hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

欲の観察についてアドバイスを下さい

回答数回答 2
有り難し有り難し 9

私は自身の欲を観察するとき、三毒(貪瞋痴)の概念をいちいち用いてその欲をラベリングしていくよりも、その瞬間における「欲している感覚、執着している感覚」と「あるがままの現実の状況」それぞれに直感的かつほぼ同時的に気づいて「あ、欲に囚われている。執着している。」と実感していく方が楽に欲望熱中状態からの切り替えを行えるのですが、やはりそのような大雑把なやり方よりも三毒の概念で細かく分析していくようにして精進していった方がふとした出来事から来る「思わぬ躓き」や「精神的カウンター」のような「痛い目」に遭い難かったりするのでしょうか。
というのも、私の場合三毒の概念を用いると、どうしても「慢」への対処がおざなりになってしまう傾向があるような気がするのです。(ちょうど今日それで「痛い目」に遭って苦しんでしまいました……)
私は出家でも在家でもない身分ですが、どうかアドバイスいただけると幸いです。

2021年6月1日 3:15

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

根っこ

センジョウさま

欲の観察、三毒(貪瞋痴)の観察において重要なのは、その分類や分析ではなくて、その大元、親分の正体を見極めて、そこを対治していくことが大切となります。

いくら枝葉を切っても、根を切らないと解決にならないというところです。

その根っこは、無明(根本的な無知)となりますが、更にその大元は、倶生の諦執、真実執着と言われるモノ・コトへの実体視執着になります。

まるでそれが実体があるかの如くに顕れてくる、その顕れへの囚われとなります。

そのように認識してしまう問題をどう解決していくのか、それに取り組むことで煩悩障と所知障を滅していくことが、仏教においては大事となります。

このように私たち凡夫の誤った認識のありようについては、下記がその理解に役立つでしょうから、ご参考になさって下さいませ。

「お化け屋敷の喩え」(齋藤保高先生)
http://rdor-sems.jp/index.php?%E3%81%8A%E5%8C%96%E3%81%91%E5%B1%8B%E6%95%B7%E3%81%AE%E5%96%A9%E3%81%88

川口英俊 合掌

2021年6月3日 5:55
{{count}}
有り難し
おきもち


一瞬ごとの感覚と仏教心理学での分析

を分けて扱った方が良いと思います。
 ヴィパッサナー実践しているときは、すべての感覚を一刹那ごとの生滅になるまで細切れにして、次の刹那のものとは分けて扱ってください。何でもいいから感受してそれを「欲」と感じたら、「欲」だけで捨てる。次の刹那も、というか、何秒(何億刹那)も続けて同じような感覚が生じますが、それぞれ、変化するまでは「欲」「欲」「欲」と見ては捨てる見ては捨てるを続けるしかありません。千本ノックとかもぐらたたきみたいなものです。
 見て捨て続けていると、「欲」が消えたり(新たに生じなくなったり)、同じ「欲」でも少し感覚が違ったりするかもしれません。そのつど、別のラベリングをして、見ては捨て続けてください。一瞬ごとの変化生滅なので、考える暇などありません。
 瞑想の後で、今日の瞑想では……と、しっかり分析してください。
 日常生活では、臨機応変にやるべきです。時限付きで何かの用事をしている最中なら、てきぱきとこなし、終わってから、一応、あれでよかったかどうか頭で確認して、いったん終わる。感情とかの分析もその時やればよいでしょう。
 時間をかける余裕があるなら(たいてい、ありません)、心が汚れないように丁寧にやる。汚れて消えないなら、分析してみる。しかし、すべて瞬間ごとの生滅なので、過ぎた時間の分までさかのぼる暇はないと思います。
 TPOをわきまえて、その都度、適切に対処してください。うまくいかなくても、どうせそれは過ぎ去っています。

2021年6月1日 7:52
{{count}}
有り難し
おきもち


初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お二人のご意見を読んで、改めて己を省みることができました。
そうですよね。あくまで根本にアプローチしなければならないことを忘れていました。
アドバイスありがとうございました。

