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守本尊様について

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有り難し有り難し 3

先日、自分の守本尊様を知る機会がありました。そこで気になったのが、干支と守本尊様との結びつきの由来?です。調べてみてもイマイチ分かりませんでした。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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残念ながら「ただあてはめた」だけなのですよ

こんにちは

 せっかく質問に来ていただいて、このような結論を言うのは申し訳ないのですが、干支と守り本尊の関係は、「ただあてはめた」になると思います。

 まず、私たちは十二支を、子=ねずみ 丑=うし などと読みますが、これは、もともと占いなどで使われていた、「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」に覚えやすいように動物を当てはめただけのものだそうです。

 守り本尊についても、仏教には、様々な如来・菩薩がありますが、その中でも功徳が顕著といわれる、千手観音、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来の八尊を子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二支に当てはめ、その生まれ年によって、割り当てられた本尊を守り本尊と言っているにすぎず、これに何か特別な意味があるわけではないようです。

 それでもね、このような占い的な「守り本尊」を機会に仏教に興味をもってくれる人がたくさんいらっしゃいますので、それは大切にしたい風習だと思います。また長年そのように拝まれてきたことで、各守り本尊の諸如来・諸菩薩さまも、自分の役割分担みたいなものに気がついてそのように守ってくださっているようにも思います。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

とても分かりやすく、丁寧にご説明下さりありがとうございます。やはり干支との意味は無いのですね。ですが、私も大切な風習と思い自身の守本尊様を大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。

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