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番組への期待の高さ故の他番組への嫉み

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タイトルの内容に加えて、自分が「面白くない」と思って切った番組を、世間が「面白い」と評価している声を聞くのが辛い。

かなりぼかして書きます。
今クールやっているとある番組をA、次クールの同じ枠の番組をB、更に次クールのをCとします。

私はBの原作も、監督の過去作も大好き。
でもその監督に対する世間の評価は真っ二つ。Bへの評価も割れること必定。

Aは、知名度のある監督ではなかったので注目度は低かったけど、始まってからはファンを増やしている様子。Cは人気監督が担当するので、恐らく人気が出る。

Bに期待を寄せていて、絶対に面白い映像化になってほしいと強く思っている私。
その反動でA・Cには「面白くてもいいけど、終わった後の人気や評価がBを超えないでほしい」という、独占欲にも似た感情が際限なく湧いてきて苦しいのです。「妄想杞憂嫉妬」とでも呼べば良いのでしょうか。

面白い/面白くないを決めるのは自分自身。世間に流されず自分の中で納得するジャッジが下せればそれでいい、何より人の好みなど千差万別だ、と頭では分かっているのですが。
既に視聴を切ったAですが、放送後にはSNSでの感想漁りがやめられず、更に言うと低評価が転がっていないかを真剣に探してしまいます。Bの監督の過去作品を酷く貶していた人がAを絶賛しているのも癪に障る。

因みにAを切った理由は、テーマが好みに合わなかったこと。そして主人公の性格が苦手だったこと。イライラしながら見るなんてこれ以上ない時間の浪費だ、と納得した上で切りました。
それでいて、自分の感性に自信が持てないというのも悩みのひとつで。
私が拒絶した「主人公の性格」が、世間には好意的に受け入れられているという事実。だから自分の感性が世間とズレているのではないか?もしAが喝采のうちに幕を下ろしたとして、途中で切った私には見る目が無かっただの、我慢して見れば良かった(だって世間が評価しているから)だの後悔してしまうのでは?と、これまた妄想して落ち込みます。

「3作品とも面白くて良かったね〜」ではなく、「Bが際立って面白く、世間からの評価も高くないと嫌!」と思ってしまう。もはやモンペです。Bの原作と監督を心底信頼しているのに、どうしてか他作品に負ける妄想ばかりしてしまう自分が嫌。

どうすればこの気持ちに折り合いがつくのでしょうか。教えてください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

判官びいきですね

拝読させて頂きました。
あなたのお気持ちとてもよくわかります。私もそう思うことはいくつもありますね。

あなたがそう思う気持ちは昔からあるものです。いわゆる「ごひいき」つまりファンの意識ですね。歌舞伎でも歌や芸能の世界でも相撲やプロ野球でもファンの心理というのはそういう風になるものではないでしょうか?

世間の風評はかんばしくなくても自分にとって最高ならば本来良いのですが、どうしてもやたらと評判などを気にしてしまいライバルを敵視してしまうのが人の心つまり人情なのかもしれません。

とはいえそれがエスカレートしていってしまいますと非難轟々となって悪口合戦になってしまったり、暴力沙汰や刃傷沙汰にまでなってしまう恐れはあります。

何でも頃合いを考えることも必要ですね。

あなたにとって好きなものがあなたにとって最高のものですからね、他人には関係ないことです。

因みにどんなに好きな人でも裏切られることもあります、そうすると逆恨みする場合もあります、その時も注意が必要です。

適度な節度や品格は必要ですね。そうでないと何もかもが自分の思い通りにならないことばかりで何でも嫌になってしまいます。

お返事ありがとうございます。そうですね、それぞれの監督さんや作品を心から愛して応援している方々は数の差ではなくいらっしゃるでしょうからね。或いはですがあなたがこれから年齢を重ねていろんな出会いや経験を踏んでいく中であなたがいいなと思う作品も傾向が変わってくると思います。それはあなたの心の成長の証でもありますからね。どうかそれぞれの作品や作り手の方々を尊重しながらあなたが好きな作品をこれからも愛して応援なさって下さいね。あなたのことも心から応援してますね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

コメントが遅くなってすみません。
そして温かいお言葉、ありがとうございます。

最近バタバタしていて、A放送終了後のSNS感想チェックができない日が続いたことにより、結果的に心が凪いできました。これを機会に、無益なことはもうやめます。

改めて思い返すと、心身ともに疲れきっていた時に出会い、再び前を向く後押しをしてくれたのがBの監督の過去作品でした。たとえファンが少数だったとしても、あの時あの作品に救われたのは「本当」。その気持ちを大事に。
そしてAが好きで、(かつての自分のように)Aに救われている人がいるかもしれないことを心の端に留めて、これからも色々な作品に触れていきたいと思います。

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