否定することが出来ない事実として、自分の中に受け入れていくことです。そうするところに、故人への後悔の気持ちは、十分に故人へと届き、故人はあなたのことを決して否定することはないでしょう。

以上が私からの回答です。人の死は一年、二年、三年と時間をかけながら、自分の中で消化されていくものです。まだまだ、悲しみが先行する時期だと思いますが、お体を大切になさってください。

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