「欲望・欲を抑える」問答一覧

生活が苦しくなるほどの物欲

タイトルどうりなのですが、私は何年も前から生活に必要ない買い物がやめられません。それで何回か離婚の危機になり、買う前に主人に必ず言う様に言われているのですが、欲しいものが多すぎて、金額も上がるので内緒でどうしても買ってしまいます。 特に一番くじという子供が欲しがる様なキャラクターグッズが好きで、一回700円くらいなのですが、当たるともっと当たると思ってやってしまい、当たらないと当たるまでムキになってやってしまいます。買っている時まずいなと思い汗も出てくるのにやめられないのです。 昔からお金が貯められない方でしたが、主人に会う少し前から生活のことを考えて必要なお金は残しておけたのですが、一番くじというものにハマってから、借金もしてしまい、コントロールできません。 心療内科の先生にも相談したのですが、うちでは取り扱っていないと言われました。 結婚したては主人や主人の母がお金使いが荒く、10円20円切り詰めていた私は心労で具合が悪くなるくらいでしたが今はすっかり逆です。 夫婦で通帳は別ですが、なんで自分はこんなになって治らないのか困っています。 自業自得の救いようのない馬鹿でしょうか? あと今職場で人が余る時があり、席が足りなくなることがあり考えてすぎて頭がぐちゃぐちゃになり、今日休んでしまいました。 くだらないかもしれませんが、お時間がございましたらどうぞ宜しくお願いします。

有り難し有り難し 25
回答数回答 1

欲求が強くて冷静な判断ができません。

僕には付き合って3年目になる彼女がいるのですが、 最近になりこのまま付き合い続け、結婚をしていいのか不安になります。 僕は25歳で彼女は24歳です。同棲をし半年になります。 理由は主に、 ①「もっと自分に合ったいい人がいるのではないか」と ②「他の女性とも性行為がしたい」です。 ①について詳しくお話しします。 当然なのですが彼女には、いい所もあれば悪いところもあります。 いい所は、・容姿がいい・頭がいい・文学的・行動力がある・公務員である、 など沢山あります。 悪い所は、・怒りっぽい・感情の起伏が激しい・ネガティブ・器が小さい、 などあります。 僕はこのネガティブな所と感情の起伏に振り回されて毎日気を遣うのが嫌になり、他の女性の方が生涯を共にする上で楽なのではないかと思うようになりました。 付き合った当初からそうだったので彼女との話し合いで何度もすぐ怒らないでや、もっと冷静になってなど話し合いをしてきました。 確かに付き合った当初よりは良くなったと思うのですが、これから死ぬまで一緒にいることを考えると付き合う自信がなくなってしまいます。 ②に関しましては僕の気持ちが原因です。 簡単に説明すると、彼女に興奮しなくなりました。セックスレスです。 対策としては、場所を変える。興奮する動画を視聴しながら行為をする。などありますが単純に他の人と行為がしたいという気持ちが強いです。最低です。 彼女にも他の人としたいとは伝えていませんが、興奮しなくなった事は伝えています。 とても傷ついていましたが、今は落ち着き前向きに考えてくれています。 以上二つの理由で今後どうするかとても悩んでいます。 お坊さんにご相談する内容ではないかもしれませんが、以前ご質問をした際に お坊さんのご回答にとても心が救われました。心から感謝しています。 本来は自分の人生なので自分で判断し決断するべきなのですが、 後悔するのがとても怖く、別れようと思っても過去の思い出や楽しかったことを思い出すとどうしていいのかわからなくなります。自分勝手な悩みだと理解しています。 未来のことは誰にも分からないので僕が覚悟を決め決断するしかないのは承知していますが考えれば考えるほど心が苦しくなります。 何か助言やお坊さんなりの考えがあればご教授頂きたくご質問しました。 ご回答の程よろしくお願いいたします。

有り難し有り難し 7
回答数回答 1

満たされすぎて欲望がない。

25年来の友人からの相談です。 彼女曰く やりたい事は全てやってしまって 自分の人生に満足しすぎていて 生きるということにさえ執着が無くなってしまった。 お金も子供も仕事もパートナーも友人も満足しているし 世界中で行きたいホテルは全て泊まったし 世界旅行も何回もしたし 三つ星レストランも海外の行きたいところは全て行ったし 家も高層マンションを自分の思い通りにリノベして住んでいる。 投資がメインなので仕事をしなくても良いのだが 子供の教育上働いていないのはよくないと考え 一応、会社を何個か経営していて 仕事は至って順調。 コロナ禍でも経営状態はむしろ好転しているとのこと。 先日の地震があってめちゃくちゃ揺れて このまま死ぬかもしれないと思った時に 全く怖くなく、死ぬのもアリだと感じてしまって 今までも満たされすぎて欲望がないと思っていたが 生きる欲望さえもないということに気がついてしまったとの事。 普通の人たちが欲しがっているものはとっくに手に入れていて 今は興味も無くなっている。 周囲の人たちが喜んでくれることは嬉しいけど 死んでもこの人たちを幸せにしたい! とは思っていないとの事です。 何物にも執着しないことが 自分の夢を最速で実現するために必要だと気がついて 執着することを徹底的に排除してきた結果 本当にやりたい事さえ無くなってしまって 燃え尽き症候群のような感じで生きているとの事です。 この様な方は、どうすれば良いのでしょうか? もう、解脱の領域に近いため十分に生き切ったので いつでも死んで良いものでしょうか? どうやったら、世の中のためになることへ 目を向けてもらえるのでしょうか? という思いは私が勝手に思っていることで 残念ながら彼女は地域とか国とか世界とか地球のためにとか そんなことは考えもしない、と言っておりました。 でも、私に相談してくるということは 何かしらもう一度欲望というものを取り戻してみたいと 感じたからなのだと思います。 私は普段は目標に向かってゆく方々のお手伝いをさせていただいておりますが 目標を全て達成した先に目標が見つからなくなってしまった人の相談は 初めての経験で、どうやって解決してゆけば良いのか分からなくなり、 もしご存知でしたら教えていただけますと嬉しいです。

