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結婚しているのにずっと元彼が忘れられない

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有り難し有り難し 31

私には、結婚3年目になる夫と1歳の子どもがいます。しかし、7年前に4年間付き合っていた男性のことが忘れられません。

全てが大好きで、人としても尊敬できる自慢の彼でした。
しかし私の仕事が忙しくなった頃、すれ違いが増え、別れを告げられLINEで別れてしまいました。

それから半年もしないうちに、私と付き合う前の元彼女さんとヨリを戻していて、とんとん拍子で翌年には結婚、すぐに子どもも授かっていて、いまも第二子を妊娠中のようです。

奥さんと私は、関わりはないものの面識がありました。すると、SNSを通じて奥さんから何回も嫌がらせをされました。イジメをするような評判の良くない子でした。
なぜそんな子と結婚してしまったのか、、、すごくショックでした。

でも、わたしも前に進まなければ、と友人の紹介で今の夫と出会い、結婚しました。しかし夫は私の妊娠期間に不倫、子どもが産まれても育児・家事を全くしようとせず、自分第一で自分のことに時間を費やします。
好きで結婚したはずなのに、どこが好きだったのかも分からなくなってしまいました。尊敬できるところがありません。触れられるのも嫌になってしまいました。

離婚を決意し、話し合いをしたところ、もう一度チャンスをくれないかと言われ、今は父親として努力していることが伝わっています。

私も、夫に対してもっと尽くそうと思い、日々向上心を忘れないように心がけているのですが、私の気持ちは戻らず、元彼氏のことを毎日思い出し、「元彼と結婚していたら…」と叶いもしないことを想像して悲しくなってしまいます。

「こうなってるのも自分の選択であり自分の責任だ」「思い出だから美化されてるんだろう」「元彼ともこうなっていたかもしれない」「こういう運命なんだ」と自分に言い聞かせているのですが、気持ちはどんどん大きくなっています。

私も母親なのに、別の人が忘れられないなんて、そんな自分が嫌で、そして誰にも相談することが出来ず辛いです。。
辛さから解放されるには
どうしたら良いのでしょうか。
(長くなってしまい申し訳ございません)


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幸せは「常に ここに」

こんにちは。

最近、藤井風さんの「きらり」という曲が好きで、しばしば聞きます。
歌詞には、次のようなくだりがあります。

「無くしてしまったものを振り返って ほろり
時には途方に暮れてただ風に吹かれて ゆらり」

「何か分かったようで
何も分かってなくて
だけどそれが分かって本当に良かった」

「新しい日々は探さずとも常に ここに
常にここに ここに」

「荒れ狂う 季節の中も 群衆の中も
君とならば さらり さらり
新しい日々も 拙い過去も 全てがきらり」

この歌詞の部分にとても共感を覚えます。

過去を惜しんだり、懐かしんだり、悔やんだりして、人は時に「途方に暮れ」る。
人は、人生を「分かった」ようなつもりになるけれども、実は「分かっていな」いことが少なくない。いや、そもそも自分の見ていることに間違いが無い、と硬直するところに間違いの元があるのではないか。柳のように「さらり さらり」と柔軟に受け止めつつ、幸せは「常に ここに 常にここに ここに」あるという基盤を大切にすべきだ。そういう基盤を大切にする中に、「新しい日々も 拙い過去も 全てがきらり」と輝いていく、と歌っているように聞いています。

私は、藤井さんが「常に ここに 常にここに ここに」と何度も繰り返して歌うところが好きです。人間は、百の言葉を聞いても肝心の一が分からない、ということが往々にしてあります。幸せはいつか、どこかではなく、「常に ここに」なのです。何度繰り返しても繰り返し足りない、そんな思いを感じます。

ご主人の「不倫」等の問題で一時は「離婚」をも考えたのでしょう。
しかし、「父親として努力していることが伝わって」くるほどに変わり、あなたは「夫に対してもっと尽くそうと思」う心を持って、ご夫婦は復調の軌道に乗りつつあるのだと思います。

元彼さんを惜しんで、懐かしんでしまうこともあるでしょう。
「不倫」がなかったら、と思うこともあるかも知れません。
しかし、幸せはいつか、どこかではなく、「常に ここに 常にここに ここに」なのだと思います。

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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幻想を捨てましょう

拝読させて頂きました。
忘れられない、そのお気持ちもとてもよくわかります。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
それでも過去ですから忘れていきましょう。過去の恋人もあなたももはや変わっています、あなたが抱く恋心は幻想を追い求めているに過ぎません。
すっぱりと過去の思い今でも好きという思いを捨てましょう。
あなたにとって大切なのはあなたの家族です、あなたのパートナーです、あなたのお子さんです。
あなたにとっても元の恋人は大切な人ではありません、過去の記憶でしかありません。
あなたやパートナーの方そしてお子さんが毎日をお互いを大切に思い、健やかに心から幸せに生き抜いていかれます様心から祈っていますね!そしてあなたを心から応援してますね!

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまいごめんなさい。

釋 悠水様
ありがたいお言葉、本当にありがとうございます。藤井風さんの『きらり』聴いてみました。過去を思い出して悲しくなった時、釋さんのお言葉を思い出しながら聴いています。過去も未来も「全てがきらり」と輝いていけるように、今を大切に、日々に感謝して、歩んでいこうと思います。素敵な曲を教えて頂きありがとうございます!

Kousyo Kuuyo Azuma様
ありがたいお言葉、本当にありがとうございます。幻想だと、はっきり言っていただけてはっとした気持ちでした。とはいえ、未だ思いを捨てられずにいます。。しかし思い出してしまう時に「幻想だ!」と思い直せるようになっていると思います。家族を大切に前を向いて生き抜いていきたいと思います。応援のお言葉が、とてもうれしかったです!

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