幸せになる方法
以前も何度かこちらで相談をさせて頂いております。私は生まれてからこのかたずっと親からの虐待に苦しんできました。
そして、これからの未来も不安で一杯で夜も眠れません。
同じように虐待に遭った人たちの話を聞くと、どの人も親元を離れてからも、パワハラに遭いやすかったり鬱になったり、仕事が続かなかったり……と苦労し続けている人が多いようです。
親からまともな人間関係の構築の仕方を学べなかった私は小中高はずっと独りぼっち、今でも人と仲良くなることがとても苦手です。
何度も何度も親に裏切られたために人間不信の塊で自分の感情さえよく分からず、人と親密になれない私は、辛くても頼れる人がいないのでとても孤独で辛いのです。
普通の平穏無事な家族を持っているひとが羨ましくて羨ましくてなりません。
人の温かみのある家族、そんな一般には普通なことが、どれほど望んでも決して手の届かないような遥か彼方にあるように感じられる絶望感。
私は、虐待の無い家庭で育った人たちと同じように友人に恵まれて、困ったときは心配してくれる人がいて、過度なストレスや不安をを抱えずに夜は眠れて、おいしいご飯もちゃんと食べることが出来て、精神科の薬を飲まずにも毎日安定した心で穏やかに過ごせるようになりたいのです。
この生まれた時からの不幸のスパイラルから抜け出すためには、どうすればよいでしょうか?
生き方のアドバイスを頂けるととても嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「幸せになる方法」は既にある
こんにちは。
前回もご縁あって回答しました。
前回は、「心の中に住んでいる」「イマジナリーフレンド」のご質問でした。
それは、「側で見守ってくれていて、時に励まし、時に一緒に解決策を考えてくれて、私がうまくいった時には心から喜んでくれる、人生の伴走者のような存在」と書いていました。
そして、その存在はあなたが「浄土真宗系の幼稚園に通っていたこと、また祖父母が浄土真宗のお寺の檀家だった」という経緯から、「阿弥陀様といったもの」に該当するのかという疑問もあったようです。
これに対して、私は次のように回答しました。
「阿弥陀様のお心は、お経を通して、或いは法話を通してこそきちんと伝わります。自分のイメージが法話を聞いていく中で、同一なのか或いは違う面があるのか。そういう点で、長期的にみれば阿弥陀様とはどんなお方なのか。何故、南無阿弥陀仏と仰るのか、そういう面で深めていくと、あなたの本当の意味での支えになっていくと思います」と回答しました。そして、あなたに法話を聞くことをお勧めしました。
これに対し、あなたは返信欄で、
「仏教には興味があるので、また今が落ち着いたら勉強してみようかなと思います。本願寺の法話も聞いてみます」と書いてくれていました。前回の質問からひと月半ですが、聞かれましたか。最初は難しいかもしれませんが、継続して聞くことがとても大切です。本願寺のウェブ上で聞ける法話は、珠玉のお話が沢山あります。どうぞ親しんでください。
前回書いたように、阿弥陀様は「慈悲のお方」です。
あなたの苦しみを我がことのように受け止め、共に歩んでくださるお方です。
私は、そこに「幸せになる方法」は既にあると思います。
既に人間関係を構築してますね
拝読させて頂きました。
あなたが今まで親からの理不尽な虐待を受けていらして本当に辛かったこと、そして今でも親の裏切りのせいで人を心から信じることができずに人との人間関係を構築することができずに辛い思いをなさっていらっしゃることを読ませて頂きました。あなたのその辛いお気持ちはあなたでなければわからないかもしれませんけれどもあなたのお気持ちをわかりたいと思っています。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
あなたはここであなたの思いをお話しなさって下さいました。そしてあなたのお気持ちは私達のみならず沢山の方々があなたのそのお気持ちに寄り添いたい、或いはわかりたい、分かち合いたいと思っておられるのです。
あなたは勇気を出してご自分のことを語って下さいました。そのことを沢山の方々が必ず受け入れて下さっていますし、あなたの声はもう沢山の方々に影響を与えているのです。
ですからあなたはもういろいろな方々との人間関係を構築なさってきています。あなたはもう決して独りではありません。あなたの思いを分かち合いながらその辛い思いをバネにして既にあなたの幸せに向かっていらっしゃるのです。
きっとあなたの言葉一つ一つには重みがありますし、沢山の共感も得ることでしょう。
あなた独りで溜め込んで苦しむことなく、このようにいろいろな方々にお話しなさっていきながらあなたの中から出してしまいましょう。
どうか安心なさって下さい、あなたはこれから必ず沢山の方々と一緒に生きていくことができるのですからね。マイナスに考えたり向かうことはありません。
あなたがこれから素晴らしい出会いの中で皆さんと一緒に心から幸せを分かち合い、お健やかに成長なさっていかれますようにと心より祈っております。
私達はいつもあなたとつながっています。どうかまたぜひあなたのお気持ちをお聞かせ下さいね。
質問者からのお礼
釋 悠水様、Kousyo Kuuyo Azuma様、回答を下さりありがとうございます。
寄り添ってくれる言葉をかけてくださり、本当にありがとうございました。
私のまわりにいる人は、どんな人でも大切な人なので、どんなときでも明るく元気でいたくて、なかなか辛さを吐き出せなかったこともありました。
ですがここで今回回答を下さったお二方はじめ、いろいろな方が優しい言葉をかけてくださって、少し肩の荷がおりた気がしています。
生き辛い世の中ですが、私のまわりに居てくれる大切な方たちの言葉を胸にちょっとずつ前を向いてみます。
持ち直してきたら仏教もちょっとずつ学んでみようと思います。
ここでの方々とのご縁も大切に、これからも無理せずマイペースに過ごしますね。
本当にありがとうございました