愛する極意
お読みいただき、ありがとうございます。
ご助言をいただければ幸いです。
結婚して18年になります。
仲良く穏やかに暮らしてきましたが、夫の隠し事が発覚し、あとでいろいろ知るのは辛いから、全て話してくれないかと頼んだところ、予期せぬ話を聞くことになりました。
一緒に暮らせば愛せるようになるかと思って結婚したが、そうはならなかった。と言うのです。
私を好きになったこともないそうてす。
ですが、彼の生きがいを応援する私は良い伴侶で、家族として大切に思っているとのことでした。
それでも、私が死んでも泣かない気がするそうです。
私と離婚して、愛せる女性と見つけたいかと尋ねましたが、誰のことも愛せない気がするから、このままで良いそうです。
夫は誰にでも親切な人で、私にも気を遣ってくれます。
私は夫を愛していますので、離婚などは考えていませんが、これ以上苦しまずに、幸せな気持ちで、愛されずとも愛し続けられる極意を、教えていただけないでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
夫の生き甲斐を応援するとともに、あなたも生きる目的を探して
愛のない夫婦生活だったのですね。。。
それは、切ないですよね。
生活する、人生を共にするパートナーではある。大事な人であることは、確かですよね。じゃなきゃ、一緒に生きるのが、苦痛ですものね。
人として、好きでいたいですよね。
夫が私に向けるものは、「愛」とは違うものであっても、あなたと同じ景色を見て、あなたと分かち合い、繋がっていく生き方を、夫は望んでいる。夫が思う愛とは違うのかも知れませんが、これも一つの愛おしい関係だと思いますよ。
夫の生き甲斐を応援するとともに、
あなたも 生きる目的を探してみませんか。
夫婦生活は、夫婦一緒でなくてもいいのですから。あなたの楽しみや喜びは、家庭外にあってもいいと思いますよ。そして、家を居心地良く、夫がいる家庭に帰る。そんな暮らしも、また特別なものですね。(うちの夫婦もそうなので)
言葉尻ではなくこころ
拝読させて頂きました。
パートナーの方からそのように言われたのではあなたも相当ショックを受けておられるのではないかと思います。事の発端がどのようなもので、なぜそこまで話が極端になってしまったのかはわからないですが、あなたが大変辛い思いをなさっておられるのではないかと思います。
あなたのパートナーを愛するお気持ちも形があってないようなものかもしれません。思いやりの気持ちの方が強いかもしれませんし、一緒に人生を歩んでいく中で心から大切にしたいという気持ちも強いかもしれません。
パートナーの方が人を好きになるという気持ちはそもそもあなたとは感覚も違っているのかもしれませんし、パートナーの方が人を愛するという感覚は今まで経験したことがないのかもしれません。詳細はご本人しかわからないですけれども、「人を好きになる」「人を愛する」というのは言葉では言い尽くすことのできないことなのかもしれません。ですからあまりのその言葉通りに鵜呑みにしてしまうのも疑問ですね。言葉だけで考えててしまいますと揚げ足取りの様になってしまって、その人の心の奥底にある人への思いやりの気持ちも見えなくなってしまいますからね。
パートナーの方は現にあなたのことを大切な存在だとおっしゃっているのですから、少なからずあなたを心から大事に思っているでしょうし、あなたへの思いやりはあるでしょうからね。
ですからあまり言葉尻ばかりにとらわれずに末永くお付き合いなさっれいくことが大事かとも思います。
あなたがこれからもパートナーの方とお互いを大切に思いながら皆さんと仲良く幸せに生きていかれます様にと心より祈っております。
お返事ありがとうございます。なるほど…様々に深いお話しですし、いろんな思いや心のあり様ですね。
ショックだとは思いますが愛情についても思いやりや慈悲慈しみについてもこれからじっくりと一生をかけて見つめてお付き合いなさってみてはいかがでしょうか?心は様々に移ろい行きますから決めつけることなくお互いの思うによってまた関わり合いも変わって参ります。
愛も一生をかけての精進ですね。ありがとうございます。またあなたのお気持ちお聞かせ下さいね。
質問者からのお礼
お二人の住職の方にご回答いただき、大変ありがたく、感謝しております。
中田住職 様
お言葉通り、私には居心地の良い家庭があり、必要な時には助け合えます。
そんな大きな幸せを、過小評価していました。
私は好きな仕事に就き、趣味を楽しみ、友人にも恵まれていますが、愛されたいという気持ちが強く、こころに巨大な穴を空けています。
この大穴のおかげで、人の弱さや苦しみに、共感できるのかもしれません。
私を成長させてくれる穴。
前向きに生きていきたいと思います。
ありがとうございました。
東住職 様
死んでしまおうなんて~という島倉千代子の歌が聞こえてくるくらい、人生一のショックで。
ことの発端は、風俗を利用していることが分かったことでした。
それだけでも辛いことですが、このコロナ渦、夫や私の命にも関わる危険な行為だと思い、なぜ行くの?という話し合いから、愛の話になりました。
おっしゃる通り、夫は思いやりのこころのある人です。
人と喧嘩をすることなく、全てを受け入れて、溜まったストレスを1人で発散するタイプで、その発散方法の1つが風俗だったようです。
この話し合いで、夫は初めて本音を話してくれました。
私への不満も聞くことができて、私の言葉が夫を傷付けていたことを知りました。
私が安心してこころを委ねられる相手ではなかったから、愛が生まれなかったのかもしれません。
相手のこころを第一に考えられる人間を目指していこうと思います。
ありがとうございました。