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嫌われるのが怖くて自ら手放してしまう

回答数回答 1
有り難し有り難し 12

こんにちは。
ご相談させてください。

私は対人恐怖のようなところがあり、人の輪に入るのが怖いと感じる時があります。
具体的に言えば、嫌われるのが怖くて、嫌われたり変に思われるくらいなら最初から関わりたくないと思い、自分から離れてしまいます。
劣等感が強くて、こんな自分と仲良くしてくれるわけない、自分は迷惑だという被害妄想が酷いです。
そのくせ寂しがりやで、孤独感に耐えられず人から逃げた事を後悔します。

現在は大学4年ですが、中学生の頃からこの思考が酷くなり、恐怖で学校に行けなかったり自傷行為をしてきました。
大学生になってから少しずつ人の輪に入っていけるようになりましたが、コロナで友人と会わなくなると、また人の目が怖くなり連絡を断つようになってしまいました。
そしていつもと同じように後悔しています。

人と接する恐怖と、孤独に対する恐怖の間で時々頭がおかしくなりそうなほどパニックになります。
何故ここまで恐怖を感じてしまうのかもわからないです。
当たり前の勇気もない自分が悪いのに、こんな年齢にもなって、こんな自業自得な事で怖い死んでしまいたいと思う自分が情けないです。
ただ、もうこんなことは終わりにしたいです。周りの人を大事にしたいです。
でもどうすれば変われるのかわからないです。
全てにおいて自信がありません。
今、頭が様々なことへの恐怖に支配されて、自分だけでは解決策が見つけられません。
私はどうすればいいか、何かお言葉が欲しいです。

こんな馬鹿みたいなご相談でごめんなさい。よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたのせいではありません。

ひいらぎ 様 相談ありがとうございます。

 対人恐怖のようなものは、いつしか自分が身に着けた対処法の場合が多いです。
物心つく頃から、成長する間に、家庭あるいは学校などで、誰かにきつく叱られた、傷つけられた、あるいは優しくしてもらえなかったという思いや体験があると、自分が意識せずとも、他人は怖いもの、他人の気分を悪くしてはいけないと思うようになり、人の顔色を窺うようになり、付き合いが苦手になり、孤独になり、そして自分を責めるようになります。
 でも、これは、あなたのせいではありませんね。ひいらぎさんに責任はありませんね。自傷行為をしてしまうのも、孤独で自分の価値が見いだせないので、自傷するその痛みで自分の存在を確認している場合が多いですね。これも、あなたのせいではありませんね。人間の脳が葛藤を起こす癖を本来持っているので、あなたに責任はないのです。誰でもそうなります。
 大切なことは、自分のせいではない、環境によっては誰もがそうなると思うことです。そして、自分に自分で愛情を向けることです。優しさや思いやりをむけて、自分を癒し、優しさで心を満たすことです。
誰か、あなたが思う最も優しい人にハグをしてもらって、優しく背中を撫でてもらってください。傍に居なければ、その人が傍にいると思って、イメージして優しく包まれて、なでてもらっていることを想像してください。その時の温もりや寛容さ、あなたの存在を認めてくれている優しい笑顔のまなざしを感じてみてください。ゆったりとゆっくりとした呼吸とともに。そうして、自分に優しさを向けていくのです。
 その感覚を持ったイメージで、朝から少しでも長く居られるように、笑顔でいてください。最初はぎこちなくても段々出来るようになっていきます。やがて周りの人にも笑顔で優しく接することが出来るでしょう。
セルフ・コンパッションのお話でした。難しい時は、またご相談ください。一礼
追伸:早速にお礼メッセージありがとうございました。親や過去の環境は変えられないので、いつまでもあなたに責任はないのです。でも、明るい未来へ変えていこうとするのはあなたです。勇気をもって優しさや温かさを育てていきましょう。メールいただければ、アドバイスさせていただきます。字数制限でこの枠はここまでです。ご縁に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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質問者からのお礼

釋 孝修様
暖かいご回答ありがとうございます。

対人恐怖は対処法というお言葉に驚きました。
対人恐怖は自分を苦しめるものだと考えており、対処法だと考えた事はありませんでした。
対処法だとするなら、それによって守られた私の心があるのかもしれないと、少し前向きな認識が生まれました。

私が人の目を気にしてしまうのは、元々の自分の性格と、夫婦喧嘩の多かった環境や親の性格との相性の悪さだと考えています。
自分のせいではないとおっしゃってくださり、すごく救われた気持ちになりました。しかし、もう親や環境のせいにしていい年齢は過ぎてしまったという思いが強く、それによってまた自分を責めてしまいます。
これがいけないのだろうと感じます。自分に優しさを持ち生きていきたいと思います。

この度は暖かいお言葉をたくさん送ってくださり本当にありがとうございます。
とても救われました。
時間がかかっても、自分と周りに優しさを向けていけるような人間になりたいと思います。
本当にありがとうございます。

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