有り難し有り難し 11
回答数回答 2

何かを好きになることは、いけないこと?

 僕は絵を描くのが好きなのですが、周りの絵を描く人を見ていると、誰にも見てもらえなくて絵を描くのを止めたり、上手い人に嫉妬して絵を描くのが嫌いになったりしてる人が多いのです。  そういう人たちを見ていると、「他人から見てもらえることや、上手くなることに執着してそれを追い求めても、結局は満たされずに絵が嫌いになってしまう。絵をずっと続けていくには、それらに囚われず、絵そのものを好きになることが大切だ。」と思うようになりました。  そうして色々調べている内に、初期仏教の「感覚に執着しない」という教えに辿り着き、それが様々な教えの中で最も根源的だと思うようになりました。  「○○が欲しい」「○○が快い」と思って追い求めて行っても、それが満たされなかった時に結局苦しみを覚えてしまう。苦しみを覚えないためには、感覚に心を動かされず、静穏な心で物事をありのままに受容すればいいのだということです。  実際その教えを実践していって、絵以外の様々な物事にも影響が出てくるようになりました。今までは自分のマイナス感情に振り回され自己嫌悪に浸っていたのですが、「これはこういう情動なのだ」とありのままに観察し、執着しないことでそれらの悪循環から抜け出せたのです。  しかし、よくよく考えてみれば、「絵を描くのが好きだ」というのも感覚であり、執着です。「これは自分の人生でやりたいことだ」と言ってしまえば、それが果たせなかった時の苦しみの源になります。もしそうだとするならば、絵を描くことを好み、苦しみなくそれを楽しみたいという欲求にも囚われてはいけないのではないでしょうか。  

有り難し有り難し 6
回答数回答 1

密教における欲、怒りについて。

昔、私が学生だった頃、大学でインド哲学を学んだ人から、こう教えられました。「初期仏教では人に属する欲は全て良くないものと全否定されるが、時代が経てだんだんと欲は肯定されていって、仏教の最終段階である密教では「セックスは菩薩の境地だ!」と教えられるのですよ。そうやって密教では性も含めあらゆる欲が全肯定されるに至るのです!」と。 また同時に、弘法大師を信奉するある僧侶の方が「日本人は怒れないないからダメなんだ!」と仰り、その言葉を持って、先の人からは「(人に対して社会に対して)もっと怒れ!怒れ!」と、私は言われ続けました。 私は{密教では怒りの感情も人間に属する<聖なる属性>として肯定されるのか。。}と思い、それからというもの、私は何かと「怒り」を持って親や世間の人たちに接し、それが故に大きな軋轢を家族や人々との間に作ってきました。 今はそのようなことすべてを後悔しています。 私も老齢を迎えつつある今、お釈迦様の言葉や弘法大師の「四恩十善の教え」を知るなかで、実際のところ、密教では「欲」や「怒り」はどのように扱われるのだろうという疑問が頭から離れません。 彼らが言ったように、欲や怒りは密教では「善きもの」なのでしょうか? そのように肯定されるものなのでしょうか。 お釈迦様の教と密教はそれほど違うものなのでしょうか。 どうぞお教下さい。

有り難し有り難し 46
回答数回答 3

関連する問答

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ

相談カテゴリ
-四苦八苦 SickHack!▼ 全カテゴリを見る

仏教駆け込み寺 自殺防止・DV・虐待・鬱 相談窓口のご案内
hasunoha YouTubeリスト 回答層YouTuberのまとめ

関連コンテンツ

娑婆のニュース
仏教を知る ブッダの言葉
そらノート

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ

縁切り供養寺大法寺